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遊戯王クロスデュエル デッキ紹介『星読みペンデュラム』


1、はじめに

※「2.デッキレシピ」に載せていた確率のグラフに間違いがあったので訂正しました。結論としては、訂正した結果なおさらスケール2色を素引きするのは不安定だとわかりました。

デッキ紹介第2弾です。前回の神速ガイアはガッツリランク上げに使っていましたが、今回のデッキはその合間で飽きた時にランクマで使ったり、フリーマッチで調整したりしたデッキです。ゲームの仕様上、このデッキのみの成績は示せませんが、プラチナ帯でポイントをゆっくり盛っていける程度とお考えください。ただ面白いデッキなので紹介します。

2、デッキレシピ

今回のデッキはこちらになります。一般的なペンデュラムデッキはオッドアイズエースだと思いますが、その場合は2種のペンデュラムスケールを自力で揃えなければならず、どうしても事故確率が高まります。このデッキは、エースに青スケールを持つ星読みの魔術師を据えることで、デッキに採用するスケールを赤のみにし、安定感を高めています。

ちなみに、エースオッドアイズの場合、仮に赤と青のスケールをそれぞれ3枚ずつ採用した場合、両方を揃える確率は以下の通りです。
(このゲームはデッキ20枚初手5枚ですが、必ずエースが初手に加わるため、デッキ19枚、初手4枚で計算しています。実際には更にドローがあるので、ターン数1が1ターン目の確率です。)

4ターン目の時点で70%に満たず、5ターン目ですら80%に届きません。これを高いと見るか低いと見るかは意見が分かれそうですが、個人的には相手に何もされていなくても十戦に三戦は4ターン目時点でスケールが揃わないのは、無視できない欠点と思っています。ペンデュラムは2色揃った次のターンに初めて使用できるため、できればエクストラドローが入る前の6ターン目までにはペンデュラム召喚を成功させて攻め込みたい、つまり5ターン目でペンデュラム召喚を成功させようとすると、4ターン目までに2色揃えたい為です。実際には更にデュエリストアドペンドという魔法カードが存在するのでもう少し高い確率も出せますが、このカードそのものが後半の事故の元でもあります。
因みに今回のデッキのように、一色だけを3枚採用から1枚引き当てる確率は以下の通りです。

4ターン目で80%を超えており、当たり前ですが安定性が向上しています。

3、『星読みペンデュラム』の強み

【安定したペンデュラム召喚】

上記で既に根拠を示しましたが、このデッキは素引きする必要があるスケールを片方に絞ることで安定したペンデュラム召喚が可能です。それはつまり、毎試合狙った動きを通しやすいということで、必然的に事故による負け筋を減らすことができます。

【複数の最上級モンスターを採用できる】

ペンデュラム召喚は何もオッドアイズの専用召喚方法ではありません。青眼やレッドデーモンズを生贄無しで呼び出せることも、十分に強力です。更に、これらのモンスターを複数枚採用することから、ダブルコストモンスターも腐りにくくなります。

【いつでも破壊耐性で守りも優秀】

星読みの固有スキルは、召喚時に味方全てに破壊耐性を付与するという大変優秀な効果です。よくある青眼ムーブとして高攻撃力の下級を進軍させ、次ターンで青眼による壁割&ダイレクトというものがありますが、このデッキはそのムーブが来そうだと思ったら、星読みを召喚することで青眼のスキルを回避できます。また、星読みはコストダウンを習得するため、生贄を確保する必要もなく、いつでも召喚からの耐性付与が可能です。プライズカードにも強く出ることができます。

4、採用カードと採用理由

【星読みの魔術師】

唯一の青スケール枠にして、コストダウンからの固有スキル発動、場合によっては普通にアドバンス召喚して壁にするなど、エースとしての多くの役割を担うことができる優秀なカードです。

【エクゾディア】

最強の汎用URその1。生けるホーリーライフバリア。スキルは破壊耐性もあり。壁にしておけばヘイトが向きづらくなるという隠された効果が最大の強み。

【青眼の白龍】

最強の汎用URその2。このデッキは安定性の対価としてオッドアイズを必ず引けるわけではないため、最上級枠としてこのカードは外せない。

【レッドデーモンズドラゴン】

青眼と並ぶ現状最高の攻撃力を誇るモンスター。ペンデュラム召喚やダブルコストで召喚した際の相手への圧力は大きく、更にスキルを貫通にする事で強引にライフを取ることも可能。カオスソルジャーも候補だが、ライフを取れるこちらを優先。

【オッドアイズペンデュラムドラゴン】

ペンデュラム召喚による全体バフは、エース専用スキルではなくとも全く同じ800ポイントを配ることが可能。その為、実はエースに据えずともそこまで性能が劣化しない優良UR。破壊耐性は星読みで付与できる。但し星読みはペンデュラムの為にこのカードより先に展開する必要があるため、このカードには破壊耐性は付与されない点に注意。また、当然ながらエースではない以上素引きする必要がある。総じて引ければラッキーくらいに考えるのがこのデッキでは最良。

【ガガガマジシャン】

転生でリソースを保ちつつ、プライズ獲得や雑な攻守に活躍。転生後は生贄にするもよし、打点に使うもよし。オッドアイズを引けていれば出来るだけ多くのモンスターにバフをかけたいので、リソースを切れさせづらい転生は有用。

【幻奏の音女アリア】

固有スキルの減速付与でプライズ獲得率を上げる。また、途中で引いてもそこそこ高い攻撃力で攻め込んだり、敵の足止めをして1ターンを稼ぐことができる。

【ドラゴンダウザー】

固有スキルでペンデュラムモンスターを回収する。このデッキの場合、初手に確実に星読みが入る為、基本的に腐らない。また、青スケールは星読み1枚のみだが、このカードで回収することで2回目のペンデュラム召喚を狙える。スタッツもそこそこ優秀。

【エキセントリックデーモン】

赤スケール枠。スタッツが低いのでカードプールが増えれば入れ替え候補。

【ダークリゾネーター】

ダブルコストにより事実上リソースが枯れることを防止する。最上級モンスターを3枚採用していることと、ペンデュラム召喚は色々と上振れない限りは基本1回しか行えないことから、このカードの有用性は高い。

【マッドデーモン】

攻撃力1800あり、スキル呪縛によってほぼ確実に相手の攻撃を2ターン止める。壁モンスターでは表示形式の変更や貫通でライフを取られることもあることから、下級汎用モンスターの中ではかなり採用優先度が高い。

【ゴゴゴゴーレム】

攻守に高いスタッツと、スキル機雷によって更に敵のスタッツを下げる優秀なモンスター。序盤は守り、中盤はモンスターを大量展開して攻め込みたいこのデッキにおいては、いつ引いてもそれなりの活躍を見せる。ただし必須枠ではないため、別のカードとの入れ替え候補でもある。

【時読みの魔術師】

赤スケール枠。スタッツは低い為、カードプールが増えれば入れ替え候補。

【EMシルバークロウ】

赤スケール枠。但しこのカードは攻撃力が優秀なため、普通に戦闘でも頼りになる。

【幻奏の音女カノン】

破壊耐性が優秀。青眼が出そうな時に壁にすることで効果を逸らすことができる。また、初動で左右のレーンに置くことで、そのレーンから攻め込まれるリスクを軽減することが可能。守備2000、攻撃も1400の破壊耐性持ちにわざわざ攻め込もうとはあまり思わない為。

【久遠の魔術師ミラ】

攻撃力1800のアタッカー。スキル封印が優秀で、環境に多いネオスや団結キャタピラー、また数は少ないが出くわすと厄介なスターダストやホープなどへの解答札になる。

【エネミーコントローラー】

上級モンスターが多い為、敵を攻撃表示にしてライフを取ることが比較的狙いやすい。当然防御にも、初手でのプライズ争奪戦にも使え、汎用性が高い。

【右手に盾を左手に剣を】

エネミーコントローラーと似通った採用理由になるが、こちらは最上級モンスターとの相性がより良い。攻撃力の削れた最上級モンスターに使うことで、守備力と入れ替えて更なる戦闘継続が可能になる。

【分断の壁】

このカードでしか返せない局面がある。代えの効かない防御カードであり、4位になる確率を確実に下げてくれる強カード。

【強制脱出装置】

ネオスや団結キャタピラーへの解答札。その他、プライズ争奪戦にも有用。このゲームは1決闘8ターンと言いつつ、エクストラドローの関係で確実に守る方が有利な7〜8ターン目と、モンスターが敵陣に到達しない1ターン目は殆どの場合大きくライフが変動しない。その為、2〜6ターン目で如何にライフを取るかが重要だが、その内の貴重な1ターンを奪うことができるという点で、このカードはテンポアドバンテージを大きく稼ぐことができる。
落とし穴とは相互互換。あちらは再召喚させない点が優秀だが、壁にはされ続けるためそちらのレーンに攻めづらくなる。

5、デュエリストアドペンドの不採用について

個人的に、このカードはあまり評価していません。事故軽減のためのカードですが、このカード自体が後半で引くと事故になり、特にエクストラドローでこのカードを引くと守りきれずにゲームプランが崩壊することがよくあります。
また、途中で引いたとしても、場にスケール持ちのカードが残っていなければならず、既に破壊されたり生贄にしたりしている場合は腐ります。このカードによる事故を防ぐ為にはペンデュラムカードを多く採用する必要がありますが、現状多くのペンデュラムカードが低スタッツの使いにくいカードで、アドペンドを強く使う為に構築を弱めなければならないという本末転倒な事態になりかねません。
そうまでしてこのカードを使ったとして、ペンデュラム召喚では本来最上級モンスターをノーコストで召喚することで生贄2枚分リソースを得するわけですが、アドペンドを使っているならその時点で1枚失っており、ペンデュラム召喚の強みすら生かしきれません。
以上のことから、今回は不採用としました。

6、基本のゲームプラン

基本的には序盤は守りながらスケールを揃える。中盤、できれば5ターン目までにペンデュラム召喚を成功させ、エクストラドローが入る7ターン目までに最上級モンスターを中心とした攻撃陣で圧殺してライフアドバンテージをとり、そのまま仕留め切るか逃げ切る。
ポイントとして、左右どちらに全力を注ぐかを明確に示し、他のプレイヤーにもそちらを狙わせることで、比較的イージーゲームに持ち込みやすい。その為にも、展開は極力後手に回りたくないところ。

まずは無理のない範囲でプライズカードを取りに行く。プライズカードの獲得は運が多分に絡むため、無理はしたくない。リソースが枯れれば狙われる為である。但し、放置すると対面から無傷でモンスターが突っ込んできた挙句、両サイドからも同調して攻め込まれるリスクがある。
また、放置した場合、両サイドのモンスターが戦闘し、勝った方を対面のモンスターが処理して対面がプライズを獲得する確率が高まる。そうなった場合、両サイドはプライズを得た対面には壁モンスターを出して戦闘を避け、こちらに攻撃を集中させてくる危険性がある。こうなると分断の壁が全力で刺さらない限り4位濃厚のため、プライズカードは取れるかは分からないにしろ、とりあえず取りに行くことを推奨する。

また、カノンやゴゴゴゴーレムが引けている場合は両サイドに守備で展開することで攻撃を抑止できる。特に相手が青眼だった場合、初手カノンはかなり相手からのヘイトを下げてくれる。

その後はスケールを溜めつつ、最上級召喚のタイミングを図ることになる。目安としては、敵のエースが別レーンに召喚された時や、他の誰かにヘイトが向いた時だが、上記で述べた通り、さっさと動けるならこちらから動くことも重要なヘイトコントロール。それが出来るだけの攻撃力と、同時に他レーンを守るだけの守備力がこのデッキにはある。
星読みの召喚タイミングは焦らず、出来るだけ多くのモンスターにしっかりと破壊耐性を付与したい。

一度攻撃を始めれば、ライフアドバンテージを取るまでしっかりと攻め切る。基本的にスタッツでは勝り、青眼や貫通レモン、エネコンも採用しているので、毎ターンそのレーンにアタッカーを召喚して波状攻撃でダイレクトを通しに行く。反対のレーンは破壊耐性を付与した星読みなどで守っておく。

7、最後に

全体的に高レアリティのお高いデッキですが、最上級モンスターを連続展開するダイナミックな戦略が楽しいデッキでもあります。コンボデッキのため事故もありますが、汎用カードを増やすことでその確率を少しでも下げて構築しています。比較的安定してペンデュラム召喚を行えますので、最上級モンスターを複数使いたい方は是非お試しください。

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