遊戯王クロスデュエル デッキ紹介『集中究極竜』
1、はじめに
シーズン3は本当にカオス環境ですね。アグロもいればミッドレンジもいて、ビートダウンもいればコントロールもいる、非常にバランスの良い環境だと思います。
まあこれまで環境読みしてメタ気味のデッキ構築で勝率を上げてきた私からすると泣かされる環境でもありましたが…
さて、兎にも角にも新実装のカード、それもあの史上最強のモンスターと(社長に)言われる「青眼の究極竜」とあっては、使わない手はない!
ということでプラチナ1まで登ってきたので、デッキをご紹介します。
なお、シーズン途中の実装なので実際に使ったのはポイント580以降くらいです。35戦(内2戦は融合試したのでノーカンと言いたい)して、勝率は2.079から下記まで上げられる程度でした。
2、デッキレシピ
今回のデッキはこちらになります。
コンセプトとしては、強靭!無敵!最強!な究極竜で敵からのヘイトを大幅に下げ、守備受けorモンスターを召喚しないという対応をしてきた相手に集中ギミックによるステルスや、「青眼の白龍」でライフを奪いにいきます。また、サブプランとして「白魔導士ピケル」と「生命吸収装置」によるライフ回復で順位上昇を狙えるようにしています。
3、『集中究極竜』の強み
【敵からのヘイトが低い】
究極竜最大の強みは、この点でしょう。究極竜自体が攻守共に最強のスタッツを誇ると共に、「青眼の白龍」の覚醒スキル以外では、たとえプライズカードだろうと破壊できない固定ゾーンに召喚されるモンスターであることが、究極竜の場持ちを良くしています。
そして、敵からのヘイトを貰わない最大の理由が、このカード自身は敵から向かって来られない限りただの置物だということです。
…それでいいのか究極竜といった感じですが、倒そうにも頑強すぎる壁で、且つスキル「粉砕」でバーンダメージまで飛ばしてくる置物にわざわざ向かって行きたくはないですよね。
【こちらを無視した敵にステルスを通しやすい】
無闇に究極竜に突っ込んでも、リソースをはかされた挙句に粉砕のダメージが飛んできて自分が最下位なんてことになりかねません。その為、究極竜の攻略を諦めた敵は、究極竜側を無視して他からライフを取りに行こうとすることが多いです。実際、その対応は間違っていないと思います。
そして、この「敵がレーン中間地点まで進軍して来ない状況」と非常に相性が良いギミックが存在します。そう、「集中ステルス」です。ステルスは基本的に1ターンしか持続しない為、レーン中間地点までアタッカーを無傷で到達させておく必要があります。究極竜の存在は、それを強力に推進してくれます。
【仮に攻められても受ける性能も高い】
究極竜はその高いステータスに加えて、スキル「攻撃回復」を有しています。このスキルは元々の攻撃力まで回復し続ける仕様のため、究極竜なら4500まで回復し続けます。RPGなどで回復スキルやアイテムがパーティにあると無いとでは、継戦能力が雲泥の差ですよね。そのイメージです。
また、固定ゾーンにモンスターがいるということは、通常のモンスターは気軽に攻撃表示でぶつけられるということでもあります。戦闘で敗れてもライフを奪われる前に究極竜が蹴散らす為です。これを利用して、攻めてきた敵には適当なモンスターをぶつけ、攻撃力を大幅に減衰させたところで究極竜で葬り、更に粉砕のバーンダメージを与えるといったプランが取れます。
この選択肢があるが故に、生半可な攻め方をして究極竜自身の攻撃力を減らすことはなかなか難しいです。
なお、スキル「守備回復」も備えています。究極竜を攻撃表示で出すか守備表示で出すかは、好みが分かれるでしょう。
4、採用カードと採用理由
【青眼の究極竜】
言わずと知れた史上最強のモンスター。
スキルは粉砕×2と攻撃回復を採用。粉砕は1でも同じ使い方が出来るため、2スロから大きな問題なく実用できると思います。
融合も試しましたが、余りにも召喚条件が重すぎる割にはバーンダメージも勝負を決定づけるほどでは無く、壁破壊からのダイレクトアタックを狙うなら更に一体アタッカーを進軍させていなければならないと、中々にハードルが高いため安定しませんでした。
その点、効果モンスターとしてならスキル「ダブルコスト」を採用でき、「ガガガクラーク」や「迷える仔羊」でもリリースの軽減が可能です。壁としての役割を任せるなら、こちらの方が理にかなっています。
【青眼の白龍】
いつものサブエースです。ダブルコスト他、リリース要員をフル投入しているので召喚にはあまり困りません。究極竜だけではこちらもライフを取れないので、順位を上げる為に攻め手はかなり重要です。
【ジャンクシンクロン】
集中ギミックはレベル3以下の採用が増えることに加え、ダブルコストモンスターや「ガガガクラーク」もレベル3以下であることから、回収先に困らずに究極竜召喚で消費したリソースを回復できます。
また、このカード自身も「光学迷彩アーマー」に対応しており、究極竜に向かってきた敵の攻撃力減衰のためにぶつけるにも程よい攻撃力をしていることから、このデッキと非常に相性の良いカードです。
【ビッグジョーズ】
「青眼の白龍」と並ぶ攻めの一手です。ステルスは警戒していても止められないことが多いので、成功率は高いです。ワンショットを決めた後は、究極竜でじっくり守るも良し、手札次第では更に攻め手を重ねるも良しです。
【EMヒックリカエル】
リリースに使える「右手に盾を左手に剣を」です。主に究極竜の攻守を反転させて場持ちを良くする目的で採用しています。
ただ、実際のところこのカードが必要な程究極竜が弱ることはほぼ無かったので、別の汎用アタッカーなどでも良いと思います。
【幻奏の音女アリア】
このカードも強力ではありますが自由枠です。環境を見て、プライズ合戦のライバルが少なそうだと思ったら採用しましょう。
このデッキは究極竜にプライズが効かないことから、敵にプライズを取られてもそちらを無視すれば済みます。それよりも究極竜召喚に伴う序盤のリソースが大切なので、無理にプライズを取りに行くことはありません。
【白魔導士ピケル】
ジャンクシンクロンと同じく、「光学迷彩アーマー」に対応するそこそこの攻撃力のモンスターです。こちらはより直接的にライフを回復することで順位を底上げします。コントロール系が多くライフ変動が少ない場合や、「マグナムオーバーロード」に全員焼かれている時などに、600回復が輝きます。
【ガガガクラーク】
究極竜召喚の素材に優秀です。初手で引いた場合は、中央に守備置きし、左右どちらかに「ガガガマジシャン」を置きます。その際も、基本は守備置きして場に残し、リリースに使います。
但し、もし団結キャタピラーが向かってきている場合は、「ガガガマジシャン」を攻撃表示でぶつけておくことで、以降の対処がグッと楽になるので覚えておきましょう。
【ダークリゾネーター】
ダブルコストモンスターその1。
こちらは攻撃力も1300あるので、「光学迷彩アーマー」と組み合わせて殴りに行くこともできます。初手で引けた場合、究極竜は1ターン目から召喚します。さっさと見せておいた方が敵としても攻める先を選びやすく、ヘイトを早い段階で下げられます。
【ズババナイト】
集中ギミック最強のアタッカーです。「ビッグジョーズ」「光学迷彩アーマー」、更には「ジャンクシンクロン」にも対応と入れない理由がありません。
プレイングとしては、初手から守備で置くのはお勧めしません。まず間違いなく敵が進行してきます。わざわざヘイトを買うばかりか、せっかくのズババナイトを無傷で進軍させることができなくなります。
【スカルクラーケン】
集中持ちその2。
こちらはズババナイトと違って守備向きのステータスをしており、敵にも比較的無視されやすいため初手から守備で置くこともあります。単純に集中持ちが他の3枚では足りないと感じたために採用していますが、意外にも無視される影響でステルスを決めやすく、しっかり育つこともあるので、入れていてよかったと感じることが多かったです。
【ハリマンボウ】
集中持ちその3。
こちらは完全な攻撃極振りステータスをしています。攻守逆転が弱点ですが、攻撃力はしっかり備えているのでアタッカーとして優秀です。
【EMディスカバーヒッポ】
ダブルコストモンスターその2。
こちらはアタッカーとして使うには流石に非力ですが、リリース要員としてだけでも有用です。
【幻奏の音女カノン】
破壊耐性を持ち、敵の「青眼の白龍」を防ぐと共に、プライズを取った敵への攻撃手段になることもあります。また、1400という攻撃力は敵アタッカーにぶつけつつ倒さずに、究極竜に始末させるのにちょうど良い攻撃力です。
ただ、究極竜がいる時点でそもそも「青眼の白龍」はこちらを狙って進軍して来ないか、若しくは覚醒スキルで究極竜を狙ってくるので、そこまで必要でもありませんでした。したがって自由枠です。
【ドラコネット】
集中持ちその4。
ハリマンボウと比べてこちらの方が守備力をしっかり備えており、扱いやすいです。
【久遠の魔術師ミラ】
団結キャタピラーやホープなど、究極竜をもってしても勝てはするがかなりの痛手を負うことになるモンスターたちへの解答です。
また、何気に相手の封印ミラも究極竜ではあまり触りたくないので、その対策にもなります。
【迷える仔羊】
リリース確保のための採用です。
このカードやダブルコストなどを使用し、可能な限り少ない消費で早い段階での究極竜召喚を目指します。
全くプレイングとは関係ありませんが、このカードを使っていて最も困ったのは、タップ操作が難しくて攻撃表示で召喚してしまうことです。注意してください。
【光学迷彩アーマー】
個人的に最強のRカード候補だと思っています。ライフを取るのがあまりにも簡単です。対象もレベル3以下なら良いため、攻撃力1000〜1500くらいの微妙なスタッツのモンスターでも、しっかりライフを取ることができます。
【シールドハンドラ】
究極竜唯一の破壊方法が「青眼の白龍」の覚醒スキルのため、やはり狙われることもあります。その為、このカードを引けていると安心感が違います。
実際、究極竜を失うのはかなり痛いので、守るに越したことはありません。
【生命吸収装置】
究極竜のスキル「粉砕」は、殆どの場合初回しか決まりません。そのため、エースでライフを取れないこのデッキは如何に他の手段でライフを取るかが重要です。このカードは大抵800〜1600もの回復を可能にしてくれるため、順位を上げるために非常に有用です。究極竜がガッチリ守ってくれているが故に、こういったボードアドバンテージとしてはマイナスになるカードも採用しやすいです。
なお、諸説あると思いますが、私は初手で中央には置きません。1ターン目から手札を減らしつつライフを回復するのは、次のターンから狙ってくださいと言っているようなものだからです。
5、基本のゲームプラン
まずは究極竜を2ターン目までに召喚することを目指します。ダブルコストモンスターがいれば1ターン目から召喚します。不意をつく神速へのケアにもなります。
同時に、アリアを引けているか、究極竜召喚に成功していれば、プライズ獲得に向かいます。究極竜を召喚できていない場合、2ターン目での召喚のためにプライズ獲得は狙わず、リソースを温存します。
早い段階で究極竜を見た敵は、概ねこちらを無視し始めるので、こちらも適当にターンを流して手札を補充しながら、パーツが揃い次第ステルスや「青眼の白龍」によるダイレクトアタックを狙います。
たまに究極竜のスキル「粉砕」の恐ろしさを理解していないのか、向かってくる敵がいますが、こちらも適当にモンスターをぶつけて攻撃力を減衰し、粉砕→攻撃回復の流れを見たら、大抵は状況を理解して進軍を止めてきます。
後は、ワンショットを決めてほぼ2位以上を確定させれば、モンスターを流し続けて守りながら追撃を狙いつつゲームエンドを待ちます。
ダイレクトアタックが決まらなかった場合でも、「ピケル」や「生命吸収装置」を使えば2位以上は狙えるので、焦らずじっくり戦いましょう。
恐らくここまで読んできて勘の良い方はお気付きでしょうが、究極竜最大の弱点は「青眼の白龍」ではなく「真紅眼の黒竜」です。「青眼」はそもそもエクゾディアなどの固定ゾーンモンスターを苦手とするので、そこまでこちらを狙ってきません。一方で、「真紅眼」による炎上は早いターンに使われると、ダイレクトアタック一発では回復しきれない程のダメージを蓄積されます。状況によっては早めに究極竜をリリースしてダメージを回避することも視野に入れましょう。具体的には、両サイドがこちらを攻め始めても守り切れる状況になってからのリリースがベストです。
なお、ベビードラゴン程度ならダイレクトアタックをしっかり決めることでなんとかなることが多いです。
6、最後に
融合モンスターのイメージがあり、豪快に敵を薙ぎ払う究極竜を想像していた方からすると、今回のデッキはあまりしっくり来ないかもしれません。しかし、それ程までに究極竜の融合召喚を使いこなすのは現状では厳しいです。
そのうちカイトの「銀河眼」関連や、ランク8のエクシーズサポートなどで手軽にレベル8を用意できるようになるかもしれませんので、その日を期待して待ちましょう。
また、見方を変えれば、究極竜側は王者の如くどっしりと構え、他の3人がライフを取り合っている様子を観覧するとも言えます。
敵から集中攻撃されて辛いという人ほどおすすめですので、よければ使ってみてください。
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