星野道夫さんの本を読む

図書館で星野道夫さんの本を借りた。
最近作られたみたいであちこちから選んだものが編集されている。

以前から時々読んでいたけど 久しぶりに読んだら また違った趣があってなんとも言えない気分。

幼い頃から不思議だった。
人間のために便利になることは大事なことなのか?
植物動物いろんなものがこの地球には生息しているのに 人間の便利なことのために他のものたちが不合理を被るのは普通なんだろうか?

アスファルトに覆われた道。
エアコンの排気。
ビルの立ち並ぶ街。
人間のために狭い所で産み育てられる食肉。
自分の排泄物さえ見ないで流せる綺麗なトイレ。

地球というものを見た時に全ては繋がっている。

あちらで無理したらこちらで不利益が起こる。
あそこでおかしなことが起こればこちらに無理が起こる。

なんでも全ては繋がっているのではないのか?

全ての生命のために人間も守らなければならない掟があるのだとしたら、人間は大きな間違いを犯しているのではないか。

自分ファーストの世界で生きてるなんておかしいことなんだと。

全てが同じこの地球で起こっているのなら それなりの決まりを守っていかなくては。

人間は何もできない。
水と空気から何か作れるのか?
土と空気と水から植物は実を作り 二酸化炭素を酸素に変える。
種から育ち実を結ぶ。

その植物から食物連鎖が始まる。
海の中のプランクトンから食物連鎖が始まる。

私たちは何かを支配しているような錯覚の中で生きてる。

でもそれは多分違う。

本当の支配者はもっと大きくて素晴らしいはずだ。
そんなものたちを見えないからとまるで無いかのように好き勝手にやってきた人間にこれから大変なレベルの事が何度も何度も起こるだろう。

あちこちで不具合が起こるだろう。
その債務を負うのは人間だろう。

こんな小さな島国でさえ右往左往。

言葉はなんて軽くて薄くて意味のないものになってしまったのだろう。
昨日言ったことはもう明日には違うことになる。

武士に二言はないなんて命をかけて話す事など何もない。

あなたの言葉はどれほどの意味があるの?

平気ですぐ変えられるほどの言葉はなんの意味があるのか?

一番大事な言葉を軽くて薄くて意味のないものにした今の日本は本当に大丈夫なのだろうか?

意識してゆっくりと大事に言葉を扱わない今の日本は大丈夫なのだろうか?

気持ち悪い。
自分が発する言葉に責任も意味も持たないこの国の偉い人たちに。

昨日言ったとこを明日には翻しても何も思わないその恐ろしさを。

すぐに変わるなんて無理。
しっかりと芯を持って時間をかけてゆっくりあきらめずなんとかやっていく。

そんな先を見据えた人が居なくては恐ろしい。

すこし先なんてわからない。もっと先なんてまるでわからない。

でも 長いスパンで先を見据えた人が多分必要。

それはずっとずっと先を見据える力。
そんな人が居ないだろうか?

私の代では出来なくても、もっと先の人たちに繋がる未来の大きな未来。
それを託せる人が育つようなずっと先の未来に期待してる。

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