ホームシック
宿で出会ったスペイン人の女性と
話が止まらず、すっかり夕飯に出るのが
遅くなってしまった。
19時45分
わたしはいつも夜歩きはしない。
何かあると怖いから。
でも、タイ南部の料理を二日間で試したかったから、とりあえず宿の回りを歩いた。
2分もしない通りで、チャリに乗った
中学生くらいの子に
恐らく中国語で話しかけられた。
地元のタイ人のはず。
中国語分からないのよと英語で言うと
マニー!
テン!
と叫ばれた。
え、お金くれってこと?
NOOOO!と言って、UNIQLOのラウンドバッグ
を取られたら怖いと思いぎゅっとしながら
去った。
観光客相手にダメ元で聞いてるのか
弱そうなチビだったから、勝算あると
思ったのか、、、
20時近くで夜道になった。お店は閉まって
街灯も少なく、昼とは全く違う世界になった。
とりあえず何か食べるミッションで
開いている麺屋へ入った。
おばあさん店員が早く注文せい的な眼差し
トムヤム麺 黄色い麺バーミーと無難を
選んでしまった🤦🏻♀️
新しいものたべたかったのにいつものメニュー
味は普通
怖いから宿へ帰る。
歩いたのは5分くらいだろうか。
暗い知らない町を1人で歩いていたら
心細くてハートヤイが恋しくなった。
今の段階でハートヤイがホーム化している。
ハートヤイは食のエネルギーのある町だ。
早く帰りたくなって、もう一泊ハートヤイの宿を延長した。
タイでは、お恵みをしてる人に小銭を
渡すことがある。
皆んなにやっていたらきりがないので
その時の気分でしかない。
ホームレスのふりをして生業にしている輩もいて、問題になっているそうだ。
結構稼げると。
盲人の流しの路上で歌う人も、かなり稼げるとタイ人の友達が教えてくれた。
こちらからは何も分からないので
ただの気持ちなだけ。
23年前、私は初めて大阪へ行った。
新幹線を降りて、駅を歩いていると
何だかちぐはぐなトレンチコートを着た70歳くらいの爺様が近付いてきて
おねえはん、すんまへん
わてのコート🧥のポケットに穴があいてましてん、お金がなくなってしまったんですわ〜
と破れたポケットから手を出してお金を恵んでくれと言われた。
恐怖。
大阪の強い思い出。
おかしな人に出会ったら
時間が経つと笑い話になる。
今でも思い出すと、苦々しい気持ちになる。
こいつは金を出してくれるんじゃないかと
思わせる何かが私にあるのかもしれない。
気を付けよう。