コロナから突発性難聴になった話 番外編
突発性難聴になったときにシタレレで作った曲をリリースします。
完結編の最後で触れましたが、私の内面に大きな大きな気づきがあったのです。
今回はそんな私の赤裸々な超個人的なお話です。
目には見えない内面の大きな変化とは
難聴になった直後は、もう音楽なんてなくていいや、私がやらなくても誰も困らないし、とヤサグレた気持ちにすらなっていました。
だけど、少し経ってなぜ自分がこんなことになったのか、必ず何か意味があるはずだと、私は今こそ自分自身と向かい合う時に来ているんじゃないかと思ったのです。
思い起こせば、今年になって、いつも以上にもっと自分の殻を破ろうと努力していました。
だけど頑張っても頑張っても、春になってもモヤモヤした気持ちが取れなかったのです。
たとえ褒められても素直に受け止められず、他人と比べて自分にダメ出しをして自己卑下ばかりしていた自分でした。
そんな時に、コロナを発症し、さらには突発性難聴を発症したのです。
もういい加減にしてくれ!という私の中の叫びだったのかもしれないなぁと。
そして、耳が聞こえないという大きな壁が立ちはだかった時、もう何もないやと思ったとき、自分の中の小さいけど揺らぎない自分に気づけたのです。
私は私でさえいればそれでいい
耳がたとえ聞こえなくても私でいれば私の音楽は生まれる
それが世間的にどうであれ、それで十分に幸せじゃないかと
その時、今まで音楽を続けてきた自分に、自分が自分であることに、初めて感謝ができたのです。
そして、あぁ、私は自由なんだと
ポロポロ泣きました。
そんなときに作ったのが今回リリースする曲です。
「風の音しか聞こえない」って、突発性難聴の症状からしたら、まんまなタイトルですが 笑
なので、当時、難聴になって先を思えば不安で押し潰されそうな気持ちももちろんありましたが、片耳が聞こえなくてももう片耳があるという幸せ、そして、大きな大きな私の中の気づきで、不思議と心が温かくこれまでになく平穏だったのを覚えています。
ですが!!!
耳が治るにつれてその感覚って薄くなって、元の苦しい思考がどうしても出てきちゃうのですよ。
そのたびに自分と向き合うのですが、人って忘れちゃう生き物なのです。
なので、思い出せるうちに鮮度が悪くなる前に大切な自分の気持ちを思い切って形に残そうと、まだ大して弾けもしないシタレレですが、初めてのセルフレコーディングやらミキシングやら、まあまあ普通に考えれば正気の沙汰じゃない⁉︎のかもしれませんが、治っていく耳と共に今の私の精一杯で作りました。
ごく個人的な気づきですが、もしもそれを必要とされている方がいるのなら、届けられたら幸いです。
『風の音しか聞こえない』
2024.7.29(MON)Digital release
iTunes,Amazon music,YouTube music…etc…各種配信サイトにて
https://linkco.re/xvgQfDpb
7/20より iTunes Store 予約販売、Spotify Pre-Save 開始
Lyrics, Composition, Arrangement & Mixing : Aya Kagami
Sitalele : Aya Kagami
Cover Art & Design : Kaori Blue