カナダ留学 体験記①
2024年9月からカナダのハミルトン市にあるMcMaster大学に交換留学をしています。
"1ヶ月経ったの振り返りnoteに書いてみようと思います。"という下書きを残したまま、1ヶ月経ってました。
noteに書く習慣があれば、あえて面白いものに行ってみようという気にもなるかな、ということで定期的にカナダ留学体験記を書いていきたいと思います。
また、リアルな経験を書くことで留学を考えている人の助けになったら幸いです。
背景
小さい頃からなんとなく海外への憧れはあったのですが、NHKで放送されていたVictoriousというドラマで一気に海外への憧れが強くなりました。
特に中学3年の頃に2週間のホームステイをトロントでしたことが、大学になったら長期留学をしようと思ったきっかけでもあります。
東大の学部生には大きく分けて二つの留学パターンがあり、一つは全学交換留学、もう一つは学部交換留学です。自分は全学の方が落ちてしまったので工学系交換留学に応募し直して無事カナダの大学に2024年9月〜2024年4月で留学が決まりました。一応full-year扱いなのですが、夏休みが長いため8ヶ月(滞在は9ヶ月)になります。
McMasterを選んだ理由は、
1.工学系交換留学にある
2.授業料相互不徴収の
3.北米の大学
がMcMasterしかなかったからなのですが、かなりいい大学に来れたと思っています。
面白いこと
ウェルカムウィーク
McMasterには8/24~8/31でWelcome Week という歓迎イベントがあります。
学部ごとに同じ色のつなぎを着た上級生(Rep)たちが新入生の交流をサポートしたり、クラブを紹介したり、ただただ楽しいイベントを開催したりしています。
あちらこちらでイベントが開催されており、日本の文化祭に近いイメージです。
夜には屋外映画上映があったり、DJイベントがあったりと、とにかく規模がアメリカン。最高にテンションがあがります。
Repのグループ同士が道ですれ違うとお互いにコールをしあったり、そこらじゅうで音楽に合わせて踊っていたり、まさにVictoriousの世界に入り込んだ感じで、”海外"を実感した週でもあります。
ここでいろんな人と自己紹介をし合うのですが意外と自分喋れるやん???って思い上がってました。留学生とは思わなかった!とか言われて調子に乗っていた時期です。結局ネイティブの会話には全くついていけないし、言いたいことが全然出てこないという地獄を後にみます。
チップにうんざり
日本人ならみな海外のチップ文化に一度は困惑すると思うのですが、円安の今はなおさら負担が大きいです。とはいえ現地の人の文化だからとあまり深く考えずに受け入れていました。しかし、面白いことにカナダ人もチップにはうんざりしてるようなんです。
「そもそもチップは最低賃金が保証されていないアメリカではらうならわかるけど、ちゃんともらってるカナダのウェイターに払う意味わからん!しかも全然サービス良くなくても20%とか払わされるし!ただでさえ外食高いのに!!」
といった感じらしいです。チップって感謝の意味だけだと思ってたんですけど、最低賃金が払われてないから足しにしてあげる、という意味もあったんですね。
カナダはここ数年で物価(特に食住)が高騰しており、すでにストレスなようです。
しかもサービスはあまり良くないというのは現地の友達も感じているようで、なんであんなんに払わなきゃいけないんだよ!という感じです。
改めて日本のホスピタリティの高さを実感する機会となりました。
大変なこと
家賃高すぎ問題
家賃がマジで高いです。自分は学校から徒歩15分のところの6人のシェアハウスに住んでいるのですが、家賃は$765/月です。これはかなりお得な方です。大体$850とか$900とかは当たり前で、キャンパス内の寮では2人部屋でも$1100+300$(強制食費)です。
しかもトロント大学に留学してる友達曰く、トロントでは最低でも$2000らしいです。東京なら場所によっては家族3人ですめそうですね。
これは実は急激に高騰しているようで、カナダ国内でも問題になっているそうです。例えば、3年前から住んでいるルームメイト曰く、最初は$500/月だったそうです。いまや激狭アパートでも500$はします。
シェアハウスの暮らし
基本的にシェアハウスは楽しいのですが、皆現地の人で学年もバラバラなので特にみんなで集まって何かするとかはないのが残念です。しかも家が小さくダイニングがないのでご飯はそれぞれ部屋で食べます。これが少し淋しいですね。それでもキッチンではたまに雑談ができるので、仲良くはなれます。
シェアハウスの大変な点は2つあります。
1つは、家事分担です。
みんなで家事を分担するのですが、必ずしも決めた通りにはいかず、結局閾値の低い人が最初にやることになります。この家の場合僕でした。シンクに溜まっていく食器、汚れたキッチン、カウンター、いっぱいになったゴミ箱、気になってしまうので何だかんだ自分が他の人の分も負担することになります。(別にめちゃくちゃ切れ好きとかではないですが)
ただ、アリの社会もあえて異なる閾値の個体が存在することでうまく回るようにできているらしく、そういうものだと思って受け入れてます。やだし。汚いコンロとシンクのお皿の山。
2つは、ルームメイトがいるたびにびっくりすることです。
これは完全に個人的な問題なのですが、自分がめちゃくちゃびっくりしいせいで、予想しない形でルームメイトを見かけるとめちゃくちゃ驚いてしまうことです。
これは住んでみないとわからないものでしたね。
食事問題
お水
最初の1週間は水が合わずにお腹を壊していました。カナダは水が綺麗と思っていたのですが、単純に慣れない土地というだけで体がびっくりしたのかも知れません。乾燥していてめちゃくちゃ喉は乾くので、お腹を壊すの前提でなれない硬水を飲んでいました。
売っている軟水は高すぎて(500ml=$3)買う気になりません。
一方で大学には多くの冷水機がありみんな自分のボトルを持ち歩いています。
これにアクセスできるかぎり問題はありません。
日本よりも、ペットボトルへの環境意識が高い気がします。どうやらマーケティングの影響もあったようです。
米がちょっと違う
ほぼ日本の米っぽいのは売ってるのですが微妙に違います。
とくに最初炊飯器がないうちは鍋で炊かなければならず、なんども変な味と食感のコメが出来上がりました。
留学する人に言いたいのは、本気で炊飯器が十酔おうということです。
圧倒的時短ですし、コメの質も違います。
しかしやはり日本と同じコメは食べられないので来年のお楽しみに取っておきます。
カルチャーショック
暗い
全体的にくらいです。図書館・モール・レストラン。全部ちょっとくらい。
困るほどではないのですが、なんとなくさびれた印象を与えます。
白人は比較的くらい環境を好むらしいと聞きました。
自分の部屋の電球も弱いので、デスクライトを併用してますが、それでやっと日本の落ち着いた雰囲気の部屋の明るさくらいです。
こんなところに文化的差異があるとは思っても見なかったので面白いです。
充電器がない
大学で充電できるところが少ないのです。これはめちゃくちゃ困ります。
東大の時はちょっと歩けば充電できる机がすぐ見つかりましたし、講義室は基本的に全席にコンセントがありましたが、こちらは教室の端に一つ二つある程度で、図書館ですら数が限られています。
たとえあったとしても、大きい充電器が差せなかったり、向きが悪かったり、なんともストレスです。
でもそのおかげで充電を常に満タンにしておこうという意識が芽生えました。成長成長。
トイレが分かりにくい
日本みたいにトイレの標識があんまりないです。
ていうかそもそもトイレの数が少ない気がします。
日本だとだいたい各建物の各階にあるものだと思ってましたが、キャンパスではちょっと移動しなきゃいけなかったりします。
しかもトイレがあってもめちゃくちゃ見過ごしやすいです。
教室や部屋のドアはだいたい何号室っていうのがドアの中央に書いてあるんですが、トイレもそのノリで "MEN" とか書いてあります。
ここトイレですよーっていう感じじゃなく、ぬるっと出てきます。
ちなみに、トイレはめちゃくちゃ汚いのを覚悟しましたが、そこまで汚くないです。特にストレスなく使えます。むしろ、温風器のジェットがジェット過ぎてめちゃくちゃ水気飛ぶので助かります。
とまあここまで緩く書いてきましたが、なんだかんだ楽しいです。そしてワクワクします。まだまだ書くネタはたくさんありそうですし、いろいろなことを経験したいと思っているので、今後もこんな感じのnoteをことあるごとに載せていきたいと思います。
それではまた次回。