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結婚からの自縄自縛(じじょうじばく)

なんとなく、大人になったらこうなりたい、結婚したらこうしたい、ここに嫁いだんだからこうなるべき・・・
とか言って、自分を縛って苦しめていたのは自分だった。という話。

私は、共働き家庭の長女に生まれ、5つ上の兄がいる。
母は、働き者で、団地の商店街のクリーニング屋さんでパートとして働いていた。夜7時半くらいに帰ってきて、家事を全部こなす。
朝も、炊き立てのご飯(ガス釜)とかつお節屋さんで削ってもらった鰹節でだしをとって、野菜が入ったお味噌汁がでてきた。おかずもついてた。
そして、お弁当もつくってくれた。
もちろん、私が、変にこだわりが強すぎて、
おにぎりじゃないといけない。ばぁちゃんのしょっぱい梅干しの種抜きで、海苔は、焼きのりじゃなきゃいや。という始末。
さらに、ちょっとお弁当が違ったら、「てげ弁」(適当な弁当)なんてひどいことも言っていた。

さて、こんな完璧な母のもとに誕生したわがままな娘が結婚したんです。
変な自信があったのか、この母から生まれたからできるっておもうじゃないですか。やり方は、知ってるし!やればできる子!

蓋を開けてみたら・・・
時間内にできない。
朝起きれない。
でも、こだわりだけは強い。
できなくて、強烈に落ち込む。
(´;ω;`)ウゥゥ
思ってたのと違う

こればっかり、繰り返していた新婚生活。

結婚したら、お嫁さんがするんでしょ。
あなた、ごはんよっって朝は、起こすんでしょ。
きれいにしてる部屋で新婚生活でしょ。
洗濯物もきれいに片付いていて、食器も片付いていて…花も飾って…私お花の先生だったのに
全部、できない。ひとつも完璧にできない
どうしよう。わたし…嫁できない。

って夫に泣きながら相談したら
夫「えっ?それ誰が決めたの?」
私「わたし」
夫「できるの?」
私「したいけど、出来ない」
夫「なんで、したいの?」
私「そうするものでしょ」
夫「誰がきめたの?」
私「え…。わたし。」
夫「ぼく、そうしてって言った?」
私「いいえ」

私は、いったい誰のためにしてるんだっけ?
わたしは、だれと生きてるのか?
理想の夫婦像って誰が作った?
自分を苦しめているのは、自分。
勝手にできないといけないって決めつけてた自分。

それ以来、夫とつねに話しあい。
出来ないところは、やってもらい、できるところは頑張る。
だから、うちは、普通の家の夫婦の暮らしとは違う。(今は、普通ってなんだよって思うけど…)
でも家族やれてる。
もう、13年夫婦やってる。

自縄自縛は、いつも陥りやすい。
仏教の言葉は、人ごとじゃなくて自分ごとだなぁって思う。


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