犬のお世話は人から犬への一方通行ではなかった!
家族に犬がいると、毎日、散歩・ご飯・ブラッシング・遊びなど色んな事を「犬のお世話」として
「犬にとって質の良い生活を提供する」ために行いますね。
この「犬のお世話」をする行動は、人→犬への一方通行ではなく、犬から人が受け取ることができる嬉しい効果もあるそうです。
以下の記事からこの研究を知りました。
https://wanchan.jp/column/detail/44032
この研究では、犬との遊びやブラッシングなどの日常私たちが犬と行っている以下の8種類の活動をした時に、人の脳波はどう変化するか調査したものです。
・アイコンタクトを取り犬を観察する
・食べ物を与える
・散歩する
・遊ぶ(手のひらサイズの鳴るおもちゃで遊ぶ)
・ブラッシングをする
・マッサージをする
・写真を撮る
・ハグをする
結果は、脳の活動状態はリラックスだけではなく、ブラッシングや遊び等では「集中力」や「注意力」が増すような脳の活動状態になったそうです。
※以下は元の英語の論文から確認したことなので正確ではない可能性があります。
元の論文はこちらです。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0298384#pone.0298384.ref047
それぞれの活動は参加犬に負担のない方法で、各活動はランダムに3分程度、活動の間に1分の休憩を挟みながら行ったようです。
日常生活で愛犬に行っている範囲の時間ですね。
遊びや散歩、マッサージではリラックスや安静を示し、遊び・マッサージ・ブラッシングでは注意力や集中力がストレスなしに向上することがわかりました。
特に遊びでは、前頭前野・前頭葉の活動が増加。
身体がリラックスして瞑想状態であり、脳が安定した状態で覚醒していることがわかりました。
過去の研究では
・犬との交流がオキシトシン濃度を高める
・コルチゾール濃度を低下させる
・心血管疾患のリスクを低減させる
という研究結果が報告されていたが、脳活動のメカニズムに関する研究は始まったばかりで不十分でした。
参加者はアレルギーや犬恐怖症が無いこと、高血圧や心血管疾患の既往や精神疾患等も無い健康な成人を対象とし、3時間以内のカフェインの摂取や喫煙を制限しています。
参加者はそもそも動物のそばにいることを楽しみ、恐怖を持たない人なので、対象者をひろげると研究結果が異なる可能性があること、参加者数を増やしさらなる研究を行う必要があることが書かれていました。
私の主観では、愛犬のブラッシングでは陰ヨガやマインドフルネスを行った時のような感覚になります。
陰ヨガやマインドフルネスで集中力が高まることは知識として持っていたので効果を意識して行っていましたが、犬のお世話の1つとして行っていた行動に同じ効果があるとは。
遊びでは、愛犬の行動や反応を観察しながら遊んでいるので、犬が満足してくれて嬉しいけど、結構ハードだなー!という感想しか持っていなかったので、これから遊ぶときの自分の感覚にも注目してみようと思います。
この研究の論文の中に調査時に行った、ハグや散歩などの写真があるのですが、参加したスタンダードプードルが美しくて可愛くて写真を見てるだけでα派が出てる感覚になります。
参加したい...。
参加犬はこのような作業に適した十分なトレーニング経験がある穏やかな犬なので、犬のブラッシングや遊びの時の反応によっても人の脳の反応は変わるのでは?と考えました。
ブラッシングで噛む、散歩で吠えまくる等の行動があれば、犬との交流が楽しいものではなくなってしまうので。
また、犬に対して恐怖心がある人にこのような研究に参加してもらうことは難しいですが、そういう人の脳の変化も気になるところです。
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