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フッ素は危険だ!!!危険すぎる!まずい!今すぐやめろ!!!
■はじめに
昨今話題のフッ素。
正確には「PFAS(ピーファス)」が色んな水道水から検出されて、話題を集めている。
注目されているのは、その発がん性等の影響である。
#あ、タイトルは騒ぐ人への揶揄です。フッ素~。
■PFASとは
有機フッ素化合物(PFAS)とは、
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
〇環境省ページ
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環境省によると、PFASは有機フッ素化合物のうちペルフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物の総称で、英語の「Per-and Polyfluoroalkyl substances」の略称。4730種類以上、定義によっては1万種類以上あるとされる。耐熱、水や油をはじくなどの性質があり、2000年ごろまではフライパンなどのコーティングや食品包装、衣類の防水加工などの身近な製品のほか、半導体や自動車の製造過程にも使われてきた。
PFASの中でも特に使用されてきたのがPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の2物質で、PFOSはメッキ処理剤や泡消化剤などに、PFOAは撥水(はっすい)剤や界面活性剤などが主な用途だった。この2物質は難分解性、高蓄積性のほか長距離移動性も高く、北極圏を含めて世界各国で広く残留しているとされる。こうした性質から米国などでは 「永遠の化学物質」とも呼ばれている。
これら代表的PFAS物質について2009年以降、動物実験で肝臓機能や体重減少などの影響のほか、人体に対してもコレステロール値の上昇、発がん性や免疫機構への影響を示す報告が出された。
〇環境省周知ファイル
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さて、なぜこんな事を調べようと思ったかと言うと、Xにてこんな書き込みを見つけた。
基礎に戻ってフッ素 。フッ素というのは強力な猛毒であることが昔から指摘されてきましたが、現代人はそんなこともう興味がないようです。 フッ素やフッ化物には脳の松果体を石灰化させる作用があることが指摘されており、酵素阻害作用により神経毒として作用し、歯のフッ素症を増やすなど様々な毒性があります。
厚生労働省も猛毒として認めている物質なのです。 まず、私たちにできることは、フッ素を体の中に入れないことです。 これは、日々の生活の中で、意識するしかありません。 買い物をするときに、商品裏面にある成分表示を確認するようにしましょう。
現在、必要以上にフッ素の含有量が高いものは以下のとおりです。
・歯磨き粉(フッ素化合物を含むもの)
・水道水(アメリカなど水道水にフッ素が添加されている国や地域)
・乳幼児の食品(ベビーフードの一部)
・ジュース(農薬などから果実に吸収されているもの)
・炭酸飲料水、お茶、ワイン、ビール
・ファーストフードのフライドチキン(機械で骨をとっているもの)
・缶詰の魚
・魚貝類
・フッ素添加された塩
・たばこ
・麻酔(メチオキシフルレンなどフッ素化合物を含むガス)
・農薬(クリオライト・フッ素化合物をふくむもの)
・フッ素加工(テフロン)のフライパン
・フッ素入りのコーティングスプレー
虫歯予防といえば、「フッ素が有効である」という大嘘を聞いたことがあるでしょう。 子供の虫歯予防のためのフッ素塗布を町の歯医者さんも推奨していますし、たいていの歯磨き粉にもフッ素は入っています。
そして、これまで長年にわたり世界中で、虫歯予防のためにフッ素を水道水に添加しようという運動が推進されてきたのをご存じですか。 そのため、現在、世界で約60カ国、4億5千万人ほどの人々がこのフッ素を添加した水道水を常飲しています。 それらが導入されたおかげで世界中に様々な病気がはびこるようになり、自分が洗脳された奴隷であることにさえ気付けない人が増えています。
世界保健機構(WHO)や、すでに導入している各国の歯科医師学会などは、「フッ素は虫歯予防に有効であり、適量であれば人体への深刻な被害などは一切ない」とする強い立場をとって、今後、さらに広い地域や国々で、水道水へのフッ素添加を大規模に展開していこうとしています。
しかし、その一方で「フッ素は非常に人体に有害であり、水道水に添加することは許されない」とする反対派の団体や歯科医師・科学者がいます。
19世紀のヨーロッパにおける初期の代表的フッ素研究者の多くが、毒性の強さから、研究中に死亡したり、重症を負ったりしていることからが明らかになっています。 虫歯の予防の一番は甘いものを避けること、そして牛乳、クスリ、タバコなども悪化要因となります。
これが事実なら由々しき事態だし、逆にこれが事実でないならば、なんとも滑稽な風評被害である。知識の無い人が騙されてしまいあまりにも不憫。水分が取れずカリカリのミイラになってしまう。
カリカリになる前に一つ一つ確認してみよう。
■フッ素は猛毒か?
フッ素単体は非常に毒性があり、人間が摂取すると猛毒になる。
しかし、フッ素は単体で存在することはほとんどなく、通常は他の物質と結びついたフッ素化合物として存在している。
ハロゲンであるフッ素は電気陰性度が高く、反応性も非常に高い。
では、その結合した物質は猛毒だろうか。
むし歯予防のために使用するフッ素は無機フッ素化合物であり、自然界には存在せず人工的に合成された有機フッ素化合物である PFAS とは全く異なる物質です。例えるなら、塩素(化学記号 Cl)の入った有機塩素化合物であるクロロホルム(CHCl3)等のトリハ ロメタンは、肝臓障害、腎臓障害、催奇形性、発ガン性を有しますが、ナトリウムと結合した無機 塩素化合物である食塩(NaCl)は、日常、食卓で使用する人体に不可欠な物です。とは言っても、食塩も摂りすぎると高血圧症などの原因になります。歯科で使用するフッ素も同様に適正な量を守って使用することが大切です。
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つまり、無機フッ素化合物は適量接種であれば有毒性が無いと言える。これは塩素単体は猛毒だが塩であれば猛毒で無い事と同義である。逆に有機フッ素化合物の一種であるPFAS等は発がん性等の人体影響があり得る。と言う事である。
「フッ素」ではなく「フッ素化合物であるPFAS」の影響について考えるべきであろう。
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ではこのサイトにあるようなPFASの人体影響評価についても合わせて調べてみる。
内閣府の食品安全委員会の資料が合った為、確認してみよう。
https://www.fsc.go.jp/osirase/pfas_health_assessment.data/pfas_hyoukagaiyou.pdf
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つまりここまでの研究において胎児の出生率に関する関連性は見られたものの、他ほとんどが不十分ないしは限定的である。
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また、食品添加物同様に人体への影響を考慮した摂取許容量を設定する。
各国がそれぞれ設定しており、現時点で明示的なラインが出来るほどの科学的知見は集約していない。
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つまり、現在の食事・飲料他経口摂取を想定すると一日当たりの摂取許容量を下回っているという事である(あくまで想定値)。
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今後も以下で検証が続けられるようなので、期待して待つ。
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■フッ素やフッ化物には脳の松果体を石灰化させる作用があるのか?
以下いくつかの記事に記載が見つけられたが、信用できる全文記事等を見つける事が出来なかった。
○ ニューヨーク・セントローレンス大学教授であるポール・コネット氏は、「公衆衛生から現代への警告 その4 松果体に蓄積するフッ素について」(2003年9月25日)のなかで、次のような研究を紹介しています。
<歯科医師ジェニファー・ルーク氏が、11体の松果体中の脳砂フッ素濃度を測定した結果、300PPM~21000PPMの蓄積が認められました。フッ素濃度は例え1PPMでも酵素の障害が起ることが分っています。
彼女の論文では動物を対象とした研究で、松果体へのフッ素蓄積によりメラトニン産生が低下するばかりか、初潮の低年齢化が起ることに言及しています。
2.3 松果体の石灰化について
松果体が機能しなくなると、メラトニンの分泌が 減ることは容易に考えられる。メラトニンは「DNA の保護の役割」もあるため、DNA そのものがもろく なるという事を意味する。 Richard Mahlberg2らが 2008 年にアルツハイマー病 患者の松果体の石灰化をコンピューター断層撮影を 用いて調査した結果、松果体の石灰化の程度が高か った結果がある。松果体が石灰化するということは、 機能が低下することを意味し、メラトニンの分泌が 低下する。認知症は、記憶力の低下や思考能力の低 下が起こる病であることから、何らかの原因で松果 体が石灰化することによって機能が低下し、情報伝 達機構が阻害されることがわかる。 また、石堂3は超低周波電磁界とホルモン情報伝達 についての実験を追試した結果、電磁界によりメラ トニンの情報伝達機構が何らかの形で阻害されるこ とを示唆している。 現在使用している電気機器など、何らかの超低周 波電磁界を発しているモノは多いと考えられる。そ の他にも松果体の石灰化を促進させるものとして、ストレスやフッ素など有害物質があげられている。 もともと、松果体自体は年齢があがるにつれて石 灰化したり、小さくなったりしていくが、それ以外 に電磁波などの促進する要因が現代には多い。
うーん、何とも言えない。真偽不明である。
■虫歯予防の為の水道水フッ素利用について
調べてみるとどうやら「水道水フロリデーション」と呼ぶらしい。
はじめに─水道水フロリデーションとは
フッ化物にう蝕予防効果があることは,いわゆる「斑 状歯 mottled teeth」発症の分布と原因を研究している ときに偶然発見されたというユニークな経緯がある.そ の後,アメリカ合衆国では国の公衆衛生局が中心とな り,う蝕予防を目的として水道水にフッ化物を人工的に 添加するようになった.
こうして開始された水道水フロリデーションは,フッ 化物の全身応用に位置付けられ,水道水へ人工的にフッ 化物を添加し,フッ化物イオン濃度を適正な値に調整す ることによって,何の健康障害もなく最大多数の住民 に,高いう蝕予防効果をもたらす方法で,全身応用によ る最も効率的な予防手段であるとされている.
地域住民全体が収入,教育レベル,社会 階層,その他の社会経済的な要因を解消できる,公衆衛 生的にもっとも平等なう蝕予防手段であり,日常生活の 中で何ら特別な行動や行為を意識することなく,水を飲 むことや調理された料理を食べることによって誰でも恩 恵を受けられるという利点をもっている.
また、「水道水フロリデーション」による虫歯予防効果についても検証がされていた。
米国国立公衆衛生局のディーン(Dean,H.T.)は、歯のフッ素症*1とむし歯有病状況について、飲料水中フッ化物濃度の異なる21地域の12~14歳の約7,300名を対象に調査を行いました。
「飲料水中フッ化物濃度が1ppm以下であれば歯のフッ素症の流行がなく、また1ppm前後のフッ化物を含む飲料水はむし歯の発生を大きく抑制する」という結論が出され、このような自然の模倣によってフッ化物が不足した水道水にフッ化物を添加すれば、むし歯が予防できるということが判別されたのです。
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3. 水道水フロリデーションの普及
その後、水道水フロリデーションは、米国内はもとよりオーストラリア・ブラジル・香港・アイルランド・マレーシア・ニュージーランド・シンガポール・英国など多くの国々や地域に導入されるようになりました。世界的にみると3億7,000万人が水道水フロリデーションからの利益を受けていると見積もられています。
また世界23カ国から集められた永久歯むし歯の予防効果(86編)、および乳歯むし歯の予防効果(66編)に関する報告を収集し総括してみますと、国の違い・民族の違い・生活様式の違い、さらにむし歯有病状況の違いがあるにもかかわらず、現状のむし歯有病状況を半分以下にするという効果が確認されています。むし歯の健康格差をフロリデーションが減らすということも分かっています。
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うーん。この「水道水フロリデーション」に対して、「有害であり許されない」とか「世界中に病気が蔓延っている」とかの信頼できそうな記事を見つける事が出来なかった。
唯一中国事例をベースに議論している記事を見つけたが、PFAS汚染とそれ以外が混同して記載されていて「水道水フロリデーション」のみによる影響が良く理解できなかった・・・。
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■フッ素含有量について
飲食物については内閣府の平均推定値を鑑みると考慮不要であろう。
これ以上に信頼が出来て、複雑な要素がある中で推定できる数値は他にないからである。
(昨今ミネラルウォーターの濃度が問題になっている記事もいくつか出てくるが製品ごとと限定的である為割愛する)
では、フッ素加工(テフロン)のフライパンについてはどうだろうか。
一般的に調理器具に使用されるフッ素樹脂はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で、禁止されている物質とは全く別物です。
フライパンに使用されるPTFEの発がん性は指摘されておらず、また、コーティングがはがれて飲みこんだとしても、体内に吸収されることはなく排出されます。したがって、「フッ素樹脂加工のフライパンが危険」というのは、誤った情報ということになります。
フライパンや鍋など調理器具のコーティングでは、フッ素樹脂が用いられます。この樹脂の主成分は、PFASの一種の「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」です。フッ素樹脂の業界団体である日本弗素(ふっそ)樹脂工業会によると、発がん性が指摘されているPFOA(ピーフォア)が、PTFEを均一に混ぜるための「乳化剤」として使われていましたが、国内メーカーは2013年までに使用を全廃しています。
一方、コーティングは使っているうちにどうしても少しずつはがれていきます。日本弗素樹脂工業会は「はがれ落ちたコーティングの薄片を飲み込んだとしても、体に吸収されず体内をそのまま通過し、人の体にいかなる毒性反応も引き起こさないとされている。ラットにPTFEを25%含む飼料を90日間与えても有害な影響は見られなかった」と説明しています。
結果としてフッ素加工そのものに害があるわけではなく、さらに現在流通している製品については製造過程で利用するPFOAも含まれていない事が分かった。
考慮に値しないレベルだろう。
・歯磨き粉(フッ素化合物を含むもの)
・水道水(アメリカなど水道水にフッ素が添加されている国や地域)
・乳幼児の食品(ベビーフードの一部)
・ジュース(農薬などから果実に吸収されているもの)
・炭酸飲料水、お茶、ワイン、ビール
・ファーストフードのフライドチキン(機械で骨をとっているもの)
・缶詰の魚
・魚貝類
・フッ素添加された塩
・たばこ
・麻酔(メチオキシフルレンなどフッ素化合物を含むガス)
・農薬(クリオライト・フッ素化合物をふくむもの)
・フッ素加工(テフロン)のフライパン
・フッ素入りのコーティングスプレー
よって、引用した上記においてほとんどが考慮に値しないモノだろう。
しかし、検査を何らかの形ですり抜けた残留農薬には注意した方が良いのかもしれない。
■終わりに
調べてみると「騒ぐほどではないけれど、ちょっと良くないから減らしていこうね。調査もしていこうね」ぐらいの印象を受けた。
Xの公的でもないコメントに左右されてしまう危険性を感じるとともに、今回自分で調べてみるキッカケになった事に感謝しよう。
そもそも、もっと明確な影響があればすぐにでも禁止されているはずである。少なくとも目くじらを立てて騒ぎ立てる必要は無いかもしれない。
タバコを一本吸いに行く私には議論する資格なんてもっとないかもしれないが。