宇宙人がSNS使う~ネットの悪意からの自衛をするには~
■はじめに
SNS詐欺、インプレゾンビ、フェイクニュース、情報商材サイトへの誘導、奢る論争、イラスト盗用、荒らし行為。
昨今のSNSの状況に辟易としながら、Xを眺めていた。
以前のSNSはもっと有用では無かっただろうか。クリエイティブさ、表現を自分の言葉を使い「自分の責任」において利用していなかっただろうか。
SNSで発した言葉を対面でのコミュニケーションで使うのは憚られる、が、仮に友人に言ったとして嫌われただろうか。私はそうは思わない。
しかし、今のSNSでは「日常生活では言えない・やれない」事を言っていないだろうか。
そもそも「日常生活で絶対に言えない事はどんな場であっても言うべきではない」。それがネットであってもだ。
あなたが「ネットで無ければ言えない事」を言うのであれば、それは既に「(自分を含んだ)誰かを傷つける」可能性を含んでいないだろうか。
※ちなみに「日常生活で言うのは恥ずかしい」内容は「言いづらい事」であって「言えない事」ではない。
そんな事を考えながら、では「今のSNSの状態を全く知らない人に対して、正しい情報を得る有用な使い方」を教えるとしたらどう教えるべきなのだろうか。宇宙人にどう教えるべきかと思った。
■SNSを知らない人が正しく使うには?
SNSを全く知らない人をどうやって多くの悪意から守る事が出来るだろうか。考えてみる。
①入る情報を制限する
何よりもまず入ってくる情報を制限すべきである。一番良いのは「知っている」「信頼できる」人をフォローする事である。
現在のSNSにおいてフォロワー数は信頼の指標には成り得ない。何よりも自分が信頼できるか否かを重視すべきである。
又、アクセスする時間や通知される情報も制限するのが良いだろう。
②発する情報を制限する
発する情報が増えれば増えるほど、悪意に触れる可能性が増える。であれば発する情報もある程度制限すべきだろう。
少なくとも個人情報を特定できるような内容は避け、リアルタイム性の高い情報を投稿するのも避けるべきだろう。
又、日常生活で言えない事は言うべきでは無いだろう。初対面の人に口頭で言えるか否かを基準にすると安全だろう。
③信頼できるか否かの判断基準を設ける
相手が信頼できるか否かの判断基準を設ける。例えば「アカウントの開設が古い事」「投稿内容の同一性がある事」「誰かへの返信内容が文脈に即しており、攻撃的でない事」「フォロー・フォロワーに一定のコミュニティ傾向が見られる事」「明示しない広告を投稿していない事」「盗用の可能性が無くその過程や苦労が見える事」等があるだろう。
④広告は見ない
そもそも本当に良いモノ・コトであれば、広告なんて見なくても自発的にたどり着ている可能性が高い。広告は全く見る必要が無い。
当然、ちゃんとした広告もあるが利用者は判断が出来ない以上、リスクしかないものは利用しない。
⑤自分で調べる
悪意のある虚偽の内容や一部のみを切りとった限定的な内容等、SNS上にはそのまま信じてはいけないモノが多く存在する。
(以前、小学生向けの理科のショート動画で全くの嘘の内容を見かけた。子供がこれを見て信じてしまったら、と思うと怖くなった)
興味が沸いたり、気になった内容に対しては必ず自分で調べる事、別のリソースを探す事が必要だろう。
この時SNSでは無い媒体で複数の情報を照合してもいいだろう。WikiやChatGPTに聞いてもいいし、本や辞書・論文・記事を見てもいい。周りにいる人に聞いてみてもいいだろう。
複数の視点からその情報が正しそうか否かを判断する事が何よりも大事である。
■総論
ここまでSNSの利用について書いてみたが、基本的に「情報を制限し信頼できる情報か否かを判断する事」が大事である事が分かった。
が、そもそもSNS自体の良さは「広がり」にある。
知らなかった内容や出会わなかった人との出会いがそこにはある。
SNSの良さと自衛する手段が逆行している点が今のSNSを使いづらくしているのだろう。
■終わりに
書いてみて思ったが、ここまで腐敗しているSNSを使って病んだり、SNS離れが起きたりするのは当然だと言えるかもしれない。
人生は有限であり、自分を幸せに出来るのは自分だけである事を良く考えて適度な距離で利用すべきだろう。
と、記事をSNSに投稿してみる。
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