見出し画像

子供ピョンピョンと危険!横断歩道


■はじめに


横断歩道。
車という危険物を強制的に制止させ、我々が安全に道路を渡る為に設置された架け橋。

子供の頃、白線を足場に見立てジャンプでピョンピョンと渡った事はないだろうか。
そして、大人になって無意識に白線の上を歩いている事に気が付き、急に恥ずかしくなって胡麻化そうと歩き方が変になった経験はないだろうか。

そんな事を考えていると、子供の頃「縦の白線」を渡ることはチートだと自戒して「横の白線」だけを飛んで渡っていた事をふと思い出した。

しかし、大人になって無意識にピョンピョンする事はあるにも関わらず、その「チート行為」を意識する事が無くなった事に気が付いた。

なぜだろうか。

■横断歩道が変わった理由


調べてみると、1992年11月1日に施行された「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令」により横断歩道の改正が行われた様である。

それまではチート行為が出来る縦線が入った「ハシゴ型」の横断歩道だったが、改正により横線のみの「ゼブラ型」になったのである。

横断歩道の新旧デザイン

この「ゼブラ型」になった大きな理由は、「水はけ」にある。
「ハシゴ型」だとその白線に囲われる部分に雨水が溜まり、薄い水の膜を作ってしまう。これに歩行者や自転車が乗る事でスリップする原因になりかねない為である。
「ゼブラ型」にする事で雨水は溜まらずに流れる事が出来る

又、副次的に白線を書く量が減る為、使用する塗料を削減する事にも繋がる。

なるほど、あのチート行為が出来なくなったのはどうやら安全な横断歩道に変わった証拠らしい。

しかし、あの「ピョンピョン」は世界共通なのだろうか
世界には「ピョンピョン」があるのか、世界の横断歩道を調べてみればわかるかもしれない。

■世界の変わった横断歩道


〇中国


中国にある特殊な横断歩道。ウルムチ市に3Dの立体横断歩道があるらしい。
これはピョンピョンしがいがある設計だ。子供なら絶対にピョンピョンしている。又、スピードを出している自転車や車が速度を落としそうな良いデザインだ。

ウルムチ市 立体横断歩道

〇スペイン


スペインのマドリード郊外にある横断歩道。
カラフルな色彩で楽し気な横断歩道である。白線だけで無く、黄色ピョンピョンでも黄緑ピョンピョンでも良い。気分によって変えられる飽きない横断歩道だろう。

マドリード郊外 アートな横断歩道
マドリード郊外 アートな横断歩道

〇???


どこの横断歩道かは不明だが、大きな足跡を模した横断歩道。
見た瞬間「ピョンピョンしてください」と言わんばかりである。
同時に「停まれ」のニュアンスも持たせている良いデザインである。

足跡横断歩道

文字が埋め尽くされている横断歩道。
これは流石にピョンピョンし辛い。むしろ屈んで文字を読んでしまうだろう。ちょっと危ないかもしれない。

文字横断歩道

■終わりに


ふとした横断歩道の白線を飛ぶことを思い出し、その横断歩道自体の変遷を調べてみると「より安全になっている」事が分かった。

又、世界の横断歩道には一風変わった遊び心のある横断歩道もあった。どんな国の子供でもピョンピョンしたくなるのかもしれない。

そして、ピョンピョン出来るのは安全である事の証なのだろう。
ナイスピョンピョン。

いいなと思ったら応援しよう!