ジャガイモ栽培を成功させるための守るべき「三つの植付け条件」とは?
ジャガイモの植付けが暖かい地方では始まるようです。
農チューバーの方々のジャガイモ栽培についての動画が多くアップされ、それなりに参考になります。
わたしはジャガイモ栽培に必要なことは次の三つのことが最も大切だと思います。
1 品種の選定を誤らない
休眠期間が短い品種を植えると収穫後2~3か月で萌芽します。
食べられる量を見極めて種芋の量を決めることです。
2 植付け時期を誤らない(霜被害に遭ないため)
その地域には昔から植える時期が存在します。適期の植え付けが必要です。
3 植付け方法「逆さ植え」にする
通常の植え方ですと芋が地上部に出やすいため土寄せが数回は必要。
逆さ植えだと芋が少し低い位置にできるため土寄せが少なくて済みます。
※芋を陽射しに当てると表面が緑色になり「ソラニン」という毒素が出来て食用不可となります。土寄せは必ず必要です。逆さ植えは「芋の下から芽が地上に伸びるため、たとえ霜にあっても残る節数が多いため、霜被害が少なくて済む」のもお勧めする理由です。
【休眠期間の短いもの】
●極短
・インカのめざめ
●短い
・ニシユタカ
・デジマ
・ながさき黄金
【休眠期間の長いもの】
●極長
・イータテベイク
・シンシア
・十勝黄金
●長い
・ベニアカリ
・アルパン
●やや長い
・男男爵
・きたむかい
・さやか
・シェリー
・シャドークイーン
・とうや
・ノーザンルビー
・はるか
・ピルカ
※現代農業2月号を参照(一部です)
休眠期間の短い品種は萌芽するのが早いので、植え付ける量を考慮した方がよいと思います。
【植付け時期を早めるには】
黒マルチをかぶせ植える方法をお勧めします。
黒マルチは地温を上げるため早く芽を出します。芽が出たら黒マルチを破いて芽を地上部に出してやります。
その際、必ず土をかぶせてやることです。芋の緑化対策と霜対策のためです。
【効果的な霜対策方法は】
新芽にはとにかく土をかけてやることです。地温が護ってくれます。芽が伸びてきて土が被せにくくなったら藁か雑草で芽を覆ってやり、更に不織布などで覆ってやることです。
自家製として早く食べたいため我家ではビニールハウス内で上記の方法で育てます。以前は遅霜、低温の恐れがあるときには灯油ストーブをもやしていましたが、灯油代が高くなり今は止めました。
古い毛布を掛けてやることもあります。
野菜の中で一番ムダにしているのがジャガイモです。作っても思ったほど量を食べていません。
種芋も安くありません。芋の休眠期間を考えて品種を選定し、植え付けるようにしたいものです。