野菜の病気対策 PART2「うどん粉病・半身萎凋病」


野菜の病気でもっとも癪に障るのが、「うどん粉病」でしょう。すぐに樹が枯れ死するわけではないので、少し放置していると、もう手がつけられないほどに全体に広がっています。
 
わたしが栽培している野菜の中では、特にメロン、キュウリ、カボチャなどで発生が多いように思います。雑草やバラなどでもうどん粉病が見られますので、植物は多かれ少なかれ発症する病気だと思います。
 
一番よいのはうどん粉病に抵抗性のある品種を植えるのがベスト。発病の恐れがある場合は初期防除と予防防除が不可欠でしょう。
 
 
■うどん粉病に強いカボチャの品種
 
①ロロン(タキイ)
草勢があり、過去うどん粉病の発生は特に問題がなかったです。味は高粉質で肉質はキメが細かく、滑らかな舌触り甘さがありとても美味しいです。
 
②カンリー2号(自然農法国際研究開発センター)
草勢が強く、過去うどん粉病の発生は特に問題なかったです。果実は黒緑色のコマ形。粉粘質で甘みがあり美味しいカボチャです。
 
③新土佐(鉄兜カボチャ)
皮は堅く貯蔵性がよいようです。味は粘質系で、収穫して1月もすると甘みが増してきて美味しいとか。昨年、試験的に栽培してみました。味は甘みがありますが少し筋っぽい舌触りでした。
 
通常はウリ科野菜の台木に使われているようです。とにかく樹全体が強健です。霜に2,3回遭いましたが、このぼちゃの葉は少々の霜では萎れなかったです。
 
うどん粉病の自然農薬
重曹の500~1000倍液を散布
いぜん、メロンにうどん粉病が発病した際に、重曹希釈液を散布しましたら完治したことがあります。重曹は試してみるだけの値打ちはあると思います。
重曹を水で500~1,000倍に薄めて、よく混ぜます。あとは、うどんこ病になっている部分に噴きかけるだけ。効果が見られない場合は、何度か噴きかけてみましょう。
 
■ナスの半身萎凋病
収穫寸前になって今まで何回か発病して収穫できなかった苦い経験があります。そのため3本くらいは高価ですが「接木苗」を買って植えたりしました。
 
以前、種苗店で半身萎凋病のことを話したとろ、肥料を「あんこ」にして苗を植えていないかと聞かれました。わたしはそれまでは苗の下に入れていたのです。詳しくは聞かなかったのですが、あんこ式に肥料を入れると根が肥料やけしをしていたむため病気を誘発するのではないかと思います。元肥を全体にいれるようにしてからは、半身萎凋病はでていません。
 
また、アルカリ土壌で発生が多い傾向があるようです。消石灰や苦土石灰はやめてカキガラ石灰などの天然資材がよいように思います。
 
ナスの半身萎凋病とは
 
病原:糸状菌(かび)バーティシリウム ダーリエの土壌伝染性病菌による病気です。


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