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【SEA】Mitch GarverをFAで獲得!

こんにちはHBえんぴつです。

現地時間の12月23日まで、FA選手に一銭も投じていなかったMarinersですが、現地時間24日にTexas RengersからFAになっていた野手のMitch Garber選手と2年総額$24Mで合意したと報じられました。

(追記)現地時間12月28日に3年目相互オプションがあることが判明しました。

日本のMariners fanの方々にとっては最高のクリスマスプレゼントになったことでしょう。今回はGareverの関してと、その契約、彼の起用法、そしてMarinersの今後に関して書いていきます。


Mitch Garverに関して

彼の今までの経歴

昨年までRengersに所属していたGarverですが、プロ入りはMinnesota Twinsで、2013年に9巡目で指名を受けています。
2017年にメジャーの舞台に上がるとTwinsで五年間プレーすることになります。その5年間で
打率.256出塁率 .341 長打率.494 OPS.835 OPS+124 WAR7.2
という成績を収めます。そしてあまり知られていませんが、2019年にSS賞を受賞しています。

そして、2021年オフにRengersとのトレードでRengersに加入します。
Rengers1年目の2022年は怪我の影響で満足な働きはできませんでしたが、2023シーズンは87試合で
打率.270 出塁率.370 長打率.500 OPS.870 OPS+134 WAR2.1
と素晴らしい成績を残してFAとなっていました。

彼の特徴

まずキャリアを通して、Barrel%がとても高いです。キャリアの平均は11.3%でメジャー平均が6.9%と大幅に上回っています。昨年のBarrel%は12.6%とメジャー上位17%に入っています。

そして因果関係があるかは不明ですが、Barrel%が高い年と連携してストレートのRun Valueが大幅にプラスに転じています。

黄色-Barrel%が10%越え
赤-ストレートのRun Valueが5越え

また、キャリアを通じてBB%も優秀で、キャリアで平均を下回ったことが2回しかなく、しかもどちらも8.6%を超えています。また2023年は12.8%と高い数字を残しており、300打席以上たった選手の中で30位に入っています。

Garverの契約

今回の契約は、基本契約2年$24Mになっており、1年目終了時のオプトアウト、2年目終了時の球団オプション、選手オプションなどの情報がないため、2年$24Mで確定だと思われます。

そして、単純計算だと、年$12Mになり、これはMarinersの編成トップであるディポトが就任してから野手と契約した中で、最高額となる契約になりました。(その前はAJ Pollockの年$7M)

Garverの起用法と求める役割

Garverはキャリア7シーズンで322試合に出場をして、そのうちの304試合をキャッチャー、111試合をDH、そのほかにも1B,LF,OF,Pなどで出場しています。しかし、現状の40人枠に登録されているキャッチャーは、Blake Hunt, Cal Raleigh, Seby Zavalaともうすでに3人もの枠をキャッチャーに使っていることから、2023年のRengers在籍時と同じように、基本DHで控えポジションとしてキャッチャーという起用法になると思いますが、フルタイムDHとして考えていいと思います。

また、Eughenio Suarezが抜けたことで、いきなり野手最年長(来年で33歳)となることから、ベテラン枠として、キャプテンであるJ.P. Crawfordと一緒にチームを引っ張っていってほしいと思います。

今後のMariners

Garverを獲得したことで、現状の来季のスタメンが以下のようになると予想します。(太文字がスタメン当確クラス)
C…Cal Raleigh, Seby Zavala
1B…Ty France
2B…Josh Rojas, Jose Caballero
3B…Luis Urias, Dylan Moore, 
SS…J.P. Crawford, Dylan Moore,  Jose Caballero
LF…Dominic Canzone, Sam Haggerty, Dlyan Moore
CF…Julio Rodrigez
RF…Dominic Canzone, Sam Haggerty, Dlyan Moore
DH…Mitch Garver

正直なところ、Franceをスタメン当確ラインに載せるかは迷いましたが、Drive Lineに通っているというところを踏まえて、載せました。その結果、見てわかる通り、スタメンレベルといえる選手が5人しかいないのが現状です。

サードはこのままいけば、Luis Uriasに任す可能性が高いですが、依然として、セカンド、サード、そして特に両翼への補強は急務でしょう。

この部分に関してはまた別の機会にお話ししようと思います。

参照。

サムネイルはMariners公式から。

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