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立憲民主党の「負けの法則」 なぜ君は都知事になれないのか

〇なぜ蓮舫は都知事になれないのか

VS現職小池知事 吠える政治家より汗かく仕事人間

 小池知事の勝利の源となった年配の有権者は口先だけで吠える政治家より汗かいて仕事する政治家を評価する傾向があると思います。蓮舫氏の政権批判はよく目にするが政治家として何をしているのか具体的な仕事ぶりや成果が見えにくい(まず民主党政権時代の事業仕分けの「2位じゃだめですか」がニュース番組の画面に流れるし、そのイメージしかない)。小池知事はその点有利で、都庁を出て外回りの視察をしているだけでマスコミが仕事しているところを宣伝してくれる。都知事選で現職有利なのはここら辺にあるのでしょう。そんな現職が有利という立場から蓮舫氏が望みおそらく徹底的に蓮舫氏が舌鋒鋭く批判するだけ(その材料はいくらでもある)の「討論会」という相手の土俵にのこのこ行くバカはいないでしょう。
 蓮舫氏が小池氏との違いをアピールするための若者支援も、若者以外の人には単なる負担増と捉えられ反発され票を失うリスクがあります。なにせ「子ども・子育て支援金」もネット民だけでなくマスコミも増税につながると批判する世の中です。若者の心を動かし確実に票につながるような政策がないのなら若者支援を言わず、確実に年配者の票を獲得するような(財源は若年層の)政策を打ち出すべきでした。

「蓮舫さんや石丸さんから誘われた討論会に出ないとは言ってないわ、ただ仕事が忙しくて出られなかったのよ」
 娘の学校行事に行かないで仕事で大口案件を獲得したことを武勇伝として語る昭和生まれは、仕事人間が大好きなのです。

VS石丸元安芸高田市長 立憲民主党の負けの法則

 石丸元市長という「ダークホース」にすら負けた今回の結果。かつて辻元清美氏が衆議院選挙で自民党の候補者に、そして「眼中になかった」維新の候補にすら負けて落選したのを思い出しました。「政治とカネ」批判を引っ下げ政権との対決構造を持ち込もうとするも政権批判票を取り込めずに3位に沈むとは立憲民主党の関係者はだれも予想できなかったでしょう。
 野党の政権・与党批判は有権者には政党政治そのものへの不信感につながる傾向があると思います。与党を攻撃しているはずが自身の属する政党も同類との不信感を有権者に持たせてしまった。「立憲共産党」と揶揄される前に、せっかく形式的には無所属の候補となったからには小池知事に勝つことは考えずせめて堂々と2位になるためにダークホースの石丸元市長との違いを早くから打ち出すべきだった。(というか政治とカネや学歴詐称の再燃でワンチャン小池知事に勝てるかもしれないという戦略をとったのがそもそもの間違いでは)石丸氏が都知事になることのデメリットを挙げネガキャンをするべきでした
「今度は都議会ともめる気ですか」
「裁判沙汰が多いのは結構ですが負けすぎませんか」
「国会議員の知り合いはいますか?いない?政界のボッチなのですね」

 これまではいくつもの選挙に勝っていたのに、立憲民主党の勢いにケチが付きそうな今回の選挙結果。今後どうなるのでしょうか。

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