卒業してはじめて
私は田村保乃、高校3年生で今日卒業します
まだまだ寒くて桜なんて咲いてない
桜満開の日にタイミング良く入学、卒業を迎えるって難しいな~なんて考えながら最後の通学をする
卒業式は立って座ってを繰り返してたらいつの間にか終わってた
同級生男:田村さん、ちょっといいかな?
田村:(告白かな?)うん
同級生男:僕と付き合ってください!
田村:あ、ごめんなさい
同級生男:そうか、、、
ごめんね、時間とっちゃって
田村:うん、大丈夫
田村が男から離れると玄関から2年生が出てきた
部活でお世話になった先輩と話す者が大半の中その人はいた
田村:(○○君だ、一人なのかな?)
森田:○○君、こっちきて
田村:(あ、森田さんに連れて行かれた
告白されてOKするんだろうな~一歩遅かったか)
森田:私○○君のことが好きなの!
だから付き合って?
○○:森田さんなら俺よりいい人がいますよ
森田:○○君しかいないの!
○○:ううん、そんなことないです
じゃあ卒業おめでとうございます
森田は恋敗れた
○○が入学してから2年間ずっと想っていたが届かなかった
同じく2年間想い続けている者が1人
田村:(最後に○○君と話したいな~、どこにいるんだろう)
トントン
田村は後ろから肩を叩かれたので振り返るとそこには
田村:○○君!?
○○:卒業おめでとうございます
田村さん
田村:あわわ、なんでここに?
○○:もうた田村さんに会えなくなるかも知れないんで
田村:いや会えるよ!
○○:ならいいんですけど
田村:さっき森田さんに呼ばれてなかった?なに話したの?
○○:まぁ最後なんで色々と
田村:ふ~ん、どうせ告白とかされたんでしょ?
○○:俺からはなにも言えません、森田さんに聞いてください
田村:っそ、保乃に会えなくなるの悲しい?
○○:別に
田村:強がるなよ~w
○○:だってこれからも会えるでしょ?
田村:え?
○○:俺は部活も入ってないし、親しい先輩もいないから今日来る必要なかったんですよ
でも来て田村さんに話しかけた
分かります?
田村:え、噓…
○○:俺ずっと田村さんのこと好きでした
これから俺の隣にいてください!
田村:うん!もちろん!
でも待って?
○○:ん?
田村:さっきこれからも会えるとか言ってなかった?
○○:言いましたね
田村:私が告白断るかもしれなかったのに?
○○:だって俺のこと好きだったでしょ?
バレバレw
田村:え~じゃあ早く告白してよ~
○○:なんか同じ学校にいるのがいやで
だから今日卒業したんで告白しました
田村:良くわからないけどまぁいいか
○○:じゃあ保乃、寒いから手繋いで帰ろうっか
田村:なんでたまにタメ口になるの!キュンってするからやめて!
幸せそうな2人の影は夕陽に消えていった
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