籠球にかけて 1話
中学3年全国大会決勝
83‐81 残り3秒
本日47点決めている○○が!スクリーンをくぐり抜けて!
ボールを受け取る!ノーマークだ!
バシュ!
打った!
ガコン!
外してしまったーー!
ビーーーー!
○○は相手チームが優勝して抱き合ってるのを一人見つめていた
この悔しさを忘れないように
○○:今日から高校生か
達也:中高と一緒だな○○
○○:お前が勝手についてきただけだろ
達也:○○とバスケしたいし
○○:俺はどっちでもいいけどな
達也:そんなこと言うなよ
全国大会得点王とアシスト王のコンビじゃんか
○○:負けたらそんなの飾りだよ
達也:相変わらず厳しいね
まー俺は○○のおかげでアシスト王なわけだけど
○○:お前のパスは打ちやすいからな
達也:あら、褒めるなんて珍しい
○○:もう教室行くわ、俺は一組でお前は二組だからな
達也:わかってるよw
じゃあな
○○は無言で自分の席に着く
○○と達也が通っている乃木東高校は特にバスケが強いわけでもない普通の都立高校
全国大会でバスケ界隈では有名になったが当然知らない人の方がなぜだろう
○○:なんかチラチラ見られるな
ざわざわ
女1:かっこよくない?ボソッ
女2:確かにボソッ
話しかけようかな?ボソッ
女1:行ってきなよボソッ
山下:ねー君!
○○:ん?なに?
山下:私、山下美月よろしくね
○○:俺は松本○○、よろしく
山下:知ってる
○○:なんで?
山下:全国大会見てた、凄かった
でもなんでこんな高校に?
○○:そっか
ここ選んだ理由は近かったから
山下:もったいない!ここバスケ強くないよ?
○○:知ってる、関係ないから
山下:え、バスケやらないの?
○○:関係ないってそういう意味じゃない
俺がいるから勝てるってこと
山下:すごい自信だね、でも決勝外してたよね
○○:痛い所ついてくるねw
美月:あの最後のシュート入ると思ったよ
○○:俺も入ると思ったよ、でも外れた
それが俺の実力だな
美月:随分と達観してるんだね
○○バスケ部入るんでしょ?マネージャーやろうかな?
○○:ん、やりたいならやれば?
女1:私もマネージャーやっていいかな?
○○:なんだ急に
俺に聞かなくてもやればいいじゃん
達也:おーい!○○部活行こう
○○:おう
体育館
長瀬:一年!並べ!
俺はキャプテンの長瀬亮太!よろしく
一年自己紹介!
一年:はい!
一年は選手20人、マネージャー5人
達也:鈴木達也です!ポイントカード(PG)やってました
ざわざわ
○○:松本○○です!シューティングガード(SG)やってました
おおーーー
長瀬:鈴木と松本は全国大会出てたよね?
達也:はい
長瀬:なんでここに来たの?
○○:近かったからです
長瀬:来てくれてありがとう
頑張ろうな!
初日が終え、帰り道
○○、達也、美月で帰っていた
美月:○○はさー、恋愛とかしたことないでしょw
達也:ハハハッ
ないだろうなw
○○:なんだよ別にいいだろ
??:待ってーー!
○○:ん?
久保:私も一緒に帰りたい
美月:史緒里!
久保:マネージャー同士で仲良くなりたいし、○○と達也とも仲良くなりたい
達也:これから三年間よろしく
○○:よろしく
こちらもよろしくお願いします!
次回先輩対一年