それちょうだい
俺は○○、大学に入ってすぐだから友達がいない…
あくまでも入ったばかりだからいないのだ
でも偶然にも幼稚園から中学まで同じだった幼馴染がいることが判明した
ある日の休日
○○:お~い、夏鈴起きろ
藤吉:ん?うん…zzz
そうこいつが幼馴染の藤吉夏鈴
俺は一人暮らしをしているが、俺の家から大学が近いってことで夏鈴はよく泊まりに来る
ちなみに夏鈴もあんまり友達が出来てないらしい(笑)
藤吉:○○~あれ?○○は?
藤吉は○○を探しに家を探すがそこまで広くないのですぐに見つかる
藤吉:○○~開けるよ~
○○:お!おい!なんで開けんだよ!
どう見ても風呂入ってんだろうが
藤吉:え~でもお腹空いたし
○○:上がったら作るから待ってて
藤吉:は~い
○○:…
藤吉:…
○○:誰が俺が風呂入ってるの見ながら待てって言った!
リビングで待っとけ
藤吉:そう言わないとわかんないよボソッ
藤吉はボソボソ言いながらリビングに向かった
○○:ったく、困った奴だな~
○○は風呂から上がると
○○:おい!今度はなにやってんだ?
藤吉:この服かっこいいからちょうだい
○○:別にいいけど
なんで俺の下着が散乱してんだ?
藤吉:そんなことよりご飯
○○:わかったから片付けとけよ
○○は手際よく簡単に朝食を作った
○○:夏鈴?できたよ~
そういうと夏鈴が寝室から顔を出して下を向きながら、でもニコニコしながら向かってきた
○○にはそれが赤ちゃんに見えてつい
○○:はい、夏鈴ちゃんごはんですよ~
(あ、やべ)
藤吉:子供扱いしないで!ムス~
そりゃ小さい頃は甘えてたかもしれないけどさ
今はもう大人だから
○○:そうだよね、ごめん
食べようか
2人は朝食を食べ始めるが藤吉が明らかに手を付けないものがある
○○:あれ?焼き鮭嫌いだった?
藤吉:ううん
藤吉は俺の鮭を見て
藤吉:そっちがいい
○○の鮭ちょうだい
俺のと藤吉の鮭を見比べると
俺のが既に骨が綺麗に取れていて藤吉のは骨がまだついていた
○○:いいよ、交換しようか
夏鈴の鮭の方が大きかったもんね
朝からはきつかったね、ごめん
○○は藤吉が傷つかない理由で交換した
藤吉はニコニコしながら鮭を食べていたこっちも幸せになった
朝食も食べ終わってコーヒーが飲みたくなったので
○○:コーヒー飲むけどいる?
藤吉:うん
○○:砂糖は?
藤吉:いる
コーヒーが用意出来たので藤吉に渡して藤吉は砂糖を入れて俺はブラックのまま飲んでいたが
藤吉:ジー
○○:ん?どうした
藤吉:そっちがいい
○○:なんで?ブラックだよ?
藤吉:うん、こっちの甘すぎた
○○:そうか、じゃあ残していいよ
また作るから
藤吉:せっかく作ってくれたのにそれは勿体ない
○○:(そういうのは気にしてくれるのね)
じゃあ俺がそっち飲むから、夏鈴が俺の飲んで
藤吉は顔を輝かして
藤吉:うん!
おいしそうに飲む藤吉を見えるだけで幸せだ
それからちょっとして
○○:俺ちょっと寝るね~
藤吉:あ、私も眠い
○○:じゃあ寝ようか
2人は一緒のベッドに入った
ちなみに言っておくが付き合ってるわけじゃない
藤吉:○○?
○○:ん?もっとこっち寄る?
藤吉:ううん
○○:じゃあ腕枕?
藤吉:ううん
それちょうだい?
○○:ん?
気づいた時には藤吉は俺の唇を奪っていた
○○:夏鈴?俺ら付き合ってないよ?
藤吉:へ?そんなの今から付き合えばいいじゃん
ってことでもう一回ちょうだい?
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