俺の保乃
僕は高校1年生
窓際から2列目の一番後ろ
授業中はほとんど外を眺めている
と思わせて隣の席の田村保乃を見ている
なぜかって?
かわいいからだよ!文句あるか?
今日も今日とて田村を見ていると
田村:今日も見てるね~○○
○○:え?
今日も?バレてたってこと?
田村:保乃の顔になんかついてる?
○○:い、いや~別に~
田村:そんな○○の顔にはなにかついてるで
○○:え?なにがついてるの?
田村:頬に赤いのが(笑)
○○:あ、暑いだけだよ
田村:そっか、そっか(笑)
暑いか、12月やもんね(笑)
○○:もういいだろ!
そんないつもとは違う1日は終わり
放課後
○○:よし、帰るか
○○が帰ろうと下駄箱に行くと前には
田村と隣にサッカー部のエースが2人で歩いていた
○○:(まぁそりゃそうだ俺なんかにチャンスはなかったんだよ)
田村に恋心を抱いていたが今日でそれも終わりだ
悲しいけどどこか晴れ晴れとした気持ちになれた
いつもの道を帰ってると知らないおばあちゃんが重い荷物を運んでいて大変そうだったので手伝うことにした
○○:おばあちゃん、荷物持ちますよ
おばあちゃん:ありがとね、じゃあバス停までお願いしていい?
○○:ええ、もちろん
そして無事に運び終わって感謝もされた
すごく気分がいい!いいことするっていいな
次の日
田村と会うのなんか気まずいな~
教室に入ると
田村:あ、○○おはよ
○○:え?
いつも挨拶なんてしたことないのに
田村:なんや挨拶もできへんのか
○○:おはよ、でもどうしたの?
いつもしてなかったじゃん
田村:今日から○○にいっぱい話しかけるって決めたの!
○○:そうか彼氏いるのに?
田村:へ?彼氏?おらんよ
○○:あれ?昨日サッカー部のやつと
田村:あ~なんか無理矢理っていうか
だから途中で理由付けて帰ったわ(笑)
○○:そうだったんだ、てっきり付き合ってるもんだと思った
美男美女で
田村:お!保乃のこと美女やって?
○○:あ、まぁかわいいじゃん
田村:うんうん素直でええやんか
保乃も昨日見たで~
○○:なにを?
田村:○○が重たそうな荷物を持ってるおばあちゃんを助けてるところ
○○:なんか恥ずかしいな(笑)
田村:いやあれが決定打やったんやで
○○:決定打?
田村:保乃な~○○のこと好きやねん
やから付き合う?
○○:急だな(笑)
田村:答えは!
○○:こちらこそよろしく
俺も好きだったからさ、でも昨日の見て諦めてたからビックリしたよ
田村:ずっと保乃のこと好きやったんやろ?
反応薄ない?
そんな○○にはこうしてやる!
田村は○○に抱きついた
○○:おっとっと
○○は田村の頭を撫でると
田村は胸にうずめていた顔をあげた
田村:なんか慣れてていやや
○○:ちゃんと必死だよ
心臓の音聞いてごらん
田村:めっちゃ早い(笑)
○○:でしょ(笑)
すると昨日のサッカー部のやつが入ってきて
男:俺の保乃ちゃんになにしてんだよ!
○○:俺の保乃ちゃん?
今の状況が見えねぇのか俺の保乃だろ
サッカー部のやつは周りに笑われ恥ずかしかったのかすぐに帰っていった
田村:○○は意外とかっこええんやな
○○:意外って(笑)失礼な
よろしくな保乃
田村:うん!
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