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前職の上司の話。

就職をして、初めての上司は特に決まっておらず。
ちょっと遠くに座っている役職ある方が、大丈夫かどうか声をかけてくれた。

初めはなんで気にかけてくれるんだろう?と思っていたけど、後から考えてみると、すごく人間関係が悪い職場で秩序が保たれているのはその方のおかげだった。
病むことは必須の職場だったから、病まないように気にかけてくれていたのかなと思う。

実はその方も沢山の仕事量、人間関係のストレスも抱えていて。
普段は穏やかで優しいから、わからなかったけれど。
なるべく手伝えることは手伝っていた。

人が減ってその方の仕事量が明らかにおかしくなった時。
私が正式にその方の部下についた。
男性がもともとしていた仕事だから、女子をつけるのは無茶苦茶だと思う。
かなりの責任が伴うため、出来ることはほんの少し。
その方の大変さを上は分かってないし、なんとかやってのける上司だから、ぶつぶつ弱音を吐いてくれて良かった。
出来ることをしつつ、愚痴を聞く存在に徹しました。

私がときどきミスした時もカバーしてくれてありがとうございました。
迷惑をかけたことは多々あります。
すみません。

良くしてもらったことが沢山ありすぎます。
10円ハゲができた時、美容師のお友達から薬とブラシをもらってきてくれた。
一人暮らしで体調崩して休んだ時に、女性の先輩と一緒に、私のために買い出しをしてくれてた。

そうすると、私もお返し合戦になるというか。
奥様と2人分のコンサートのチケットを渡したり。
勤続年数の表彰が、年齢の関係で外れるらしく?私特製の賞状を作ったり。

私が今の職場で、お仕事はもちろんのこと、プライベートの悩みも助け合える関係を築けているのは、その方のおかげだと思います。

その方の机には、「感謝」の文字が飾られていた。
今なら少し共感できる気がします。

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