小さな「気づき」#38~今できることが来年できるとは限らない~
GW、日帰りで実家へ帰省した。
現在母はガン治療の真っ最中である。
今年の正月に帰省した際、首のリンパが腫れていたのだが、母自身特に痛みや具合の悪さなどもなかったようで、そのまま放置していた。
しかし、しばらくすると発熱した。
それからというもの、体の色んな部位に不調が出始め、長期検査の結果「悪性リンパ腫」との判断が下った。
去年までの母は、多少の不調はあっても基本的には元気で、私の日記を見返しても「色々な話ができて楽しかった」と書かれてた。
その母は「本を読みたい」とか「美術館へ行きたい」とよく話しをしていた。
もちろん、去年の今頃は、このような事態になっていることを想像していない。
しかしこの突如現れた病魔により、やりたいことが今はできなくなってしまった。
治療は半年だが、半年後今までと同じように動けるかどうかはわからない。
現在御年75歳。
床に伏している母を見ると、ぐっと胸にこみあげてくるものがある。
いつも子供ファーストだった母なので、残りの人生は自分の好きなことを好きなだけしてほしいというのが子の願いだ。
そして、自分自身も、やりたいと思っていることは早めに着手したほうが良いのではとふっと感じた。
今当たり前にできることが、来年同じようにできるとは限らない。
無事治療が終わって元気になりますように。