保育園のお昼寝時間を短くできませんか?
個人的意見としては…短くすることはできる。でもただ短くするだけでは意味がない。家庭と園での協力体制が必要だと思う。
保育園での午睡問題、ご家庭で夜に全く寝ない問題。
実際よく相談を受ける。そしてSNSでも論争している場面を見て、私自身モヤっとしている。
今回は子どもの睡眠について、自分が学んできたこと・思いをまとめていく。
子どもの理想的な睡眠時間
米国睡眠医学会によれば、上記表に書かれた内容が「子どもの理想の睡眠時間」としている。1、2歳児であれば午睡2時間+家庭で9~10時間あれば十分満たせるのだ。
子どもが寝るようになる生活リズム
研修をいくつか受けたがその中で特に言われること。それは…
「まずは早寝ではない。早起きを大切にすること!」
どうしても寝ないことに着目しがちだが、朝は起きれているだろうか?
保護者と面談するときにもいつもこのことは確認している。そして高確率で言われる。「寝るのが遅いから朝もなかなか起きない」と。
それこそ悪循環なのだ。
早起きすることは、心の安定や体内時計を整える大きな効果につながり、子どもの発達を考えても、できたほうが良い習慣である。
最初の頃は「まだ眠い」とグズッたり、思うように起きなかったりと大変なことが多いかもしれない。しかししばらくすると体内の中でリズムができてくる。そこまでいけば勝ちである。
ただもしこの生活リズムを直そうと動きだすのではあれば、それこそ保育園との連携も重要だ。
せっかく早起きをさせようとしても保育園のお昼寝でたっぷり寝てしまえば、リセットされてしまう。
なのでそこは担任に声を掛けていく必要があると思う。
お昼寝時間について、個人的に思うこと
この話をする際、一番違和感を感じるのは
「お昼寝時間を職員のゆったりする時間と考えないでほしい。」
「書類仕事・休憩回しをするためにお昼寝時間は必要だ。」
と、保育士の立場から主張している方がいること。
確かにその通りではあるけれど、あくまで、それは職員側の事情。
そのことを理由として保護者の「午睡時間をなくしてほしい」という声に不満を言うのは、趣旨がズレているように感じる。
基本的に困っているからこそ、保護者も相談してくれているのだと思う。別に保育者を残業させようと言っているわけではないはず。(たまにとんでもない要望をしてくる人もいるけど…) でも、お昼寝問題はあまり保育者が良い反応はしない話だろう。
ただ忘れてはいけないことは、保育園はサービス業ではないということ。
子どもたちのことを一番に考え、対応していきたいのであって、保護者の要望をとことん応えていく施設ではない。
相談してくれたことにはしっかり応えていきたい。ただ片方のみ(保育士だけor保護者だけ)が頑張るのではなく、子どものために支えあっていけるような関係を作りたい。常日頃、そう思いながら仕事をしている。
以上、子どもの睡眠について語ってみた。
実際、担任したクラスの子の昼寝時間を短くしたことがある。結果、家での寝る時間は変わらなかったことのほうが多い。最初の頃は寝る。でも次第にまた寝なくなるのだ。
子どもは保育園でただ楽しく遊んでいるのではない。たくさんの刺激を受けながら学んでいる。だからこそ心身ともに休息が必要だ。保育園はお子さんによっては家庭よりも長く1日を過ごす場所だからこそ、午睡という時間は重要なのだと私は思う。
これからも、勉強したことを記録がてらまとめていきますので
どうぞよろしくお願いします。