声が似ていることについて

声が似ていることについて話し合う空くんとパイモンの話です。

・弊ワットでは、空くんと会話している鍾離先生が、たまにびっくりするくらいのレベルで、空くんとウェンティの声が似ている設定です。
※ あくまでも、個人的に抱いた声の印象です。

参考資料

・ナヒーダのボイス
ドリーについて、でのドリーの真似

・空くんとパイモンのボイス

緋櫻毬について
アランナラの早口言葉について

・えへっ、て何だよ!! のやりとり

※初出 2022年12月21日 pixiv


「それにしても、ナヒーダのドリーの声真似、凄く似ていたよなぁ…。」

「うん、そうだよね。喋り方は勿論、高めの声だから、一瞬、ドリーが後ろにいるのかと思ったよ。」

話し合っているのは、旅人である少年、空と不思議な妖精、パイモンである。2人は、ナヒーダがドリーのことについて話していた時に、突然、ドリーの声真似をしながら話していたこと、それに凄く驚いたことについて話していた。


「そういえば、お前の声も吟遊野郎に似ているよな。」


「えっ?」

そんな時、何か心当たりがあるらしいパイモンが唐突に話し始めた。どうやら、ウェンティの声と空の声が似ている、ということらしい。

「そんなに似てるかな…?」
スッ

「おぅ! たまに、吟遊野郎が急に現れたかと思うほどだぞ!」

反射的に喉元をさする空に対して、パイモンは空中で一瞬だけ跳ねるような仕草をした後に、腰に両手を当てながら踏ん反り返った。その様子は、何だか得意げである。

スッ
「そんなに?!」

「そうだぞ! もっと詳しく言うなら、一瞬、吟遊野郎が現れたかと思ったら、蒲公英(ダンディライオン)酒に釣られて、またどっかに行く感じだな!!」

あまりの驚きに喉元から手を離して声を上げる空に対して、パイモンは空中でゆらゆら揺れながら、小さな右手の人差し指を前後に動かしてさらなる説明をした。より正確に言うならば、パイモンが抱いているイメージについての解説であった。

パイモンがあまりにも具体的に言うので、空の脳内で、やっほー、とひょこっと現れたウェンティが、蒲公英酒を見つけて、あ、お酒だ〜!と言って、ピュ〜ッ、とまさに風のようにすぐさま立ち去る光景が目に浮かんだ。

「………それって、似てるって言えるの??」

「いつもお前と一緒にいるオイラが言うんだから間違いないぞ!!」

その説明に、声が似ていることに対して真偽不確かになってきた気がした空は、頭を抱えて疑問を投げかけた。そんな困惑した様子の空のことは気にせずに、パイモンは、またも両手に腰を当てて踏ん反りかえって得意げに言った。

「でも、確かに、たまに鍾離先生に驚かれたりするな…。」

「えっ?! あまりにも似ているからか!?」

「うん…。確認したわけじゃないんだけど…。」

しかし、心当たりがないわけではなかった。思い出すのは、鍾離と知り合って間もない頃だ。話していたら、急に、ハッとした表情をして周りをキョロキョロしていたのだ。

「鍾離も驚くなんて…。やっぱり似てるんだよ!!」

「そうなのかな…。」

「へへっ。やっぱりオイラの観察力は、間違ってなかったんだな!!」

(まぁ、いっか…)

両目を閉じながら笑顔を浮かべて、首を傾げる仕草をしながら得意そうにするパイモンがあまりにも嬉しそうなので、空はやや呆れたように片眉を潜めながらも口元に笑みを浮かべた。

そして、空はちょっとした悪戯を思いついた。

それは…

「えへっ。」

ウェンティがよくやる笑い方だった。

ハッ
「に、似てるぞー!! じゃ、なくて!! "えへっ"てなんだよ!!」

案の定、引っかかったパイモンは、驚きのあまり、目を見開いて両拳を顔のあたりに持っていきながらやや後ろに飛び跳ねた。後に、お決まりのセリフを言った後に、前のめりになりながらツッコミを入れた。

それに、両手に腰を当ててやや仁王立ちをするようなポーズを取りながら、悪戯っぽくウィンクして舌を出す空であった。

-END-


あとがき


前々から、

空くんの高い声→ウェンティの普段の声
ウェンティの低い声→空くんの普段の声

に似ているなぁ、でも、やっぱり違いはあるなぁ…と思って、思いついたお話です!!

特に、参考にした緋櫻毬について及びアランナラの早口言葉についてのボイスは、びっくりするくらい似ている、と個人的に思いました!!

ここまで読んで頂きありがとうございます!

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