日焼け対策は充分に

エンジェルズシェアにて、日焼けについて話すエウルアお姉様と空くんのお話です。

・会話文多め
・キャラの日焼けに関する体質など自己解釈全開
・日焼けにあまり詳しくないやつが書いてます←

参考資料
・白雪に潜みし影 イベントストーリー
・ディルックさん、エウルアお姉様、綾人さんのキービジュアル
・ディルックさんのサングラスをつけたスタンプ

参考サイト
ブドウジュースが紫外線対策になる効果について


※初出 2022年8月21日 pixiv


エンジェルズシェアにて。

「君は、健康的な肌と色白な肌、どっちがいいと思う?」

「え??」

席についてググプラのムジュースを飲むエウルアを見つけた空は、向かいの席についてアップルサイダーを飲みながら話していた。そして、ある話題をエウルアが口にしたので疑問符を浮かべた。

「突然、どうしたんだ?」

「アンバーが、ジョエルに前より肌が焼けたね、って言われてちょっと落ち込んでいるのよ。」

「アンバーが??」

話を聞いていた空は、うさ耳のような特徴的な赤いリボンを揺らすアンバーの姿が脳裏に浮かんだ。

聞けば、アンバーが偵察任務から帰ってきて、久々にドラゴンスパインのキャンプ場のそばにいるジョセフ、ジョエルの元を訪れた時に言われたらしい。

ジョエルの何気ないひと言であるが、アンバーは苦笑いをしながらその場では明るく答えたものの、密かに気にしていたらしい。その後、エウルアに、私って、そんなに日焼けしているのかな…、と尋ねたようだ。

「なるほど…、そういうことか…。」

「そうなのよ。アンバーはそこまで焼けていないし、むしろ健康的な肌色で羨ましい、って答えたのよ。でも、納得していない様子だったわ…。」

「そう言うエウルアは白いよな。」

「体質なのよ。赤くなるだけで、日焼けも雪焼けもしたことがないの。」

空が言うように、エウルアは所謂美白の部類に入るのだろう。遊撃騎士として、野外の活動が多い中で、焼けている様子はなくむしろほぼ白い部類に入る。それはどうやら彼女の体質らしい。

「だから、健康的な肌は、私にとって少し憧れでもあるの。」

「そうだったのか…。あ、そういえば、ディルックさんも色白いよな。」

「確かにそうね…。」

場所がエンジェルズシェアだということも相まって、ディルックを連想した空は話し始める。空は、彼も色白の部類に入る、と思っていたが、どうやらエウルアもそう思っていたらしい。

「俺、前にディルックさんがサングラスをしているところを見たよ。」

「そうなの?」

「うん。カッコいいから聞いてみたら、目も紫外線の影響を受けるからかけてる、って言ってた。」

「意外だわ…。酒場では、バーテンダーの休憩中に、ブドウジュースやオレンジジュースを飲んでいるのを見ていたけど…。」

「前に聞いたけど、ブドウジュースも日焼け対策にはいいらしいぞ。」

「そうなの??」

「うん。浴びる前と浴びる後に飲むといいんだってさ。まぁ、ディルックさんは好きだから飲んでるだろうけど…。」

(後でアンバーにも教えてあげないと…)

「あ、そういえば、稲妻で知り合った人も、日焼け対策……らしいことをしていたなぁ。」

「君の友達の話? 聞いてみたいわ。」

「アンバーに聞かせる為か?」

「そ、そんなことないわ。私が気になっているだけよ。」
プイッ

「うんうん、そうだな。」

話に食いついて来たエウルアに尋ねるが、唇を尖らせてそっぽを向いた。だが、それが彼女が何かを認めたくない時の癖だと知っている空は、少しだけ微笑みながら頷いた。

(この恨み、覚えておくわ…)
「で、その人は何をやっているの?」

内心で気持ちを抱きながら、切り替えるようにエウルアが言葉を紡いだので、空は口を開いた。

空は、名前を伏せて綾人がら日焼けについて話したことを思い出しながら、エウルアに話した。

この時期になると、友達(言わずもがなトーマのことであり、名前と2人の立場の関係は伏せておいた)が日傘をさしにきてくれるのだという。

以前、日焼けによって、肌がヒリヒリ痛い思いをしてことがあった。それ以降、その友達も含めて、周囲が気遣ってくれるのだという。とはいえ、当の本人はあまり気にしていないのだが、周りが気にするらしい。

「君のその友達、面白いわね。」

「そうだよな。日焼けで痛い思いをしたのに、気にしないなんて…。」

「それに、その友達の友達も面白いわね。」

「そうそう。料理もする奴だから、日焼けにも効きそうな食べ物も調べていたな。」

「そうなのね。」

その後、エウルアと空は日焼けやその対策に関して、ますます会話を弾ませるのであった。その間、ググプラムのジュースとアップルサイダーがグラスに雫を作り出していたが、2人は気にせず話し続けた。

「今日は、話を聞けて良かったわ。」

「うん。エウルアの役に立ったら良かったよ。」

「それじゃ、失礼するわね。」
クルッ

(そういえば、俺も蛍に、よく日焼け止め塗るように、とか、日傘さして、とか言われたなぁ…)

後ろを向いたエウルアの姿が見えなくなるまで手を振った後、空はまだ離れ離れになる前、蛍とした会話について思い出していた。

その後、塵歌壺に戻ってパイモンにその話をしたら、妹さんの気持ち、オイラもよく分かるぞ、とパイモンは言った。

その後、エウルアが話したのか、サングラスをつけたりブドウジュースを飲んだりするアンバーの姿が見られたという。

-END-


あとがき

本当は、

美白三銃士を連れてきたよ

美白三銃士??

的なノリをしたかったのですが、怒られそうなのでやめましたww←

個人的な解釈として、

・ディルックさん

普通の人よりは焼けにくいけど、日焼けはするタイプ

だけど、酒場のオーナーや闇夜の英雄など夜の活動中心なのでいつの間にかまっしろしろ状態

スタンプではサングラスをつけて、ブドウジュースを飲むなど無意識に日焼け対策ばっちりな美白の鑑

・エウルアお姉様

日焼け、雪焼けに関わらず焼けずに赤くなるタイプ
なので、健康的な肌に憧れがある

・綾人さん

少しの日差しにすぐ焼けるタイプ
でも、本人は気にしないし、前にヒリヒリする、となってからは、日傘をさしにきてくれるようになった(主にトーマ)

という感じで書いています。

特に、ディルックさんについては、調べていて紫外線を浴びる前後に、ブドウジュースを飲むといいことを知って、ディルックさん、生粋の美白の鑑じゃないですか…!!と衝撃を受けましたww

長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございます!

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