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オーシャンブルーに染まりゆく

原神3周年おめでとうございます!!!

それを記念したフォンテーヌの海のダイビングを楽しむ空くんのお話です。

めっちゃ短いです。

海の中並びに生態系等の描写(もどき)を初めて書いた者の小説なので、読む時には、ぜひダイビングしている風景を頭に思い浮かべてお読みください…(おい)

・フォンテーヌの不思議な海に感じて、自己解釈部分あり

参考資料

・フォンテーヌの海の中の様子、生物、特産品等の説明全般
・巡水船のガイドメリュジーヌ、アイベルの案内説明



フォンテーヌの海中にて。

巡水船のガイドであるメリュジーヌ、アイベルの案内曰く、大半がぬるい水で覆われている国土、または水域とも言えるフォンテーヌは、昼と夜の温度差があまりない為、一年中を通して、大よその時間はとても暖かい温度を成したものとなっている。

そんなフォンテーヌ独特の水質を持つ海の中は、様々な色合いで織りなされたそれは、豊かな表情で以てダイビングする者の心に癒しをもたらしている。

平素のオーシャンブルーに彩られた青く瑞々しい世界は、言わずもがなであるが目を見張るような美しさがある。

泳いだり、寝そべっていたり、仲間達と歌うように鳴くプクプク獣。

散歩をするように複数匹で泳いだり、鼻ちょうちんを出して寝たり、吐き出す泡をまるで水鉄砲のように互いに当てているアワアワタツノコ。

海底をちょこちょこ歩いたり、時折浮きながら泳いだりしている重甲ヤドカニ。

その他にも、魚群を成す魚達…。

そのような世界で生を謳歌している生き物達や揺らめく海藻、それらが生き生きとしている活動も見ているだけでも充分に楽しむことができる。

夕陽が差し込むことによって、海藻の緑色や珊瑚の赤色、さらには、海月に似た形の浮遊植物、タイダルガの海に溶け込むような水色や反対色であるピンク色の色合いなど、様々な色が全て黄金色に染まる景色も平素とは違った美しさがある。

そして、夜が深まった中、地上では闇夜に包まれるが、海の中となれば、その色合いは柔らかなコバルトブルーへと変化する。月明かりが差し込むことによって海中から見られる水面の光の反射は、何物にも代え難い風景であろう。

ふと、童話に登場する美しい人魚姫が、海の上の世界に憧れる気持ちを追体験しているような気分になれるのもまた事実である。海の中も充分に美しく素晴らしい風景であるが、好奇心旺盛な人魚姫にとっては、この月明かりを見る度に、ますます海の上の世界に憧れの気持ちを強く抱いたのかもしれない…。

(ここを泳ぐのも、だいぶ慣れたな…)

そんな思考に耽りながら、今までの旅で見てきた海とはまた違った独自の進化、発展を遂げた海を楽しむように、長い金髪を三つ編みにした旅人の少年、空は、まさに海中をたゆたうボウシクラゲのように流れに身を任せて漂っていた。

フォンテーヌに来てから、自由自在に潜れる不思議な海に驚くばかりであった。

最初は、他の国で泳いできたように、泳ぎ続けて疲れてしまうと気を失ってしまうものだろうか、と心配ばかりしていた。

しかし、フォンテーヌの海でそんなことが起きる心配はなく、深いところまでダイビングできる上に、息も全く苦しくない。泳ぎ疲れたとしても、リカバリーオーブと呼ばれるややオレンジの色合いをした3匹の魚の群れに 触れれば、不思議と癒し効果をもたらしてくれる。

さらに言えば、付き添ったパイモンが話しかけてきた時には、度肝を抜いた。何しろ海中で呼吸ができるだけでも驚きなのに、会話まで可能なのだ。つくづく不思議な出来事の連続であるフォンテーヌの海の性質に、驚くばかりである。

そんな少々毛色が違うフォンテーヌの海には、最初は驚いてばかりであったが、今ではすっかり慣れて、海の生き物達や海中探索用クロックワーク・マシナリーを傍らで見守るほどの余裕ができた。さらには、異海源水と呼ばれる海の生物達を模した水塊から借りた海の中で駆使できる新たな力、それを旋回して避けながら攻撃できるようになったものだ。

それは、テイワットに来た当初、風の翼を使って滑空するたびに受けた喜びと似たようなものを感じた。

少なくとも1日1回はダイビングしないと気が済まないくらいに夢中である。少し慣れてきたころには、猛スピードで泳いだ後、空中に向かって勢いよく飛び出す、所謂ドルフィンキックを連続して行ったものだ(やり過ぎて疲弊したので、今はそこそこの回数に抑えている)。

それに、探索中、不意に水中に現れる宝箱(いつもの癖で思わず宝箱発見の声を上げてしまいそうになったものだ)以外にも、昔、沈没してしまったのか、まるで、地上に座礁してしまったことを彷彿させるように鎮座する沈没船や壁を通り抜けると不思議と地上と同じように歩くことができる建物などがある。

かつて旅した世界で言うところの"アトランティス"、つまり海底都市や遺跡を彷彿させるような代物に、空の探索心はますます刺激されるばかりだ。

(さて、もう少し探そうかな…)
スィッ

今となってはお手の物となった魚達にも負けないほどの滑らかな泳ぎを駆使しながら、蒼晶螺やロマリタイムフラワーといった特産品を探索すべく空は大きく前進するために、手を前に出して泳ぎ出した。

その後、満足のいくまで特産品を採集した空は、ノンビリラッコの群れに遭遇して、可愛いラッコ達と戯れた。

今日もまた、フォンテーヌの海を存分に堪能した空は、岸辺に上がって、フォンタを飲むのだった。ダイビングした後に飲む甘いフォンタは、空の喉を潤すのだった。

-END-



後書き

改めて、原神3周年おめでとうございます!!!

3周年にちなんだ題材、何がいいかな…

そう試行錯誤しながら、3周年ならではの話題として浮かんだのが、待望していたフォンテーヌ実装及びダイビングでした。

ダイビングで深く潜れるのに、息が苦しくない様子で、尚且つ、会話もできる…。

そんなまだまだ不思議なことだらけのフォンテーヌの海を題材にしたお話を書きたくなって、ゲーム内でダイビングをした感想も踏まえて書いてみました!

海の中の描写が出来ているか不安ですが、ここまで読んで頂きありがとうございます!!!

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