【タル空】密かに忍び寄る…

考え事をする空くんに悪戯をするタルタリヤのお話です。

参考資料

・鹿君のデートイベントの悦さんのセリフ(すべすべの小顔、の部分)

「さて…。次は、何を集めるかな…。」

バックの中身を見ていた空は、足りない素材をひと通り確認して、今度からは何を集めるべきか、また、集まるのにどれだけ樹脂がいるだろうか、と色々と検討していた。

あれは足りているけれど、これは足りない。

そういえば、あの素材はもう僅かしかなかった…。

(悩むな…)

う〜ん…、と顎に手を当てて唸りながら、空は素材集めに関して意識を集中している。

そろ〜……

そんな真剣に悩む空へと、こっそり忍び寄る影があった…。

(空、気付いていないかな…?)

影…、いや、タルタリヤは、あまりにも空が集中し過ぎていて気づかないことをいいことに、とある悪戯を考えついていた。

それは…

考えている中の空のほっぺたをつついてみよう、と…。

ニヤッ
(この際だからね…)

未だに集中していて、タルタリヤが近付いていることにも気付かない空の横顔を少し離れた場所から眺めながら、タルタリヤは笑みを深くしてさらに近付く。

そ〜〜〜………

そして、右手の人差し指を空の左側の頬へとゆっくりと伸ばしていく。

つん

ふにっ

(!!)

そうして触れたタルタリヤは衝撃を受けた。

何故なら、触れた瞬間、吸い付くようなすべすべなものだと分かるやわらかなもちもち肌であったからだ。

(え、めっちゃすべすべ肌だ…!!!)

つんつんつん

あまりにも触り心地がいいので、つい調子に乗って触ってしまう。

だが…

「おい、何してるんだ…。」

流石に気付いたのか、空がじっとりとした目をしながら、こちらを見つめていた。

「あ、あはは…。つい………。」
つん…

「どさくさに紛れてつつくな…!」

つい夢中になっていたことを誤魔化すように乾いた笑みを浮かべるタルタリヤは、ダメ押しにもう1度だけつつく。

それに抗議する空であった。

-END-

あとがき

鹿君のデートイベントの悦さんのセリフである"すべすべの小顔"に、衝撃を受けると同時に、大変たぎったので、つい書いてしまいました…!!

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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