【タル空】実力を解き放つ
腕相撲をするタルタリヤと空くんのお話です。
タルタリヤと空くんに、男子的なノリをやって欲しくて思いついたネタです(笑)←
タルタリヤの誕生日2022のイラストでお披露目になったあのベルトを私なりに解釈してみました(主にギャグ方面)
・完全にギャグ寄り
・行間多め
・参考資料
タルタリヤの誕生日イラスト2022
塵歌壺の邸宅内。
そのリビングにあるテーブルにて。
そこには、お互い向かいに座って、息を切らしている青年と少年がいた。
ハァ、ハァ…
「なかなかやるね、空…!」
ゼェ、ゼェ…
「お前もな………!!」
グイッ
先に言葉を発したメッシュの入った柔らかな茶髪の青年、タルタリヤは、深い青の瞳に真剣な色を滲ませながらも、その口元は楽しそうに弧を描いている。
そして、空と呼ばれた長い金髪を三つ編みにした少年、空は、若干悔しそうにしながらも、タルタリヤと同様に、口元には笑みを浮かべている。その時、口元に流れてきたひと筋の汗をやや乱暴に拭った。
スッ…
「俺にここまでさせるなんて…
褒めてあげよう!!」
バッ!
急に立ち上がったと思いきや上着を投げ捨てたタルタリヤは、臙脂色のシャツに両脇と胸元にかけられた黒ベルト姿になった。
スッ
「やれやれ…
俺も本気を出すか…!」
バッ!!
一方で、そんなタルタリヤに触発されたように立ち上がった空は、羽根を模したマフラーとマントが合わさった独特な装飾を勢いよく外した。
上着と装飾。
両者のそれぞれの身につけていたものが、ふぁさっ、と床に落ちる。
スッ
スッ
そして、椅子に座り直して、再びテーブルに向かい合った2人は、互いに片肘を着いてそれを取り合う…、所謂腕相撲の体勢を取った。
先程まで、両者共に、腕相撲で白熱していたのだ。そして、互いに邪魔になりそうな上着と装飾を外して、より本気になったことを互いに知らしめた。
そして…
「手加減はしないよ!」
バッ
「臨むところだ…!!」
バッ
お互いに挑発的な言葉をかけながら、手に力を込めるのだった。
こうして、戦い(腕相撲)の火蓋が切って落とされた…。
勝者の決定は…、両者が納得いく試合結果になるまではまだ分からないのであった。
-END-