【タル空】強さ? しなやかさ? それとも…
タルタリヤの聖遺物の杯を攻撃にするか水元素にするか悩む空くんのお話です。
うぅ〜ん…
「どうしたらいいか…。」
空は盛大に悩んでいた。それは、タルタリヤの聖遺物の杯を攻撃特化にするか、それとも水元素ダメージ特化にするか、であった。
「俺は空が選んだものなら何でもいいよ??」
「それが一番困るんだよ…。」
悩む空に対して、タルタリヤはある提案をする。
「あ、そうだ! それなら…。」
スッ
「??」
「俺は、水元素ダメージ特化で、空は攻撃特化ね!!」
そう言いながら、それぞれの杯を手に取って一方はタルタリヤ自身が持ちながら、もう一方は空に手渡した。
「何の解決にもなってないか!? それに、セット効果が…!!」
「空とお揃いになると思ったんだけど…、ダメかな??」
「うっ…。」
抗議する空であるが、沈んだ声を出すタルタリヤの様子に言葉が詰まってしまう。何故か、大型犬が耳と尻尾を下げて落ち込んでいるように見えたからだ。
「分かったよ…。その代わり、お前が選んだんだから、秘境に付き合えよ!!」
「!! ありがとう、空!!」
ギュッ
「なっ、おい! 抱きつくな!!」
根負けした空が承諾すると、タルタリヤは嬉しさのあまりに思いっきり抱きついた。今度は尻尾をぶんぶんと振る大型犬のようだと思いながらも、恥ずかしいので何とか逃れようともがく空であった。
その後、タルタリヤと空、2人が共に秘境を周回する姿が見られ、タルタリヤは普段の倍以上イキイキとしていた様子だったという。
-END-