おとなりほうもん

七七がモンドへ薬草取りに行った時に、クレーやディオナと遊ぶお話です。

ほのぼの、短めです。

原神の街中にいる犬猫達はフレンドリーですが、実際の猫だったらこうなるよなぁ、と妄想した結果です。

・七七は前に会った時にクレーと友達になった設定です
・ディオナの口調迷子気味
実際のディオナが猫の習性で行動してしまうかは捏造です
・最後にちらっと空くん登場
実際の空くんが猫の扱いに長けているかは捏造です
・猫の習性などは以前見聞した知識で書いているので割と曖昧です←


※初出 2021年7月7日 pixiv


不卜盧。

玉京台の正反対の場所に位置するそこは璃月でも有名な薬舗である。長い階段を登り切ると、そこにはまるでサザエの貝殻のような独特な屋根の造形をした建物が鎮座する。入口はまるで来るもの拒まず、と言っているかのように簾が上げられて開放的になっている店内が処方箋を片手に持つ患者を出迎える。中から漂う薬草の香りが鼻腔をくすぐり棚には所狭しと整理の行き届いた薬草達が並べられている。優れた医学者、白朮が店主を務めるここはよく効くことで有名である。また良薬口に苦しの言葉に違わずよく効いても苦い薬にぐずる子供も多いとか。

また、そこには、優秀な薬剤師と薬採りのキョンシーがいることが有名だ。

何ヶ月かに一度、店主である白朮は弟子兼薬採りであるキョンシーの少女、七七にモンドの薬草の採取を頼むことがある。多種多様な病に効く薬草の研究も兼ねて璃月以外の薬草を必要とする為である。

だが、隣国とはいえ歩けばかなりの距離があることを考慮して、1週間ほどの時間をかけてゆっくり薬草を採りに行くように頼むのだ。それに、璃月での薬草であれば、場所を熟知している七七であるが、モンドの薬草採りとなると勝手が違う。また、何ヶ月かに一度頼むことなので、例えノートがあっても七七の記憶力のことを加味して白朮自身も急かすようなことはせずにゆっくりでいいですよ、と告げる。これが七七にとって薬採り兼束の間の休暇になるのだ(とはいえ、七七自身が自覚しているわけではないが)。

白朮の言葉に、七七は分かった、と言いながら薬草を入れる為のカバンを持つ。いつもであれば必要ないが、大量に薬草を取る時に使うのだ。それに、七七には心強い友達がいる。モンドに住んでいるクレーという赤い服を身に纏った少女である。

七七が璃月の薬草の場所を熟知しているように、クレーはモンドの薬草の場所を熟知しているのだ。何度かモンドを訪れた際に、友達となって遊んでいるうちにいつの間にかカバンがパンパンになっていた。

そのことをノートに取っていたので、以降はモンドを訪れた際はクレーに会いに行けば目標を達成できる、という認識が七七の中で自然とできたのだ。そして会う為にはある場所に向かう必要がある、と以前自分が記したこともノートに書いてある。

しかし、そこに行く前に、まずはノートを参考にして薬草がある場所を自力で探してから行くこと、それが七七なりのルールだ。最初は星落ちの谷近くでイグサ、星拾いの崖にてセシリアの花、そして風立ちの地の大樹の近くで咲く風車アスターを取り終わってから、目的地へと向かうのだ。

囁きの森。

静かに佇む森の隅には外観にそぐわぬ埋めた何かを掘り起こしたような跡がある。近くの木札には"クレーの宝物"と記してある。そんな場所に座り込んで何か作業をしていたらしい少女、クレーは赤い帽子についた羽飾りと重そうなリュック、そしてエルフの象徴たる垂れ気味の長い耳を揺らして、七七の足音に気付いて振り返って挨拶をした。

「あ、七七ちゃん! こんにちは!!」
フリフリ

「…こんにちは。」

「また遊びに来てくれたんだね! クレー嬉しいなぁ!!」
ピョンッピョンッ

「…。」
コクン

余程嬉しいのか、手を振りながら挨拶したクレーはその場で飛び跳ねて喜びを表していた。それに七七も静かに頷いて肯定した。

「今日は何して遊ぶ?! かくれんぼ? 鬼ごっこ??」

「…かくれんぼ。」

「うん! じゃあ、まずはクレーが鬼だよー!!」

コクン
「…分かった。」

「じゃあ、数えるよー!! いーち! にーぃ! 」

タタタッ

クレーが数え始めたので、駆け出した七七は、隠れるついでに周辺に生えているイグサやドドリアンを採取する。先に取っていた分も含めて薬草を入れるカバンはクレーのリュックに負けないくらいパンパンになっていた。

「もーいーかーい??」

「もーいいよー…。」

クレーの声を聞いて、七七は普段よりも大きめな声で返事をした。
 
こうして2人は満足するまでかくれんぼをした。

その後、2人は囁きの森から離れてモンド城内に来ていた。今度は、建物の至る所にある慕風のマッシュルームをどれだけ取れるか競争する遊びをした。束の間の間、滑空する2人の幼い少女達の姿が街行く人を驚かせたことは遊びに熱中していた2人は知らない。

「あー楽しかった! 」

コクン
「…。」

取り尽くす勢いでマッシュルームを存分に取った2人は、満足気な表情を浮かべた。無論、七七のカバンにもマッシュルームが入っている。薬草にカウントしていいかは些か疑問ではあるが、菌糸類なので大丈夫であろう。

「あ!!」
だっだたー

コテン
「…?? ………。」
タタッ

急に走り出したクレーに、首を傾げて疑問符を浮かべながらも七七は追いかけた。

「猫さんだー!! こんにちはー!!」

ビクッ
ターーーッ

「あ〜、逃げちゃった……。」

「なぁに??」

「七七ちゃん、猫さん逃げちゃったよ…。」

コテン
「…猫。」

しょんぼりした様子のクレーは、七七に理由を話した。どうやら猫が逃げてしまったらしい。

「うん! あ、ほらあっちにもいる!!」

「あ、ホントだ。」
てってってっ

じぃーーー

ビクッ
シャーーー

「わっ。」

ターーー

近付いて猫をじっと見つめていた七七だが、驚いて威嚇した猫は逃げていった。

「また、逃げちゃったよぉ〜!!」

「…逃げちゃった。」

「あっ! きっとあそこにならいるはず!! 七七ちゃん、行こっ!!」
きゅっ

「…うん。」

猫の居る場所に心当たりがあるのか、クレーは早く行こう!と言わんばかりに、その紅葉のような手で、七七の包帯が巻かれた同じく紅葉のような手を掴んで駆け出した。

キャッツテール。

店主のマーガレットが営むここは、離れた場所にあるエンジェルズシェアに勝るとも劣らない人気ある酒場だ。猫好きでリトルプリンスという少々やんちゃな猫を飼うマーガレットの計らいなのか、酒場付近には看板やポスター付近にも酒を飲みに来た酔っ払い以外にも来客がある。

その入口付近では、その名前が表す通りたくさんの猫が集まって尻尾をゆらゆらと揺らしながら気ままに過ごしている。黒、茶トラ、キジトラに混ざって三毛柄の比較的大きな耳と尻尾がピクピクと動いている。

「はーい。ご飯の時間だよ〜。」

にゃあん
にゃっ
にぅ

「たくさん食べなよ〜。」
なでなで

餌をねだるように猫達は、三毛柄の持ち主の元へ鳴きながら集まる。三毛柄の耳と尻尾の持ち主は、カッツレィン一族という猫の耳と尻尾を生やした稀人の血を引くキャッツテールの看板バーテンダー、ディオナである。休憩中なのか、集まる猫に餌をあげながら、無我夢中で餌を頬張る猫達の背中を撫でていた。

その背後に近付く影がひとつ、いやふたつ。

「ディオナちゃん! こんにちは!!」

ビクッ
「にゃーーー!!??」

ビクゥッ!!
サーーーーー

突然背後から声を掛けられたディオナは驚きに大声をあげた。耳や尻尾もピン!と立っている。その大声にさらに驚いたのは餌を頬張っていた猫達で、まるで蜘蛛の子を散らすように一目散に逃げていった。

「い、いきなり後ろから声かけないで!って、クレーちゃんかぁ…。」

「えへへ、ごめんね。」

「あんまり反省していないでしょ…ってそっちの子は誰??」

怒りながら振り返れば見知った顔が見えたので、ディオナは声を静めた。反省の色がないクレーに呆れるような声を漏らしたが、クレーの後ろにいた初めて見る七七に疑問符を飛ばした。

「あ、そうだ! 紹介するね!! 璃月から来た七七ちゃんだよ!!」

ペコ
「七七だ。キョンシーだ。」

コテン
「きょん、しぃ? 聞いたことないにゃ…。」

2人の紹介に、ディオナは首を傾げた。モンドでは、キョンシーといった死を超越した存在は馴染みがないのだ。

「それで、七七ちゃん! こっちがディオナちゃんだよ。」

「アタシはディオナ! キャッツテールの看板バーテンダーよ!!」

コテン
「…バー、テンダー?? ……よろしく。」

今度は七七にディオナを紹介するクレーだった。何故か得意げにふんぞり返りながら名乗った職業は、璃月では馴染みがないもので、今度は七七が首を傾げた。

「くんくん…。よしっ、お酒の匂いはしてないにゃ! まあ、ちょっと草の匂いはするけど。」

じっ
「………。」

「な、何??」

「…猫さん?? 」

匂いを確認していたディオナは、穴が開きそうなほどに見つめてくる七七に身じろいだ。心なしか七七の瞳は好奇心で輝いているように見える。璃月では、カッツレィン一族という猫の耳と尻尾を生やした稀人の存在は馴染みがない。どうやらディオナの耳や尻尾が珍しいようで、じっと凝視している。

「そうよ! ってにゃっ?!」
ビクッ

「耳、ふわふわ、可愛い…。」
なでなで

バッ
「い、いきなり触らないでっ! アクセサリーじゃないんだから!!」
ふしゃー!

興味津々といった風に耳や尻尾に触る七七に、ディオナは驚いて尻尾の毛を逆立てて威嚇した(と言ってもまるで子猫がやるように可愛らしいものであるが)。

ビクッ
しゅん
「…ごめん。」

「えっ? そ、そんなに強く言ったわけじゃないから…。」

驚きに肩を揺らした七七は落ち込んで顔を伏せてしまった。一方のディオナも余りにも七七が落ち込むので慌てた。酒場でよく会う酔っ払った男達は無遠慮な振る舞いをするので、はっきり拒絶をしないと付け上がるのだ。ついその時の強く威嚇してしまう癖が出てしまったようだ。

コテン
「…怒って、ない……?」

「で、でも! びっくりしたのは本当だから今度は気をつけてよね!!」

コクン
「…分かった。」
バッ
さらさら…

ディオナは、本気で嫌がっていないことと次からは無遠慮に触らないことを伝えた。それに顔を上げて、七七も頷きながらノートを取り出して書き込んだ。いきなりの行動に驚くディオナだが、気にしないことにした。

「わぁ〜! 仲良しさんだね!!」

「そ、そんなこと!! そういえば、どうしてこんなところに来たのにゃ?」

「あ、そうだ! ディオナちゃんに猫さんとの遊び方を教えて欲しくて!!」

「えぇっ!? 」

「おーねーがーいーーー!!」

「…お願い。」

「…あぁ、もう! 分かったにゃ! 」

いきなりのお願いに驚いたが、あまりにも頼み込むので了承した。店先で騒がれるのも良くないと判断したからだ。

「! やったーーー!!」
ピョンッピョンッ

「……嬉しい。」

「だから静かにして!!」

あまりにも(主にクレーが)騒ぐので、少し嗜めてちょっと待ってて!と言いながら、ディオナは店の奥に引っ込んだ。言われた2人は軽く口を抑えて静かにしてます!アピールをした(七七はする必要はないのだが)。一方、店中で店主のマーガレットにそのことを伝えれば、ディオナちゃんはいつも頑張ってるし今日はもう上がりでいいよ、と許可を得たので戸惑いながらお礼を言ったディオナは駆け出した。本当はディオナも新しく出来た友達と遊びたかったのだ。それを温かく見守るマーガレットであった。

「2人ともぜんっぜんダメ!!」

「う〜…。どうして猫さん逃げちゃうの?」

「あぅ、がっかり。」

そして、しばらく3人は猫と戯れようとしていた。が、2人の猫の接し方があまりにもなっていないことに、ディオナは毛を逆立てお怒り気味だ。クレーと七七は何故猫が逃げてしまうのか分からず困惑気味であった。

「まず、クレーちゃんは大声出し過ぎ!! あれじゃ猫がびっくりしちゃうにゃ。」

「そうかな〜?」

「それで、七七ちゃんは、じっと見過ぎ!」

「じっと、見るの、ダメ?」
コテン

「そうよ!」

ディオナは、2人がそれぞれ猫の接し方で良くない点を挙げていった。

「なんでなんで? お話する時はちゃんと目を見て、ってママが言ってたよ?」

「……目を見る。」

「そ、それは…。」

クレーは、人差し指と親指を眼鏡のレンズのように丸めて、両目の近くに持っていきながら疑問を投げかけた。それに釣られるように七七も真似をしながら、同じくディオナに問いかけた。確かに一理あることにディオナは言葉に詰まった。だが、それは人同士とのコミュニケーションの場合である。動物と接する時とはまた違うやり方をするのをクレーと七七はまだ分かっていないようだ。

反面、ディオナは猫の扱いに長けているし接し方の違いも分かっている。だが、その理由や習性などを説明するのはまだ難しいようだ。ちなみに、大声や予測のつかない動きをすれば驚いて逃げたり、じっと見つめられると喧嘩を売られていると思い警戒してしまうのは猫に限らず動物全般の習性だ。

「と、とにかく猫がびっくりしちゃうからダメなの!!」

「え〜? クレー、分かんないよぉ…。」

「…分からない。」

「しょうがない…。それじゃあ、スペシャリストを紹介するにゃ!!」

丸めた指を元に戻して、未だに疑問符を投げかける2人にディオナは案内をした。

3人は、ディオナ曰く"スペシャリスト"の元へと辿り着いた。ワーグナーの鍛造場近くにあるベンチに座るのは、異邦の旅人の少年、空だ。どうやら何かを考え込んでいるようで、微動だにしない(ちなみに彼の脳内では、次に行く秘境を聖遺物と武器強化素材、どちらにしようか、という内容だった)。そんな空の周りは猫だらけになっていた。動かない空の膝上でくつろぐ猫、揺れる三つ編みにじゃれる猫、マフラーに似たマントの装飾にじゃれつく猫など想い想いの過ごし方をしている。気まぐれな猫はそっけない人や無闇に触らない人など、自分のペースを崩さない人に懐くのだという。今の空の状況がそれに該当するのだろう。

「旅人さん、こんにちにゃ!!」

「えっ、わっ…と。ディオナ、それに、クレーに七七。こんにちは。」

ディオナの声に驚きに瞳を丸くする空だが、大声を出しかけて、慌てて手で口を抑えた。猫を驚かせないためである。

「栄誉騎士のお兄ちゃん、こんにちは!!」

「…こんにちは。」

「どうしたの? 何だか珍しい組み合わせだね。」

猫の目を見て撫でながらも、すぐ視線そらす空は喉元を撫でている。それに、ゴロゴロと喉を鳴らして気持ちよさそうにしている。

「いつの間にこんなに猫が…。」

「わぁ〜! 栄誉騎士のお兄ちゃん、凄い凄い!!」
キラキラ

「…猫。たくさん。………凄い。」

空がたくさん集まっていた猫に驚く一方で、その扱いに長けた姿に、クレーは大きな瞳を輝かせて尊敬の眼差しを向けている。七七も静かに感心しているようだ。

「ふふん! どう? 凄いでしょ!!」

それに何故かディオナがドヤ顔をしていた。

「栄誉騎士のお兄ちゃん!! クレーに猫さんとお友達になる方法教えて!!!」
ピョンッピョンッ

きゅっ
「……七七も。」

「分かった。ちゃんと猫さんとお友達になれるように俺も協力するよ。」

「ありがとーーー!」
ピョンッピョンッ

「…ありがとう。」

その場で飛び跳ねながら興奮気味に促すクレーに、服の裾を掴む七七に承諾の意を示した空に、2人をお礼を言った。

「ディオナも手伝ってくれるかな?」

「ふぇっ??! アタシ?!」

「うん。ディオナは一番分かってると思うから、アドバイスくれると助かるな。」

「しょ、しょうがないにゃあ!! アタシに任せて!!」
ゆらゆらゆら

頼られたことが嬉しいのか、ディオナは口調はつんけんしながらも尻尾を揺らしている。

「早く教えて教えて!!」
うずうずっ

「………。」
クイックイッ

「分かった。じゃあ、まずは…」

急かすように身体をうずうずさせているクレーと服の裾を引っ張る七七に、空は説明をし始めた。

こうして、3人は空に猫との戯れのアドバイスを貰いながら、実際に猫に触れ合って過ごした。

やがて、遊び疲れて眠ってしまった3人を空はそれぞれの場所に送っていった。クレーはアルベドが来ている予定のモナの研究所、ディオナはキャッツテールのマーガレットの元、そして、七七はワープポイントを使って不卜盧へと送った。

空におんぶされながら、眠る七七は薬草がたくさん入ったカバンを背中に背負って満足そうに寝言を言うのであった。

-END-

[newpage]

おまけ
ディオナとの初対面

「アタシはディオナ! キャッツテールの看板バーテンダーなんだから!!」

スルッ
「うん。よろしく、ディオナちゃん。」
すっ

自己紹介をするディオナにしゃがみ込んだ空は、手袋を外して素手になった人差し指をディオナの鼻先へと近付けた。

「ん? 何してるんだ??」

「猫への挨拶だよ。こうして挨拶するんだ。」

パイモンが疑問を投げかければ、空は猫に関する豆知識を披露した。猫は先端の匂いを確認する為に嗅ぐ習性があるのだ。また、鼻先同士をくっつけるのは、猫に限らず動物全般の挨拶だ。本来であれば鼻先同士をくっつけるのだが、流石にそれは、と感じた空なりの配慮だろう。

「おいおい。いくらディオナが猫の血を引く稀人だからってそれは流石に…。」

くんくんくん…
ぴとっ

「ってやってるーーー!!!」

指先の匂いを嗅いで鼻先を空の指先にくっつけるディオナにパイモンは驚きの声を上げた。流石のディオナも習性に抗えなかったと見受けられる。

ハッ!
「な、何するにゃ! アタシは普通に挨拶できるんだから!!」

「ご、ごめんね。猫と会う時の癖でつい…。」

「ふん!! でも…。」

「でも?」

「ちゃんと挨拶の仕方を心得ているから許してあげる!!」

「それならよかったよ。」

以降、ディオナの中で空は猫の扱いに関しては、スペシャリスト、という認識になった。

-END-

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