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キャシー・ウッドがアルトマン率いる原子力スタートアップを売却、ウラン大手を購入

キャシー・ウッドとそのアーク・インベストファンドは火曜日、トランプ大統領による人工知能インフラに最大5,000億ドルの民間投資発表を前に、OpenAIのサム・アルトマン氏が支援する原子力スタートアップのOklo(OKLO)株を売却し、ウラン精製大手のCameco(CCJ)株を購入しました。ウッドのARK投資ETFは火曜日にOklo株50,333株を売却し、Cameco株17,504株を購入しました。アルトマン氏のOkloは火曜日の取引で20%上昇して31.25ドルとなり、水曜日の取引開始前もさらに上昇を続けました。

原子力株が広範に上昇

Oklo株は水曜日に9.3%上昇して34.17ドルとなり、一方Camecoは火曜日の3.7%上昇に続いて5.2%上昇し56.32ドルとなりました。原子力関連株は水曜日の取引序盤に広く上昇しました。これはアルトマン氏のOpenAI、ソフトバンク、オラクルが米国でデータセンターなどのAIインフラを構築する「Stargate」と呼ばれる合弁事業を計画しているとのトランプ大統領の火曜日午後の発表を受けてのものです。AIの学習モデルの「トレーニング」に必要なデータセンターは、今後10年間で電力需要を増加させると予想され、大手テクノロジー企業はこの需要増に対応するため原子力発電に注目しています。

小型モジュール炉企業の躍進

S&P500の原子力大手コンステレーション・エネルギー(CEG)とビストラ(VST)は共に水曜日の取引序盤に上昇しました。一方、Okloを含む小型モジュール炉(SMR)関連企業は、ここ数ヶ月で急上昇しています。現在、稼働中の先進的な原子力プロジェクトはありませんが、複数の企業がSMR技術の開発を進めています。アナリストらは、Okloが2030年代を目標とする他社に先駆けて最初にSMR技術を実用化する企業になるとみています。

個別銘柄の動き

Oklo株は9週間のカップ型の基盤から、10月30日の高値である28.12ドルの従来の買い場を超えて上昇しています。ただし、同株は値動きが激しく、この基準値を上下に大きく変動しています。同じくSMR関連のナノ・ニュークリア・エナジー(NNE)は13.3%上昇し、11月22日の高値である33.82ドルの従来の基準値を超えて上昇しました。NNE株は火曜日に30.2%上昇して32.18ドルとなりました。一方、ニュースケール・パワー(SMR)は水曜日に0.16%下落しました。同社株は2024年の力強い上昇の中で10週移動平均線を中心に推移しています。

Camecoの見通し

カナダを拠点とするウラン精製企業Camecoは、世界最大級のウラン供給企業で、世界中の電力会社が同社の原子力燃料ソリューションに依存しています。Cameco株は今月初めに200日移動平均線で支持を見出し、1月17日にこの重要な平均線から力強く反発しました。同株は12月の高値62.55ドルを約14%下回っています。

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