時代の移り変わり~臓器移植~
2000年、初めて『「臓器移植」~生老病死~』と題して臓器移植をテーマにして、約3ヵ月間、約200名の高校生たちに”生きること・死ぬ”ことについて考えてもらう機会がありました。その際、周囲から否定的な厳しいご意見があり、これが4年も続きました。
めげずに毎年そのような機会を設けていると、2007年前後からある変化を感じるようになってきました。それは否定的な意見がなくなり、肯定的な意見のみになったのです。 生徒たちや保護者から、
「移植医療についてもっと広めるべき」
「ドナー・レシピエントについて親子で話し合うべき」
「臓器提供・臓器移植について知らないとは怖いこと」 などなどです。
そして、2013年10月に新しいことが起こりました。出前授業です。今日まで多くの学校から声がかかり、今では小学校・中学校・高等学校・大学・大学院と約50校程で出前授業を行っています。おかげさまで、二十数年前だったら考えられないような意見・感想が聞こえるようになってきました。
「火葬後は骨しか残らない。その前に役立つように、意思を表明すべき」
「臓器ロスをなくそう!」
「このいのちの授業を必修にすべき」
「大人にもこのようないのちの授業を行うべき」
「子どものドナーが少ないなら、必ず全国民の親に、自分の子どもと意思
を話合うようにしたらどうか」 などなどです。
2023年12月現在、約13,000名の方々に伝えてきました。時代の移り変わりを身をもって感じています。これからも励んでまいります。
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