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【イラストの悩み】画風が安定しない

実は昔から突き抜けて「これがイイ!」という画風(もっと言えば、塗り方)がない。
正直、それがネックだと思っていた。

イラストレーターにとって画風は名刺も同然。

「こんなのが描けます!」と誰かに紹介する時に
①6〜8等身ぐらいのキャラ
②そのチビキャラ
くらいならまだいい。

私の場合、①であったとしても3パターンはある。
また、シンプルよりの絵柄も含めると4パターンになる。

その全てを見せると、大抵は「で、結局どれが得意なの?」という顔で見られる。

鉛筆風
古典中國風
水彩風
厚塗り風

そこにチビキャラだのカートゥーン風なども含めると合計6パターン。
ほか、画力的にできるものを含めるとまだある。

そんな感じでコロコロ変わる画風を見せられたら、相手方も困るだろう。
「コイツはどういうジャンルなんだ…?」と。

だから「これが私の画風です!」とたった一つの画風を出せる人が羨ましくて「それに対して自分は画風が安定しないな」とよく落ち込んでいた。

ある時期は「それぞれの良いところを合体させて、1つの画風にまとめよう!」と思って無理矢理、それらを合体させようとしていた。

で、結果は惨敗。

結局、水彩には水彩の、厚塗りには厚塗りの良さがあるように、画風そのものにもそれぞれの良さがある。

それを合体させることに腐心するより、それぞれの画風で描きたいものを描いていた方が、イラストも生き生きするなと最近になってようやく気付いた。

むしろ画風が複数あるということは、それだけ仕事を受けられる範囲も広がるのでは?と自分の画風達を肯定的に捉えられるようになったのが一番嬉しい。

そして、もし同じように画風が安定しないと困っている人がいたら、ひとつだけハッキリさせておいた方が良いことがある。

それは、自分のこだわりを見つけること

それは塗り方かもしれないし、目の描き方かもしれないし、ともかく「ここは譲れねぇ!」と思える部分を明確にするのが何よりも大事だ。

そうすれば、たとえ塗り方などが違っても、自分のこだわりポイントは変わらないので、少なくとも自分は納得できる仕上がりに出来る。

ちなみに、私の場合は宝飾品がそのこだわりポイントのひとつ。

宝飾品がメインになる場合は、一週間くらいデザインや色を考えることもざらにある。

考えて考えて考え抜いた結果、最初と同じデザインになることもある。
コスパ・タイパ的な視点で言えば、非効率極まりない。

それでもここは、どうしても譲れないのである。

サポート代はイラスト技術向上のため、講座代に使わせたいただきます!(今は光の勉強をしています)