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ドイツ村・カピーナ号利用レポ

2024年11月4日、蘇我駅前から高速バス「カピーナ号」を利用して東京ドイツ村へ行った。
その備忘録。

【まとめ】
・行きのカピーナ号(11時前)蘇我駅からだと乗れない人がいた
・帰りの路線バスに置いて行かれた
・帰りのカピーナ号(18時代)も乗れない人がいた


この日の特徴を書き出すと、
・3連休3日めの月曜日
・ドイツ村はイルミネーション期間4日め(11月〜4月開催)
・最近は円安やらなんやらでどこに行ってもインバウンドの混雑がものすごい
というかんじ。

ドイツ村では11月1日からギラギラのイルミネーションをやっている。
一昨年も来訪したのだが、その時は夕方になってから訪れたため、他のアトラクションに一切触れられなかった。
今回はイルミネーションを見る以外にパターゴルフがやりたかったこともあり、蘇我駅前を10時54分に出るカピーナ号に乗ることにした。
なお、前回は袖ヶ浦駅からバスで行き来したため、カピーナ号の利用は今回が初めてだ。

カピーナ号は高速道路を通る関係上、着席できなければ満員でありそれ以上乗ることができない。
始点は千葉駅、私たちの利用する蘇我駅を経て高速道路に乗り、ドイツ村や鴨川シーワールドなどに運んでくれる。
事前に調べた昨年度以前の口コミによれば、イルミネーション期間でも乗れなかったことはないという情報が多かった。
しかし念のため20分前くらいにバス停に並んだところ、この判断が本当に良かった。

定刻を2,3分過ぎると大きなバスがやってきて、運転手さんが降りてくる。そして言った。
「2名までのご利用となります」

先頭に並んでいた私たち夫婦が乗り込む。
後ろに並んでいた集団が運転手さんとなにやら揉めていたが、少し話したあとそのままバスは出発する。
聞こえてきた声によると、前日のバスもこんなかんじだったようだ。他の時間帯のバスがどうだったのかは、残念ながらわからない。

車内は満員で、補助席までフル稼働である。
妻と二人並んで座りっぱなしでのんびりバス移動、という予想でいたのだが見事に打ち砕かれ、一番前と二番目の補助席に縦に並んで座ることとなった。振り向かないと会話もできない。
周囲はアジア系のファミリーグループで、前席の仲間に向かって大声で喋る。満員しかも補助席なので距離が近く、声の出所は私の耳元である。なかなかキツい。

小さくなってスマホをいじること30分、東京ドイツ村に到着した。
一番前に乗っていた私たちはスムーズに降りられたものの、車内は補助席フル稼働であり、ドイツ村で降りる人もその先の鴨川シーワールドで降りる人もごちゃまぜに乗せられている。降車には相当の時間がかかっていたようだった。

ドイツ村のレポートは最後に回すとして、事件が起こったのは帰りだ。

普段のドイツ村から帰るには、16時台のバスが最終らしい。
イルミネーション期間中は増便されているのだが、11月の土日祝はまだそこまでの人手が見込まれないためか、大した本数はない。
18時代に出発したかったのだが、ドイツ村に乗り入れているバスはないため、入場ゲートでもらったバスについてのプリントを頼りに最寄りのバス停へ向かった。バスで姉ヶ崎駅まで行き、電車に乗り換えて蘇我駅まで戻ろうというルートである。

最寄りのバス停は「平岡小前」、ドイツ村からの道は難しくはないし歩道も整備されているが、街灯の少ない道を通るため、11月の18時はもうほぼ真っ暗である。
20分ほど歩いてバス停に辿り着く。だいたい30人ほどが既に並んでいた。

しばらく待つと、18時37分着、姉ヶ崎駅行きのバスがやってきた。
車内はガラガラで、もしかしたら座れるかもしれないと淡い期待を胸に、並び列が動くのを待つ。
先頭の数名が乗り込む。
そしてバスはそのまま走り去った。

残された並び列が騒然とする。
走って追いかけている人までいたが、当たり前に追いつけず戻ってきていた。
「どういうこと?」「あり得ん」と困惑する私たちに、前に並んでいたまたもアジア系のグループが流暢な日本語で声をかけてくれた。

「たぶん、前に並んでいた人たちは千葉駅に行くバスです。僕たちも姉ヶ崎に行きたかったけど、並んでいるから乗るわけにもいかないし、待っていたら行っちゃいました」

このバス停には路線バスだけでなく千葉駅行きのカピーナ号も停まる。
列が分かれていなかったので、前の方にいた姉ヶ崎駅に行きたい人だけを乗せ、あとはカピーナ号の客だろうと判断してそのまま発車してしまったのだ。
これには本当に日東交通ふざけんなよと思った。
蘇我駅前のロータリーにいるバスの運転手さんなんて、乗りたい人が後ろの方にいないか、降りてきてまで確認してるぞ。

真っ暗で、バス以外に交通手段のないところに置いていかれた人たちの困惑はなかなか収まらず、後ろの方から英語と日本語の混ざったキレ気味の声が聞こえてくる。
しかし、このすぐ後にはカピーナ号がやってくる。
姉ヶ崎駅を目的地としていた人は本当に災難だが、カピーナ号に乗れさえすれば蘇我駅か千葉駅に辿り着くことはできるのだ。
ちなみにドイツ村の最寄駅はJR久留里線の東横田という駅で、ドイツ村から徒歩40分、木更津行きの電車は1時間に1本である。きつい。

18時43分着のカピーナ号がやってくる。
先の鴨川シーワールドが16時閉館なためか、車内に見える客は2,3人ほどだ。
けっこうな人数が待っているため、「これに乗れなかったらタクるか」などと最悪の状況を想定しながら列が動くのを待ったが、私たちは幸運にも乗ることができた。今度は補助席ではない、二人横並びの席にギリギリもぐり込めた。

今回も補助席はフル稼働である。そして、最後尾に並んでいた10人ほどがやはり乗りきれない。
「満員なので次のバスをご利用ください。21時18分です」
「無理ですよ、そんなの。立ち乗りもダメなんですか?」
「立ち乗りできないんです」
運転手さんと乗れない人のやりとりが聞こえてくる。
2時間半後のバスをご利用くださいは酷いと思うが、カピーナ号が立ち乗りできないのは仕方ないので、この運転手さんを責めるのはお門違いだ。
先の姉ヶ崎駅行きのバスに姉ヶ崎駅へ行きたい人が乗っていれば、あと10人ほどはカピーナ号に乗れたはずで、やはりさっきの運転手ふざけんなよという思いが沸き上がってくる。
本当に災難だ。最寄駅まではバス停からでも徒歩20分ほど、歩いてきた道をドイツ村まで戻ろうにもそれくらいかかるし、ドイツ村からのシャトルバスは20時代まで無い。乗れなかった人たちはこの後どうしたのだろう。

乗ってしまえば、姉ヶ崎駅から電車を使うより蘇我まで直通のカピーナ号のほうが圧倒的に楽なわけで、キレ気味の妻を寝かせてぼんやり座っていたら到着した。
結果的には楽だったものの、乗ろうとしたバスに置いて行かれたモヤモヤ感は残る。しかもカピーナ号にも乗れなかったかもしれないのだ。
2人ともペーパードライバーの私たち夫婦だが、「自家用車っていいな…」という思いを強くする結果となった。

ここからはドイツ村園内の備忘録である。

・レストランブルスト

12時ごろ入店。
ソーセージ盛り合わせと、シュニッツェルという薄いトンカツ、中サイズのドイツビールを注文した。
食券を買うまでと料理を受け取るまでがかなり並んだものの、バーベキューコーナーの席が空いており、着席はすぐにできた。
ソーセージやシュニッツェルなど、ドイツらしい料理を食べるなら、アルコールが苦手な方以外はビールを1杯頼むことを強くオススメする。
苦味と炭酸とアルコールに弱く普段はビールをほぼ飲まない私ですら、水よりもビールの方がスルスル入るくらいに、料理がビールとマッチしていた。

・パターゴルフ
14時ごろ利用。
かなり混雑していたものの、始まってしまえば流れはスムーズだった。
ゴルフは完全に初体験で、運動すべてが苦手な私は正直なにが楽しいんだとまで思っていたのだが、楽しかった。9ホールと18ホールがあり、9ホールを選んだのだが、終わった時にはもっとやりたかったとすら思った。

・スワンボート

16時ごろ利用。
これは早い時間に行っておけばよかった。20分ほど待ち、受付終了の16時半が近いこともあり「乗れないかもしれない」と焦った。受付終了間際に来た人も普通に乗れていたようだったが。
午前中に遠くからボート池を眺めたときにはスワン達が暇そうにしていたので、その時乗るべきだった。
乗り場付近には鯉と錦鯉が大量にいる。
エサをあげると狂ったように食べにくる鯉が見られるので、ちょっと怖い思いをしたい人にはオススメ。
ボート池の奥には鴨が泳いでいる。基本的にはボートが近づくと逃げていくものの、並走してくる鴨もおり、かわいかった。ボートの時間は15分だが、池を一周するだけだと時間が余るので、5分ほど鴨をのんびり眺めて過ごした。

・イルミネーション


16時半ごろ、日が落ち始めたころから点灯しはじめる。17時ごろには暗いので綺麗に見られる。
ドイツ村の虹色にビカビカのイルミネーションが好きなので、見にこられてよかった。
前回は12月に入ってから見にきたが、今回11月頭に見にきたところ、体感の混雑が10分の1程度で、混んではいるものの非常に歩きやすかった。
帰りの足が確保できるなら、11月に見にくるのはオススメだ。


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