奇跡

何日か前から、偶然にしてはよく出来た出来事が起こる。

偶然というか、必然なこともあったり、いずれも自分が行動した結果、というよりは自分でも予測できないような出来事が起こっている。

それは、職場の底意地の悪い人、社会のクズみたいな社員が、突然左遷されたことであったり、以前の職場の上司、仕事上自分に良くしてくれた人、と道でばったり出会ってしまったりということであったりで、どちらかというと自分にとって良いこと(後者はかなり焦ったし、できれば自分に気づかないでいてくれたらと願った:なぜなら突然職場を自分が辞めて期待を裏切ってしまったと後悔もしたから)だったりで、偶然にしてはびっくりするようなことだった。

今の職場は、そのクズ社員(仮にAとする)によって、かなり仕事がしにくい状態にはされていて、けれど、自分を含むバイトの力とよく出来た社員さんたちの力でかなり仕事的には以前よりはスムーズに行くようになっていた。

Aは仕事(その業種)のキャリア自体は長く、業界で長く働いていたということを売り込んでなのか、新入社員なのに管理職に就いており、他の現場で働く若い社員や女性の社員より後から来たにもかかわらず現場に入っても、自分はあまり仕事をせず、バイトに指図ばかりしていて、しかもその妨害もするという、仕事しに来たのか、仕事の邪魔をしに来たのかわからない人であった。そして、同じようにあまり仕事をしないおじさん、あるいはお爺さん社員もいたりで、「この人、もしかして給料泥棒?」「おじさんたちは社員でもバイトでもあんまり働かないな」みたいな風潮もあった。もちろん中にはよく働くお爺さんバイトもいたのであるが、よく見ていると、比較的楽な仕事をより好んでやっているという、なんかせこい、いい風に言えば「成果を上げている(他の人に面倒なことをやってもらって)」人たちであったりもした。

話を戻すが、立場上、社員というものは、仕事がスムーズに行くようにサポートする、あるいは自分自身も動いたり、指示を出すというのが、「仕事をする」ということになるのであるが、Aは「仕事の妨害」もするので、どういったマインドで仕事をしに来ているのか当初全くもって理解出来ない人物であった。

自分が面接に来た時も、Aは意味不明な動きをしており、用もないのに、面接に来た私たちの足元にある段ボールをわざと取りに来たり、後ろをやたら通ったり、面接している東京から来ている社員さんに敵意を剥き出しにして絡んで行くも、全く相手にされておらず、その時自分と一緒に面接に来た人も「あの人、何か変だよね?」と言っていた。

その時、Aが近くにいる感じだったので、さすがに「そうですね、あの人変ですよね。」とか言えず、とにかくもやもやしていたのであった。

せっかく次の職場では、頑張って仕事が続けられるのかと期待していたのに、しょっぱなから出鼻をくじかれるというか、またパワハラ上司がいる職場に来てしまったのかと残念に思った。

パワハラだけでなく、Aはなんかねっとりとしたものを持っていて、それが何であるのかしばらく分からなかったのであるが、若い女の子が好きで、仕事にかこつけて近付いていくという、なんか下半身だらしない系の人でもあった。

そのため、仕事上自分がいなければ仕事できないようにわざと仕組んで、女子に近づくということをするし、そのねっとり感が女子に生理的嫌悪感を与えており、そこは本当に嫌われていたと思う。

私自身は、Aに嫌われていたとは思うものの、ねっとりとした視線で見てくるので、あれ?、嫌いなのに何で近付いてくるの?、何で見てるの?と思うことが多々あった。

ある時は、職場にロクな女子専用更衣室がないので、私が仕方なく共用のロッカールームで身支度をしていたら、例のねっとりとした視線でこちらを見ており、エプロンを着けているだけなのに、着替えを見られているような嫌な気持ちになった。

なので、完全に着替えた状態でロッカールームに入るようにしたら、そこまで見てこなくなったし、ある時は遅くなって急いでいたので考えなしに制服のズボンを私服のズボンに重ね着していたら、それがあまりにも色気がなかったのか堂々としすぎて、逆に萎えてしまったのか、そこまでねっとりでもなくなった瞬間もあった。

もうそれは「癖(へき)」というか「性(さが)」であって、男性が本能的にやってしまっているものなのかも?と感じた。

Aはたまに仕事にプラスになるようないいこともするのではあるが、マイナス(パワハラ・セクハラ?)も多すぎて、プラマイゼロどころか、最終的に女子どころか男性たちにもマイナスインプレッションになってしまっていたらしい。A自身も自覚はあったようであるが、性格はなかなか変えられるものでもなく、変えたところでもう遅いところまで来てしまっていた。

それは、Aが職場を去る日(異動になる日)に顕著になっていて、誰も別れを惜しもうという雰囲気でもなく、今までAに同調していたおじさん社員ですら、Aに話しかけられても、「あ、うん・・・。」みたいな感じで、話を広げようとはしていなかったし、お爺さんバイトも「あぁ、うん・・・。そう・・・。」と何だか逃げ腰だけど、すげなくはしない、この変な優しさみたいなものは何なんだ、と思った。

それは、「明日は我が身」という感じにも見えたし、「自分も左遷されて、Aと同じところに行くのかも・・・」という、これからもAとよろしくしないとかな?みたいな雰囲気にも感じられた。


前の職場は、人数が少なく、そのせいもあって、職場内ではパワハラされると、まともに自分がそれを受けなくてはならず、大変だったのである。しかも、そのパワハラが社長発信であったり、その妹発信であったりするので、余計厄介であった。ダイレクトにパワハラされるだけなら、自分が受ければそれで済むみたいな感じもあったが、ややこしいのが、周りも巻き込む形でパワハラする、自分では手を下さず、私の悪口を吹聴して、職場内の別の人に私を攻撃させたり、私を攻撃しない場合でも、ターゲットを他の人に変えて攻撃して職場の雰囲気を自ら乱したりもしていて、「うわ〜この人、友達少なそう・・・。」みたいな感じであった。トラブルメーカーを絵に描いたような、まるで韓国ドラマの悪役そのものだった。Aもその遺伝子を受け継いでもいないのに、同じようなことをするので、権力って人をおかしくすることもできるのかもと考えてしまった。

しかしながら、その職場でそれまで勤めることができたのは、権力を正しく使った人(職場内の嫌がらせを減らすように働きかけたり、権限を使って見守ってくれていた人)のおかげだったのである。それは社長のMもその妹のmも少しはやってくれていたからこそ、仕事がつつがなく出来ていたという一面もあったのである。

後述するが、スマホを使ってハッキングもできるが、見守りもできるということで、仕事を助けてくれたということである。スマホアプリには、子供の見守り機能を有しているものがあって、そのプログラムは双刃の刃で、良いように使えば「見守り」となるし、悪用すれば「監視、ストーキング」となる。

私のプライベートでも、私自身のスマホやパソコンを会社ぐるみでハッキングするというパワハラを超えた、ただのサイバーストーカー犯罪も並行して行われていたので、最後には警察にも相談したし、その証拠を調査してもらうために調査業者にも依頼した。

しかしながら、警察もあてにならず、というか、サイバー犯罪に対して通り一辺倒の従来型の過去の犯罪に対応するような口頭でのアドバイスしかしてくれなかったし、調査業者もきちんとした調査をしない会社で、一人前にお金だけ取って、「このスマホは安全です」とか言ってくるので、もう自分の力では解決できない種類のトラブルであると分かった。

お金取られて、トラブル解決しないなんて詐欺だ!と憤ったが、これ以上どうしようもなくて、もがけばもがくほど苦しくなるようなそんな感覚だった。
泣き面に蜂ってこんな感じ?と思って、当時は絶望しか感じなかった。

さらにいうと、それから新しいスマホに変えて、携帯番号も変えたのに、しつこくストーキングをしてくるので、もうクレイジーレベルのストーカーに絡まれてしまったと、自分の運のなさを呪っていた。

バイトしていて、サイバー攻撃に社長から遭うとか、そんな災難は多分、自分ぐらいしか、そこで働いている社員やバイトぐらいしかいないのか?と思っていたら、意外とサイバーストーカー被害は世の中にはあるらしいことも調べてみると分かった。

職場を辞めた今でも、私はサイバーストーカー攻撃を受けていて、その有様を、知人は「うわ〜、もうそれは異常。信じられん。」という風に、同調してくれた。
友人などほとんどの人が、そんな訳ない、iphoneがハッキングされる訳ないと言ったが、証拠を見せると、「・・・」となったし、起きていることを事細かに説明すると、なぜかこちらが被害にあっているのに、ちょっと嬉しそうだったりして、友達の顔したフレネミーって性格悪いと思った。

けれど、スマホやパソコン、ipadを今も普通に使えてはいる時間もあるので、あえて、そのままさほど対応せず使い続けている。なぜなら、それで過剰反応することこそ、その社長(Mとする)とその妹(mとする)の思う壺であるということも分かり始めた。

その人たちは、「自己愛パーソナリティー障害」であるらしく、自己愛が異常に高く、自分に関心を向けられることを目的にサイバー攻撃(嫌がらせ)をするということが分かった。つまり、異常者なのであるから、まともに相手をしてはいけないのである。

まとめに入ると、AもMもmも、仕事上を除けば、まともに相手をしてはいけない人たちであったということなのである。

だから、Aは東京から応援に来ていた面接担当の社員には相手にされていなかったし、私はMからもmからも極力精神的距離、物理的距離を置いていたというのは、とても理にかなっていたということである。

でも、不思議なことに、意図的にこちらからそのAにもMにもmにも近付いていくと、逃げていったので、「?」だった。

普段は、私はこちらからそのAにもMにもmにも逃げるような行動をしていたので、追いかけられてしまっていたりしたのであるが、逆にこちらから何か意図を持って追いかけていく(仕事上用事があって普通に話しかけただけでも)と、こちらが嫌われたりして、面白かった。

あちらが逃げるとなぜか、こちらが「強者」になったような、鬼ごっこで言うと「鬼」になったような、普段「弱者」(何か嫌がらせをされる側)であったはずの自分が、逆にその人たちに対し「返り討ち」あるいは「強い立場になったこと」をしているような感覚になった。

その時、私にはその人たちを返り討ちにあわせてやろうという意図はなかった。
だから、なおさら「悪意」がその人に戻っていくのである。

昔、小学校の時、同じ班の年下の子から「鬼!」と言われたのを思い出す。

いずれも、こちら(私)は悪意を持って近付いていないのがポイントで、相手がこちらに対して悪意を抱いていればいるほど、こちらに対してなぜか悪い印象を持つという、それってどういうこと?な現象が起こっているのである。

誰の言葉であったか今になると思い出せないのであるが、「贈り物をもらった時、受け取らなければ、それは、送り主の元に帰るであろう」という、ホンマかいなとこちらが思うような、偉いさんのありがたいお言葉がある。

なので、いくら、その人が自分に悪意を持って近付いてきても、「あの人だっていいとこあるんだから」などと思い出して、その人の善行や、自分に対して配慮をして切れた時のことを思い出して、心をニュートラルにして接することにしている。

それを意図的にするのは、最初は難しかったし、今でも時々出来ておらず、まともに悪意を食らってしまうことだってあるのであるが、最近はそれが出来てきているし、出来ていない時も、どうしたらそれを和らげることができるかを知っている。

マインドフルネス、とかレジリエンスとか、自分が今まであまり意識していなかった考え方をすることで、それはクリア出来てしまう問題であったのである。

自分の心の持ちようで、悩みがなくなる、あるいはそれを悩まなくなるという、ある意味「開眼」ということで済まそうと思う。

それでもクリア出来ない時、自分に悪意を持って近付いてきた人たちに対して、どういった対応をすれば、自分に対しての攻撃の手が緩むかということも学んだので、最近は素直に実行している。

元々自分は「肯定」ペンギンみたいな人であったと思い出して、「教えてもらってなくても」やってたわ、ということだったので、ここであえて記しておくのは割愛するが、興味がある人は調べてみてほしい。何通りか方法があるので、いろいろやってみるといいかも知れないと思う。

人間関係に悩んでいる人は自分を含めて多いので、それを知れば心が軽くなるし、生きやすいんじゃないかと思うので、職場の人間関係で苦しくてどうにもならない、それが元で転職するかなと考えている人とかはぜひ騙されたと思ってやってみると何かが変わるかも私は思う。

ともあれ、そうやっても解決しそうにないぐらい、悪意を持っている人もまだまだいろんなシーンで近付いてくるしで、そのAとMとmとは物理的に距離が離れたことは幸運であるし、Aを左遷してくれた上司には感謝、Mとmの件については「気にしない」「もうサイバー攻撃受けたっていいや」「私のパソコン見るなら見れば?」ぐらいの気持ちでいればあまり何ともない。

そんな加害者のくせに被害者ぶってるせこいやつには、これぐらいのマインドを持っていれば、鼻くそみたいな出来事に変わるので、自分が大人になったんだな、心の成長が出来たんだな、鼻くそ野郎どもには分からんやろ、と心の中で見下すしかなくなり、しまいには空気、その存在も頭から消え去るような出来事なのであった。




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