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ep.3 私の血肉となったバンドマンたち

来世でなりたいもの、決まってますか?

私は動物ならボーダーコリーなどの足の速いお仕事犬、人間ならバンドマンと決めています。今回はバンドマンのことについて書きます。

気づいたらこう答えるようになっていたんですが、これを書こうと思ったきっかけは、友人が歌手の事務所に所属することになったからです。歌が本当に上手くておもしれー女なので、世間に名を広めてほしいですね。

バンドマンと一口に言っても色々な種類があります。ここで私がなりたいバンドマンについてちょっとだけ話します。

  • 男である

  • ロックバンドである

  • バンドメンバーは、ボーカル、ギター、ベース、ドラムという編成である

これが最低条件です。これになりたい、私は。
次に性別の限定があるのはなぜか、というお話ですね。これについては、私には血肉となった憧れのバンドマンの男たちがいるからです。彼らの音楽は、音楽自体もかっこいいですが、その声や汗をかきながら歌う姿や細身のパンツがかっこよくて、そういうところもとても好きです。多様性の時代と言われる令和ですが、性別に関してはどうしてもこだわりたいですね。憧れで夢なので。

いよいよ、そのバンドマンたちの話に入っていいですか!入ります!!

1.甲本ヒロト

本当に、生まれてからこのかた、ずっと、この人の音楽が傍にある人生を送ってきました。ほぼ親です。
THE BLUE HEARTS↑THE HIGH-LOWS↓ザ・クロマニヨンズ、これらが私の音楽人生の8割を作っています。

平成生まれで彼らとクラシックしか音楽を知らなかった私は、当然周りの子たちと音楽の話ができませんでした。でもあまり不便だとか嫌だとか思ったことはありません。まあ、母と語ればいいですしね。

私が彼に出会ったのは完全に母の影響です。ブルーハーツとハイロウズ、あとはGRAPEVINE、LOVE-PSYCHEDELICOがいつも車で流れていました。

ハイロウズの曲で好きなものの一つが『十四才』です。この曲には、「流れ星か、路傍の石か」という歌詞があります。しかし小学生の私は「路傍」という言葉の存在すら知らなかったので、中学生になるまでずっと「ロボの石」だと思っていました。ロボの石ってどんなのだろうと色々な想像をして胸をときめかせた思い出と、流れ星の対比として登場する路傍の石の切なさを知り、世間を知り始めた頃の思い出と、どちらもいい思い出です。

ところで以前テレビ番組に出演した際、今時の音楽について甲本ヒロトは、

「素晴らしいと思う。でも曲や歌詞に意味を求めすぎているようにも感じる。もっとなんとなく、感覚で聴いてみて。」

というようなことを言っていました。それは、彼とロックとの出会いからも来ているんだろうなと思います。歌詞の意味が分からなくても、そこに深い意味がなくても、なんだか最高!!!という気分になれるのがロックだと思っているので、すごく納得できました。

実際甲本ヒロトは「歌詞に意味はない」と公言していて、この歌詞はこういう意味ですか?と聞かれても、笑って「こちらから意味を指定することはない、どうぞご自由に」と言うのみです。そういうところも好きだ…。

2.MAN WITH A MISSION

彼らに出会ったのは中学生の時です。Mステでの『FLY AGEIN』の演奏を見ました。動物として狼が好きなのもありましたが、音楽がとにかくかっこよくてすぐに好きになりました。これもまた、語れるような友人が周りにいなかったですね。あの、基本誰に関してもいないんですけどね、私の人生上。

彼らは英語と日本語を織り交ぜた歌詞を書きます。たまにどちらか一方の歌詞もあります。じゃあ英語力が上がったかというと全くですね。前項と同じく車で聴いていたので、私は大抵、タイトルは覚えていないし、歌詞も確認していません。なのであまり知らなかったです。

少し大きくなってから歌詞を確認してみて、より好きになったところはあります。ボーカルのジャンケン・ジョニーも言っていますが、青春ど真ん中の歌詞が多く、青臭さ満載の曲がいくつもあるのですが、私は決まってそういう曲が好きです。『ever green』とかそうですね。私が特に好きなのは『Dive』です。

過去に一度だけ彼らのライブに行ったことがあります。大学院進学への勉強中の時期で、こんなことしてていいのかなという気持ちもありながら行きました。後ろの方の席だったのですが、幕が開いて、彼らの姿が見えて、曲が始まって、本当に秒で泣きました。生きててよかったと思いましたね…。ドラムの音が重くて、「これ私の心臓の音だ、心臓が動いてる、生きてる」と思ったのを覚えています。一生忘れないと思います。

マンウィズのライブには、恒例のチャレンジ動画があります。その時間中狼たちは裏に捌けていて、観客は座って楽しく動画を見ます。
私が行ったライブでは、オリジナル絵本の読み聞かせがありました。
弱気な主人公が病気の妹に会いに行く話で、道中5人の狼に出会い、様々な困難を助けてもらいます。そうして無事に妹のもとに辿り着くのですが、妹は元気がありません。歌の力が必要です。しかし弱気な主人公は、自身がないから歌えないと言ってくじけそうになります。そこで、今までそれぞれのチカラで主人公を助けて来た狼たちは言いました。

「君のチカラは、その勇気だ。」

その言葉に勇気を出した少年は狼の演奏に合わせて歌い、妹は元気を取り戻します。

めちゃくちゃ泣きました。まじで。
同級生はみんな就活していて、院に進学すると決めたものの受からなかったらどうしようとか、受かっても授業について行けないかもとか、不安でいっぱいだったので、とにかく響いて号泣してしまいました。私の勇気を後押ししてもらったと思います。


他には、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 、The Birthday、GRAPEVINE、ELLEGARDENも好きです。
とにかく自由に生きる男たちが好きすぎる。
この人たちの曲を聴いてるときは、自分も最高にロックで自由に生きてるって錯覚をしてしまうからこわいですね。

来世はバンドマンに!!!何卒!!!!

終わり




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