自分のイスに何本脚がありますか?
皆さんは、自分のイスに何本脚がありますか?
大体の人は4本脚のイスを想像するかと思います。
多くのイスは4本脚で、座るのにはとても安定しています。
横に体重を乗せても、後ろに体重を乗せても、いいバランスをとってくれると思います。
3本脚のイスもありますね。
3本脚のイスは普段使い用というよりは簡易的に使用したいときに用いられることが多いかもしれません。
軽いし、持ち上げるのも便利です。
ただ、普段使いするにはちょっとバランスを崩すと転んでしまう可能性もあります。
パイプ椅子を想像した人は2本と答えるでしょうか。
パイプ椅子は3本脚のイスよりも持ち運びに特化していて、しまうのにも便利ですよね。
出先で使いたいときやイスが足りなくなったときに重宝します。
でもずっと座っているのって、いつも使わない筋肉を使ったりしてなかなかリラックスできなかったりします。
丸太のようなイスを思い浮かべた人は脚は1本と答えるかもしれません。
もし、イスの脚が1本なら、イスの太さが重要ですよね。
もし4本脚のイスのように細かったらそれはイスとしてはとても不安定なものになってしまいます。
さて、このnoteではイスの紹介をしたかった訳ではないのです。
私は人生において、自分を支えてくれているイスの脚が大切だと思っています。
人生というイスについている脚が自分を守ってくれます。
ここで言う脚とは、自分が身を置いている環境のことを指しています。
自分を支えてくれる大切な人に置き換えることもできるでしょう。
皆さんは今どんな環境に身を置いていますか?
学校に行っている
バイトがある
会社に勤めている
趣味の集まりがある
友人のグループがある
サークルに参加している
行きつけのお店がある
など、皆さんは何かしらの集団やグループに含まれているのではないでしょうか。
この、どこに自分がいるかが人生においては重要です。
この重要というのは、こんなすごい組織にいる、こんなすごい人たちがいるということではありません。
どのくらい集団やグループ、環境に身を置いているかが重要なのです。
人生において、ずっと順風満帆な人はいないと思います。
どこかでやっていることが上手くいかなくなったり、思ったようにいかないと感じてしまったりすることがあると思います。
この時、自分のイスが一つなくなったように感じてしまう瞬間です。
もしイスが一つしかなければ、その一つしかない脚が折れてしまった時、自分には価値がないと感じてしまうかもしれません。
もう生き続けたくないと思ってしまうかもしれません。
イスが一つしかない人は、そのイスにしがみついて人生を送ることになりますし、もしそのイスが折れて使い物にならなくなった時、自分も転んでどん底に落ちてしまいます。
しかし、脚が4本あれば一本なくなっても何とか座ることができると思います。
ちょっとはぐらついてしまうかもしれません。
でも何とか他の脚が支えてくれます。
私はかつてイスに1本しか脚がないときがありました。
私はその脚がお気に入りで、その脚を誇りに思っていました。
でも徐々にその脚が壊れていったのです。
自分では修理することもできなくて、ただただ、壊れていくのを受け入れるしかありませんでした。
その1本しかない脚が折れた時、私はもう人生を終わらせようと思いました。
おなかがすいてごめんなさい。
眠くなってごめんなさい。
呼吸をしてごめんなさい。
と、心の中で周りにいる人たちに謝っていました。
話したこともない人にまで心の中で謝り続けました。
そのくらいどん底まで追い詰められてしまったのです。
もしその時、別の頼れる環境があればもう少し脚を修理する気力もあったかもしれません。
ひとつの環境や人に固執して、依存することは自分の身を滅ぼしてしまうことを実感しました。
生きるのが上手な人はもしかしたら、この脚をいくつか持っていて、上手くバランスを取りながら人生を歩んでいるのかもしれません。
人生の良いときも悪いときも、自分が自分らしく自分を生きるためにイスの脚はいくつか持っておくことをおすすめします。
自分のイスには何本脚がありますか?
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