畑から学べること
先日、いつもお世話になっている長野の農家さんのもとに実習に行ってきました。
4月以来の長野の実習。4月に来た時に植え付けをしたトマトが大きく育っていて、さらにもう赤い実もいくつかありました。無事に育っていたことに安心し、夏の収穫が楽しみになりました。
今回の作業は除草、マルチ張り、さつまいもの植え付けでした。
マルチ張りは地味な作業ですが、とても重要な作業です。トマトはストレスを受けるほど甘味を増します。ストレスの一つに水分ストレスがあります。マルチは土壌の保水に貢献します。そのためマルチを剥がし地面を乾かしたり、マルチを張って水分を保ったりして水分ストレスをコントロールします。
マルチを張ったり剥がしたりのタイミングは農家さんの「勘」です。
しかしただの勘ではありません。一本一本トマトを観察し、土に触れ、空を見てタイミングを計ります。前時代的と言ってしまえばそれまでかもしれません。
しかし農業のスマート化に向けて重要なポイントとなるのが圃場のどんな情報どうやって取るのかです。農家さんが何に注目し、どんな基準をもっているのかを注目することにそのヒントが多くあるように感じます。
研究室に籠るばかりではなく、現場に行って耳を傾けることも大事だと感じられた実習でした。
次の実習は夏休み。自分史上はじめて一ヶ月の実習に行く予定です。
「何をやったかではない。何ができるようになったかだ。」
常々農家さんからかけられている言葉です。
一つでも多く「これができる」そう言えるものを作りたい夏休みです。