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40代未経験からのコンサル転職|中小企業診断士|キャリアチェンジ

中小企業診断士のすずかです。

本日は「40代の転職」について、私の実体験をもとに語っていきたいと思います。

突然ですが、皆さんは「40代で転職なんて無理だ」と思っていませんか?

実際、世間では「35歳転職限界説」なんて言葉もありますよね。しかし、私は41歳にして、人生初の転職を無事に成功させることができました。

転職経験がないと、転職って本当にハードルが高く感じます。でも実際にやってみると、意外とうまくいきました。

キャリアを考える上で転職が全てではありませんが、今に満足できないなら、後悔しないようにやってみることも大事ですね。

では、実際にどんな準備をして、どうやって転職に成功したのか、ここから少しずつ話していきたいと思います。

ミドル世代でキャリアチェンジを考えている方の参考になれば幸いです。

人生の後半生、頑張っていきまっしょい!!



まずは、誤解を与えないために、記事の前提です。

■個人的な転職体験談です。転職ノウハウを紹介する記事ではありません。
 ※私の職歴、診断士活動、保有資格などは自己紹介をご参照ください。
■中堅の事業会社から、大手コンサルへの転職です。
■コンサルへの転職は売り手市場でした。(2024年9月時点)
■転職サイトはdodaを利用しました。


■転職までの経緯

私は、前職では事業会社でコーポレート部門でバックオフィスを担当していました。

2022年11月から、自己研鑽のために中小企業診断士の勉強を始め、2023年度の中小企業診断士試験に合格しました。

2023年2月からは、企業に勤めながら企業内診断士として活動を始めました。

診断士活動では、実務補習や研究会を通じて中小企業に経営診断を行ったり、プレゼンをする機会が多くあったり、知り合った経営者から補助金の相談を受けて対応したり、様々な経験を積み自己成長に繋げることができました。

その結果。

今までの延長で生きていたら絶対後悔する。
コンサルタントになって自分の力を試したい。

こう、強く思うようになりました。

そして、コンサルタントになるために現職で出来ることはやり切ろうと、現職の強みを生かせそうなITストラテジストやAI関連の資格を取得しました。

2024年8月、診断士活動を始めてからおおよそ1年半が経ち、できることは全てやったと判断して満を持して転職活動を開始しました。

仕事と育児をしながら、1ヶ月半の怒涛の転職活動でした。

そして、この度。

41歳で、人生初の転職を成功させることが出来ました!

誰か知らんけど、おめでたいやんけ~!! の様子

スタンディングオベーション!
ありがとうございます!!!

あ、携帯落ちましたよ。


転職先は大手企業で、年収も現職相当を維持することができました。転職先では給与に固定残業代が含まれるため、額面上は200万円以上年収が上がりました。

さて、ここからは、40代からの未経験職種への転職活動の所感について書いていきます。


■転職の軸をしっかり決める

転職活動を始めるにあたっては、「なぜ現職ではダメなのか」「転職して何がしたいのか」「どういう企業に行きたいのか」の整理をしました。

私の場合はとてもシンプル。

中小企業診断士として活動してたらコンサルになりたくなった!
   ↓
現職では叶えられない!
   ↓
だから、転職なんだ!
   ↓
今までの職歴と資格を生かして中小企業に貢献したい!
   ↓
御社は【企業の魅力や特徴】で、俺の希望ににベストマッチしてるんです!!
若いやつには負けへんで!

選考では、面接官に転職理由や志望動機を必ず、根掘り葉掘り聞かれます。

しつこいくらいに聞かれます。

そのため、転職活動の前に、「なぜ転職したいのか」について面接官を腹落ちさせることができる「俺/私の転職ストーリー」を作ることが必要です。


■職務経歴書を書く

転職で求人に応募する段階になると、職務経歴書の作成が必要になります。

ネットなどでは職務経歴書の分量は2ページ程度と書かれていますが、ミドル層になると2ページでは到底書き切れません。

担当になったエージェントさん曰く、「ミドル層では、2ページ以上書いて良い」らしいです。

特に、私の場合はコンサル志望だったので、「診断士活動についてもっと書いた方が良い」と言われ、実務補習、研究会の活動、副業について追加で2ページ書き、合計4ページとなりました。


■応募件数と書類選考の通過率

少なくとも2社に内定をもらって比較したいと思っていたので、大手から新興の中小規模のコンサルまで、約60つの求人に応募しました。

1社で複数の職種の求人を出している企業もあるので、企業数に換算すると約25社となります。書類選考の結果、8社に受かることができました。

書類選考の通過率は8/25で約30%でした。

■面接の通過率

書類選考の後は、1次→2次→3次(最終)と続きます。企業によっては、2次選考が最終のときもありました。

1次選考で4社落ちたので、1次選考の通過率は4/8で50%でした。

最終的には、2社からオファーをいただくことができましたので、2次最終選考以降の通過率は2/4で50%でした。


■40代から未経験職種は「覚悟」が大事

転職サイトで求人を見ていると、「未経験からコンサルに挑戦」というものがチラホラあります。

こうした求人については、「ライバルは20~30代になるので、覚悟感を示す事が大事です」とエージェントさんに言われました。

カクゴカン・・・。

結構あると思う、たぶん。

覚悟が伝わったかどうかは定かではありませんが、選考に受かったのは事実です。エージェントさん経由で、選考に受かった企業から以下のフィードバックをいただきました。

「現職の経験と診断士としての活動経験、そして各種資格取得に対する向学心を踏まえると、再現性高く即戦力として活躍してもらえる」

逆に、プレッシャー!!


■希望年収について

エージェントさんには、「未経験職種への転職では、年収は現状維持がいいところ」と言われていましたが、結果としては、現状と同等以上の給与になりました。

年収について、実体験ベースで感覚を申し上げると、以下のケースは完全にミスマッチになると思います。

“未経験だけど、現状の年収を維持したい私”

  ⇅ 100%ミスマッチ!!

“未経験者に【40代年収相当】は出せない企業”

具体的に、選考では以下のようなことを言われました。

「未経験なので3~4年目相当の給与しか出せません」
 ➡1次選考落ち

「うちは競合と比べて給与は低い方だよ」
 ➡2次選考落ち

「年収面でご希望に添えない(エージェント経由)」
 ➡1次選考落ち

上記の例は、いずれも社員の平均年齢が若く、比較的規模が小さい会社でした。

若手が多く実力主義の企業が、未経験者の40代おっさんに現職維持の年収を出すわけがないことは想像に難くありません。


■選考期間中、面接の実態について

・選考はほぼオンライン

最近の選考はほぼオンラインでした。オフライン(対面)で行ったのは2回のみで、ともに役員クラスが面接官のときでした。

・退学、留年理由は絶対聞かれる

自己紹介を見ていただくと分かりますが、私は高校を中退し、大学を2年留年しています。

面接官は、40歳を超えたおっさんにも、学生の頃の退学と留年の理由を容赦なく聞いてきます。

お陰で久しぶりに学生時代の気持ちを思い出すことができました。

しょうこちゃ~ん!!(元カノ)


・現職がある中での転職活動は地獄

面接対策は、業界研究して、企業研究して、穴が開くほど求人票を見て、1次選考、2次選考、3次選考と続きます。

5社同時に選考を並行している時期などもありましたので、その期間は毎日現職の仕事と面接対策に追われ、地獄でした。


・40代のおっさんが面接で噛みまくる

恥ずかしながら40歳を超えて面接で緊張し、自己紹介を噛み倒したときもありました。

噛んだことに対して、言い訳してもいいですか。

初対面なのに面接官がめちゃくちゃニコニコしていて怖かった。

それでも選考には受かりましたので、噛んだら落ちるとかではないみたいでシュ。

あ、噛みました。


・逆質問の心構え

逆質問とは、面接終盤の

「最後に何か質問はありますか?」

これです。

この逆質問は事前に考えて選考に臨むのがベストですが、考えるが大変でした。

薄っぺらい質問ならしない方が良いと思っていたので、質問者が答えやすく、かつ次の選考のための情報収集につながる質問を3~5個することを心掛けていました。

私がまとめた逆質問の心構えです。この心構えで準備すると、逆質問が結構盛り上がります。

【逆質問の心構え】
〇基本姿勢
相手に成功体験や想いを語ってもらう

〇1次選考は現場の人
「その職場や人と10年働けるか」の視点で、現場のチームワークや働き方、細かい業務内容について聞く。

〇2次選考は現場責任者クラス
「その事業とその人の下で10年キャリアを積みたいか」の視点で、事業の課題や戦略、リーダーシップについて聞く。

〇3次選考は役員クラス
「その会社で10年人生歩めるか」の視点で、企業の課題や成長戦略、パーパスなどについて聞く。


・企業側はミスマッチを防ぎたい

選考を進めていると「ミスマッチを防ぎたい」という先方の意向が、ヒシヒシと伝わってきます。

「コンサル、大変だよ。大丈夫?」

「働き方不定期だよ。大丈夫?」

「うちの理念はこうだよ。共感できる?」

企業側も再現性高く、長く勤めてくれる人を募集しています。

そのため、応募側も「最低でも10年キャリアを積むとしたらどうだろう」といった気持ちで臨むと、良い距離感と温度感でコミュニケーションが取れると思います。


・最終選考は、なぜなぜ地獄

また地獄がでてきました。

2次選考までは一般会話レベルの質問が多いです。

「なぜ中小企業診断士試験を取ろうと思ったのですか?」
「○○さんが弊社で活かせるスキルって何ですか?」

最終選考は、ここからさらに「なぜ」が2回続きます。

私   「○○だからです。」
面接官 「なぜ○○なんですか?」

私   「△△だからです。」
面接官 「なぜ△△なんですか?」

人生の軸やバックボーンを確認してくるイメージです。回答に一貫性がなかったり企業文化に合わないと、たぶん落とされるのだと思います。

最終選考で落とされるなんて、地獄です。


■最後に

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

転職活動は大変でしたが、自分を見つめ直す良い機会になりました。

いざ転職が決まってみると、現職での今までキャリアを捨てる未練や転職に対する漠然とした不安など、後ろ髪を引かれていた想いもなくなりました。

あとは、立つ鳥が後を濁さないようにするのみです。

ではまた。


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自己紹介も見ていただくと、今回の体験談がより参考になるかもしれません。

こちらは中小企業診断士になったときの記事です。



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すずか@中小企業診断士|ITストラテジスト
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