日々細分化されていく自分

日々、自分が細分化されていくと感じる。

他人は自分のある側面しか知り得ないわけで、その状況は出会う人、関わり合う人が多ければ多い程、様々なパターンで発生する。
自分のあの側面を知っている人、この側面を知っている人、その側面を知っている人。

何を知っているかによって、相手の自分に対する解釈は微妙に変化する。
この変化に応じて、自分も微妙に振る舞いを調節する。
最初は疲れずにこの調節を行うことができていたのに、最近やけにそれをするのに疲れてしまう。
「完璧主義」だとか、「八方美人」だとか、「良い顔しい」だとか、表現は何でも良いのだけれど、多分そんな感じの状態が自分の中で蔓延っている。

「ブレない自分」があって、相手によっていろいろな顔を使い分ける、ということをしなければ、この疲れとさよならできるのだろうが、それがなかなか難しい。
なぜなら、その「ブレない自分」という要素が、今の私の側面の一部になっているから。
私は、さまざまな側面を相手によって使い分けているものの、主軸に「自分はブレないのだ」という主張を据えて振舞い続けてしまった。
「ブレない」と言いつつ、実はブレにブレている。
矛盾だらけのこの状態は、非常に人間的と言えば人間的なのだろうが、一度自覚してしまうとどうにも苦しいものがある。

関わる人、関わる組織を減らしてしまったら楽なのではないか。
一度、人間関係をまっさらにすれば、清々しい状態でやり直せるのではないか、と日々思う。
「リセット症候群」なんてことばもあるが、そんな風に表現されると何だか自分が病気になってしまったのかと思って、更に疲れてしまう。

負のループから抜け出せる日はいつ来るのか、模索し続けていくしかないのだろうな、と未来について考えることができているだけ、幸せ者かもしれない。

アキ


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