「もしドラ」ってオモシロい!!
今、私は「もし野球高校のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」通称「もしドラ」を読み終えました。もう何年もしっかりと読書をしていなかったので、最初の20頁位までは頭に内容が入ってきませんでした。ところが、ある時突然内容を理解できるようになり、気付くとひたすら読んでいました。気が散ってしまったり、眠い目をこすりながら読み続けた私が、感想文を書きます。
表紙のイラストを見る限り、あまり参考になる本ではないと思っていました。ところが、読み始めると、様々な場面で自身の職場に置き換えて考える事がありました。
今の私には、この本はとても難しい内容であると感じました。作者は、一体何を言いたいのか分からなくなるシーンが多く、頭が混乱しました。
そんな中、とても気になる単語が幾つかありました。
一つ目は「顧客」です。この単語は、私の勤務する会社の社是にも出てくる単語ですが、実際に「顧客とは誰か」「顧客は、何を求めているのか」というストレートな質問に戸惑いがありました。私の勤務する会社の顧客とは誰を指すのだろう。シンプルに言えば、荷主であったり、納品先様であると考えますが、本の中には「分かりやすい答えが、そのまま正しいという事はほとんどない」と書かれていて、恐らくそれではないのだと考える。となると、「顧客」とは誰なのだろう。私の勤務先は、倉庫作業や配送作業を行う、総合物流を行っている会社です。その業務は、お客様から頂いたご注文の商品を、確実に正確に、破損することなく安全に、指定の時間にお届けする事が使命であると考えます。本の内容を考えると、顧客が求める事は、取り扱われる商品が安全である事。安心出来る事。配達するトラックが、安全である事。ではないかと考えます。
そうやって私なりに導いた「顧客」とは、一般消費者様や道路を行き来する歩行者や自転車、乗用車やオートバイを運転する方々ではないかと考えます。当社の倉庫で、商品を大切に扱う事、オーダーの通りに仕分けが行われる事。当社の車両が安全運行を行い、事故や迷惑な運転をすることなく時間通りに商品をお届けする事。それによって得る事ができる「安全」や「安心」を、顧客が求める事ではないかと考えます。
「もしドラ」読む事になり、読み始め当初は中々先に進めず、脱線ばかりしていました。そんな時、動画サイトに昔上映されたこの本の映画を発見。
これはきっと参考になる!と思い、すぐに閲覧しました。
しかし、主演が当時のアイドルであった為、期待する内容とはちょっと路線がズレていたように感じました。しかし、ポイントポイントで本にリアルに沿ったコメントがあり参考になりました。
気になった単語の二つ目は「イノベーション」です。辞書で調べれば、「革新」と出てきます。しかし、もっと掘り下げてみると、新たな捉え方や現在の組織や体制を変革させるとも出ていました。本の中では、高校野球の歴代監督を例に出し、それまでの常識を変え新しい価値を打ち立てる事に成功した監督は?とありました。それは、今までの常識という凝り固まった見方を変え、新たな角度から物事を見て変えて行くと理解しました。それを今の職場に置き換えた時どうだろう。今行っている作業について、マニュアルによって手順が設定され、管理者によって人員が配置されている。しかし、その作業マニュアルは、ここ数年見直しがされていない。それは、作成者が決まっており、同じ角度から作業を見ている為ではないかと考える。そこで、作成者を交代した場合、どうなるだろう。
実際に実行してみたところ、なかなか面白い結果が出ました。初版のマニュアルは、作業を行う側の目線で作成していました。当社作業員が、しっかりとルールを守る為、お客様からクレームを受けないようにする為に写真や図を添付して、誰でもわかるように作成されていました。しかし、交代して別の従業員にメンテナンスをしてもらったところ、「〇〇した方が、お客様は助かる」や「▲▽しないと、お客様が困る」という風に、受ける側(お客様)の目線からの作業手順が幾つか生まれました。こうする事により、当社とお客様の両方の目線から見たマニュアルが作成されました。全てにおいて、この方法を採り入れる事が良いとは思いませんが、少なくとも他の作成者への刺激にはなったのではないかと思います。今回は、マニュアル作成について実行した例を挙げましたが、他にもたくさんあると思います。今の視点から角度を変えて新たな角度から見る事はとても難しい事かもしれません。しかし、会社がより成長を遂げる為には絶対に必要な事だと思います。
今の私のレベルでは、「もしドラ」を読んで気づきがあったのは、この2つの単語でした。もっと広い視野でこの本を読む事ができれば、もっと気になる単語や気になるシーンがあったかもしれません。今の段階では、まだ従業員に本の内容をアウトプットするのは、ちょっと無理っぽいです。しかし、もう1回か2回くらい読めば、しっかりと従業員にアウトプット出来るかなと考えます。とりあえず、2回目の読みに挑戦します!!