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あなたの背中を押してくれる一冊は

セカンドキャリアを目指して、今の自分になにができて、それがどんなふうに人のお役に立ちそうか、日々考えています。考えるばかりでは仕方ないので、決意から1年以内、2024年11月27日までにスタートすることを目指しています。やることはたくさんありそうですが、自分の足元を見つめると案外シンプルかもしれません。その思考の過程が多少なりと誰かの情報になるかもしれないと考え、公開しています。

今日は自分の原点に立ち返るときに助けになるかもしれない「あなたの背中を押す一冊」のお話をします。

かつて少女だったすべてのママにおすすめしたい「魔女の宅急便」

最近免疫が落ちているのか、今年もう5回目くらいの風邪を引き、けさから寝込んでいます。

ふと本棚に頭を向けたとき、目が合ったような気がした角野栄子さんの「魔女の宅急便」。さっそく手に取ってみました。

実は、子どものころからこの本を愛読していて大事にとっておいた、というわけではありません。
ジブリ映画が大好きなので、いつか読もうと思って買ってあったものです。

セカンドキャリアを考え出したとき、私がまず始めたのが断捨離でした。

こんまりこと、近藤麻理恵さんの本を手にし、そのシンプルなメソッドと、人生が変わる、というキャッチフレーズに衝撃を受けたことがきっかけです。

こんまりさんのメソッドをご存知の方はピンとくるかも知れませんが、本中身は読まず、表紙に触れてときめくものだけを残し、他はいさぎよく捨てましす。私の場合、残った本はわずから20冊ほど。改めてパートナーとなってくれたのが魔女の宅急便でした。

ジブリ映画でおなじみなのでストーリーはだいたい知っているという方も多いと思います。映画は独自のストーリーとなり、オリジナルとは結構違っていますが、宮崎監督が表現したかったことと、角野さんの世界観、読者が感じとることは、同じだと思います。

お話はとてもシンプルです。
13歳の魔女キキが独り立ちをして新しい街で様々な人と出会い人生で大切なことを学んでいく。普遍的で、誰しも覚えがある、甘酸っぱいような切ないような、うらやましいような、そんな気持ちになる物語。なにしろ登場人物たち誰もがリアルで魅力的。描写もまるで映像を見ているようで、どんどん引き込まれていきます。

なぜこんな素敵な物語が書けるんだろう。
著者の角野栄子さんは、このところそのライフスタイルも人気となってメディアでよくお見かけしますが、改めて、どんな方なんだろう、と巻末をペラペラとめくっていて、思わず、あっ、と声が出てしましました。

そこに書かれていたことばは、角野さんがこの本を書かれた本当の理由のように思えました。

だれでもひとつ魔法をもっている。
空を飛べなくたって
好きなことで生きられれば
それがきっと魔法

これだ!
角野さんの物語が魅力的なのは、角野さんが好きで好きで仕方ないと書いているからにちがいないと思いました。

少女時代に好きだったあたまのなかのお話づくり。
そのときの気持ちのままに今もお話をつくり続けているんだろうなぁと。

88歳になられた角野さんは、いつもカラフルで素敵なワンピースに身を包み、はじけるような笑顔。常に今を楽しんで暮らしている姿に癒されます。
私もこんなふうに歳をとりたい。こんなふうに仕事をしたい。

自分が好きで好きで仕方がなかったことだけを、最後にしていたのは何歳のころだろう。いつか自分が何が好きで好きで仕方なったのかも忘れちゃったな。

でも、魔女の宅急便を読んで、なんか喉元まで思い出している自分がいます。

魔女の宅急便には、こんなくたびれちゃう前の?かつての自分と出会える魔法がかかっていると思います。







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