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お米騒動と自動精算機

 お米騒動は人生で2度目である。
アラフォーの私は小学生のとき、冷夏でお米が育たない時期を過ごす経験した。

私自身子供時代の思い出であるが、我が家は私から見て曽祖父が地元のお米屋さんととても親しくさせてもらって、曽祖父が、お米屋さんとのお付き合いを始めた人で、私が一緒に暮らした祖父母と母が、お米屋さんとのお付き合いを始めたわけではないらしい。ついこの間知った。

 そこで母が物心ついたころには、お米はここのお米屋さんで祖母や祖父が購入していて、今は母がそのお米屋さんで購入させてもらっている。

田舎であったり、実家との親しさが深いとかの関係もあるだろうけど冷夏だったときには、お米が不足事態でも、とても親切にしてくださり、どこでもお米大変だから親戚に送るなら用意するよとも言ってくれたこと今でも覚えている。もちろん多めにお願いすればお支払いする金額も増えるのだが、家族が代々お付き合いをするというのは信頼関係のことについてとても痛感した記憶がある。

現在のお米騒動だが、私は来年には実家に帰るため、小さい頃からお世話になっているお米屋さんにまたお世話になることはわかっている。
そして、お米の味の違いがわかったのは一人暮らしで、スーパーで買うお米も美味しいのだが、お世話になっているお米屋さんは格別で、そこのお米だけでおかずいらずで食べたいという味。

 しかし、最近、スーパーでお米は売り切れか一家族一袋とかになり、ついに私もお米に困ることになった。
今住んでいる部屋の近くに、お米屋さんがあり、母に、
「お米屋さんとのお付き合いの仕方ってどうするの?実家は昔からって知ってるけど、どうやって親しくなったの?部屋の近くのお米屋さんに期間限定でも仲良くしたらいいの?」と聞いた。

 すると、上記の曽祖父の話。
そして、母が出先の近くのスーパーでお米を見つけてくれて一袋持ってきてくれて、しばらくは大丈夫になった。

お米屋さんは有難い存在でもお店に入っていくのは少し勇気が必要な感じが私にはある。
実家のお米の注文の仕方は、
「もしもし〇〇です。またお米よろしくお願いします」 である。
何キロ欲しいとか具体的に数字を言ってるのを見た事も聞いた事もない。まさしくツーカーの関係。
私が家を出た後には、家にいる人数からお米屋さんがだいたい必要なお米を考えて配達してくださっている。それは私も祖父もいたときからも同じだけど。
ここまで親しくさせてもらってきたため、お米をスーパーで買うのは一人暮らししたときが初めてだった。
そして定期的にお米屋さんの屋号が印刷されたタオルをくれるため、私もこの部屋ではそのタオルを使っている。

 年明けには実家に帰るため、ここの近くのお米屋さんと親しくなったところで逆にご迷惑をかけてしまう、しかしお米のストックがないとちょっと落ち着かない。

初めてお米騒動を肌で感じることになった。

 小学校時代の米不足の問題のとき、家より学校でお米が違うなぁと感じることが多かったなと思い出す。また今回一袋母がお米を買って持ってきてくれて、母自身が言ったのだが、実家はお米を頼むんだけど、安くしてくださっているようで、母もまたスーパーでの値段と母が生まれる前からのお付き合いがあるお米屋さんの値段の違いというものに気づいたっぽかった。かと言って、商売は商売なので安くしてもらってもきちんと計算をしてくださってるのもわかっているけど、本当に有難い。

どのお仕事も本当に難しく、そして有難いと思っているが、お米については本当に生まれたときからこの先までなんとかなるかもしれないと思うと、心配事ひとつ減るという感じである。昔から実家に良くしてくださっているお米屋さんに更なる感謝の気持ちが出た。


仕事が難しいということでひとつびっくりしたことがある。ついに近くのスーパーもバーコードこそ店員さんのレジ担当の方にしてもらっても自動精算機になった。
私もかなり前、薬局でバイトをしたことがあり、その頃はお札に硬貨を、レジに表示される数字に従い自分で数えてお釣りをお渡ししていたが、その必要がなくなるという時代に移行完了みたいに感じた。これからスーパーで働くぞ!という若い世代の中には「お釣り」という言葉を知らない人もいると店員さんから聞いた時、接客業で理不尽なこともあって辛いだろうけど、お金は自動精算だからお釣りが違う!と怒られることが減り、もしお釣りが違ったとしたら機械の問題なので、バーコード読み取りさえ合っていればその人のせいではない。イメージ的に、昔の商店街の八百屋さんや魚屋さんのご主人は暗算をスパッとされておられたと思うと、尊敬しかない。私の薬局時代も暗算しなくても表記されたため少しは気持ちが楽だった。
キャッシュレス世代はお釣りって言葉を知らないってのが、これから未来に私はアラフォー時代にお米騒動とお釣りをしらない人もいるということで驚いたことを懐かしむんだと思う。

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