青とオレンジの平行線
【1.数学ブルー】
「運命か、、、いつか会うのかな運命のひと」
今日も嫌いな数学のノートを開いて端っこに自分の気持ちを書く。
正直高2の今は将来のことも決まっておらず、暇。暇。とにかく暇。やりたいこともないし、数学の授業なんて聞いても無駄。
こんな平凡な日々が変わる日が来るなんて思ってもいない。いや、望んでもいなかった。
「雫〜起きなさい。今日も学校でしょ」
母の言う通り。世間はクリスマスだのなんだのかんだの言ってるけど、私は毎年恒例クリスマス補習。数学なんてやる意味ないのに。正直、クリスマスに補習があろうが私は別にかまわない。友達もそこまでいっぱいいるってわけでもない、恋人もいない。クリスマスなんてあってないようなものだから。ただ、数学の授業だけのために学校に来るのは避けたい。どーせ無理だろうけど。考えるのを放棄したいぐらいだった。
「やっと学校が終わったー」
と思ったら、なんだか外が騒がしい。
見てみると、、、
テレビの取材か。
「どうせ芸能人でもきたんでしょ。」
「!?」
横から声がするとおもったら、私のゆういつのの友達ゆりだった。
「たぶんね」
そんなことはどうでもいい
帰ろうとするとふと騒がしい方から視線を感じた。
「あの」