自然と一体化した建築の最高峰
Heritance Kandalama
バワ(Geoffery Bawa)の設計したこのホテルはSumuをデザインするときにずっとベンチマークというか、憧れの目で見ていた建築。
当時、本当に薄ーいバワの特集本に載ってたほんの数枚の写真を穴があくくらい見た。こんな感じに建築と自然がつながり合う状態をつくりたいなーと考えてた。
今回、初めて来てみて、たくさんの気づきと共に、Sumuの答え合わせみたいな感覚もあった。
人の空間と自然との間に、両者をつなげる余白がきちんとデザインされているし、斜面地に流れる水が建物で堰き止められないように地上階は高床式の建築になっている。
もともとそこにあった岩がそのまま建築の中に取り込まれていている。既存の樹木が残されたのはもちろんだが、芽生えたり植えれたりした植物が人工物と共に新たな環境を作り出している。まさにRegenerativeの実践だ。
もともとジャングルでしかなかったこの場所。
当然野生の動物と共生することになるが、彼らの動線も建物にうまくデザインされていることも面白い。
そして、その環境を丁寧に見守り、手入れするスタッフたち。ほとんどがローカルの人で構成された彼らの満足度もとても高いそうだ。
まさにSumuが目指しているさまざまなことが、ビジネス視点も含めて実現している場所。
70歳過ぎてからこの建築に取り掛かって完成させたバワ。
完成後まもなく彼は亡くなっている。
私はもうちょっとだけ早く、スタート地点に立てたのかもしれない。経験はまだまだ足りないけど、こういうRegenerativeでハッピーな世界を作っていけばよいという2024年のビジョンがさらに明確になった!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?