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世界topの建築デザインファームの一つに選ばれました!
株式会社tonoは世界topの建築デザイン会社の一つとして、A+Listに掲載されました!
華々しいニュースのようですが、、、正直に言うと、私は30歳のときに一度建築家をやめたんです😅
約13年間のブランクの後、また建築家(正確には菌築家ですが😂)を名乗ることになるとは思ってもみませんでした。
世界を変えたい!
世の中の風景を美しく変えたい!
みんなの生活を豊かにしたい!
真の健康を実現する家を作りたい!!
という想いで建築学科を選び、建築家アトリエで
血を吐くような建築家修行をしていました。
しかし建築家はクライアントの要望の範囲内でしか答えが出せないという、至極当たり前なことに気がつきました。
マンションを作って欲しいというクライアントに対して、いやマンションじゃなくて美術館にしましょう!とか言っても取り合ってもらえないわけで笑、
ここに何があると良いかというところから考え、提案するためには建築家よりも上流に立つ必要があると考えました。
それでリノベーションのディベロッパーに入ったわけです。
そのころにはもう建築業界の裏側とか、サスティナブル建築の欺瞞みたいなものにもう辟易していて、建築に未来を見出すことができないくらいに打ちのめされてました。
この業界の中にいては「闘う」とこでしか世の中を変えられない。
でも闘いの先に幸せなどあるはずもないということもわかっていたのです。
リビタというリノベーションのディベロッパーに入って、ハードだけでなく、ソフト面の提案、つまり暮らしそのものを提案し、実際のマーケットに落としてデザインしていくことはすごく自分にとって意味がありました。
シェアハウス、シェアオフィス、シェアホテルなどをいつくも手掛けていくうちに、うまくいく物件には共通項があることがわかってきました。
それは、場所(地域)、人、空間をつなぐ物語を作れているかどうか?それが一つの物語としてつながったときに、その場所がとても心地よく、人がみな自然に集まってきて、幸せの輪がつながっていくことが起こるのです。
独立してもこの物語をつなぐことをいつも大切にしたいと思い、tonoという会社名にしました。
あなた「との」物語を大切にしたい。
tonoはつながりをつくる言葉です。
そんな私が2020年に屋久島に流れ着き、コロナをきっかけに住み着くことになり、Sumu Yakushima というライフワークに出会いました。
都会から自然に移ったとて、手法は全く変わらないのです。今度は自然「との」物語を作っていくことになりました。
ただ、いままで向き合ってきたテーマと比べて、「自然」とはなんと奥深く、不思議で、美しく、完璧であるのだろう!
まさにこのテーマを料理するためにこの20年間、ウデを磨いてきたのだと実感しました。
それを使いこなすためには、自分自身で建築の作法に落とし込む必要がありました。それで建築家という職能にもう一度向き合うことになったのです。
一度諦めた30歳のときと比べて、建築とはなんと面白いものだろうと感心しっぱなしです笑
自然と向き合えたことで、なんとなく、建築が目指すべき答えが、見えてきた気がしています。どうすれば建築はRegenerativeな存在になりえるのか。
そう考えると、世界で著名な建築家や名建築というものも、冷静に見渡せるようになってきました。
今回のリストにも、学生時代から憧れてた建築家が同列で掲載されていましたが、それ自体にはなんの感情もないことに驚いてます。
遠回りだったかもしれませんが、やっと自分が果たすべき役割が、承認された感じです。これから、益々地球にもみなさんにもお役に立てる存在になるべく、邁進して参ります!
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