虫食いの葉っぱは土の写し鏡
虫食いの野菜は農薬を使っていない証拠、
と小さいころ聞いたけど、実は農薬は使ってなくても虫食いの葉っぱがあるといくことは、土が弱ってる証拠。
そもそも屋久島の原生林に入っていって、虫食いで禿げてる木とか、穴だらけに食われた下草とか見たことがない。
それは森の土が元気だから。
ではなぜ畑では虫が野菜の葉っぱを食うのか?
それは肥料が土の微生物の仕事を奪ってしまうから。本来働くはずの微生物たちが、肥料によって弱体化してる。
そんな土から生えた野菜は生きながらにして腐敗に向かっている。それを食べてくれるのが青虫たち。
こんなものを人に食わせてはダメだ、オレたちで食べ尽くしてしまおうとでも思ってるかのように、せっせせっせと食べている。
実は青虫のお腹には消化酵素がないため、健康でイキイキした葉っぱは食べられない。消化できなくてお腹こわして死んでしまう。
だから、生きがわるく、腐りそうな葉っぱだけを食べるのだ。
そして大量のフンをする。
このフンが、土の微生物のエサになり、土は蘇っていく。
これが彼らの役割なんだ。良い土をつくるために頑張ってくれてるのだ。
植物の種類や状態はすべてその場所の土の状態の写し鏡。
虫が大量発生するってことは、土が相当ヤバい状態だってこと。
そもそも人間が原因作ってるのではないか?と目を向けてみることです。