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大会環境向けのベアルクティの話

はじめまして、ぱすたと申します。
普段、自分が好きなデッキを大会環境で戦えるように構築してcsに持ち込む…そんなことをしている人です。
ベアルクティは2回csに出ました。
今の構築とは違いますが、X(旧Twitter)にポスト(旧ツイート)したのはこれだけなので置いておきます。

csの動画卓には現在の構築で映りました。
負けましたが一応・・・。



今回のベアルクティもそうですが、
いわゆるマイナーデッキは、大会環境向けの考えや構築を共有している方が極めて少ないと感じました。
マイナーデッキで大会に出たい!けど調べても構築が出てこない…って方の力になれれば。
そして何より自分自身の考えの整理や備忘録として書いておこうかなと思います。
よろしくお願いします。

マイナーデッキなためカードの説明も入れさせていただきます。

目次もつけますので、構築とかはやく見せろという方は飛ばせます。


ベアルクティとは


まずベアルクティというテーマのメインモンスターにはレベル7の”ミク”、レベル8の”メガ”がいて《天極輝士-熊斗竜巧α》以外に共通効果があります。
「自分・相手メインフェイズに、手札からこのカード以外のレベル7以上のモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はレベルを持つモンスターしか特殊召喚できない。」
というもので、テーマ内にはレベル7、8の最上級モンスターしか存在しません。
この共通効果があるということを念頭においていただき、下記で固有効果を説明いたします。

現在の構築


2024/01環境

構築だけ見ても意味が分からないと思うので、順を追って説明していきます。

採用されているベアルクティカード


《ベアルクティ-ミクポーラ》

ホッキョクグマの英語はPolar Bear



同名以外の、ベアルクティモンスターサーチ効果。
他のテーマなら、テーマモンスターのサーチは強いです(ベアルクティでも弱くはない)が、まず共通効果でコストを払っているのでマイナスがゼロになるカードなのです。

《ベアルクティ-ミクタナス》

ツキノワグマの学名がUrsus thibetanus



同名以外の、ベアルクティモンスターサルベージ効果。
ベアルクティをリリースして出せばコストをそのまま回収できるため、無料でベアルクティ名称を場に置くことができます。後述しますが場にベアルクティがいると良いことがあるので、とても重宝します。

《天極輝士-熊斗竜巧α》

ドライトロンとくっついちゃった

共通効果はないですが条件さえ満たせば無料で出てきつつベアルクティ魔法罠をサーチしてくれます。手札で発動するサーチを含む効果なので、うららで止められても手札に残り、他ベアルクティのコストになってくれます。

《ベアルクティ-メガタナス》

ツキノワグマだから三日月みたいな形の弓

レベル8の"メガ"たちの固有効果は、
「自分フィールドにほかの「ベアルクティ」モンスターが存在する状態で、このカードが特殊召喚に成功した場合、○○○○する。」
というものです。
これが《ベアルクティ-ミクタナス》のところに書いた、場にベアルクティがいると良いことがある…の正体です。

月の書効果。裏守備にする妨害は融合するデッキが流行ってない限りめちゃくちゃ強いので、真っ先に用意したい”メガ”です。


《ベアルクティ-メガポーラ》

北極の氷をイメージした武器?

サイクロン効果。今の(2024/01)環境では粛声の永続や罪宝ギミックに使いやすいです。

《ベアルクティ-メガビリス》

モデルのハイイログマは爪が細く長かったから、長い時間木に登ってられなかったらしい

DDクロウ効果。咎姫除外しようとしたら咎姫に破壊されてしまいます。
攻撃力が一番高い。


《ベアルクティ・ビッグディッパー》

ベアルクティ全体に言えますがイラストがキレイ

後述するシンクロモンスターでデッキから持ってこられる、デッキの核になるカード。①、③の効果両方ともめちゃくちゃ強いです。
エクストラのモンスターでアクセス出来て、重要なフィールド魔法という点で転生炎獣の聖域みたいですね。

《ベアルクティ・ディパーチャー》

強そう…あれ、弱い?ってなるカード

手札を1枚捨ててテーマモンスターサーチの魔法カードって強いですよね。他にはマシンナーズやTGに存在するんですが。
ベアルクティでは最初に説明した共通効果があるので、手札コストを払って2枚サーチしたら、サーチしたモンスターを出すためにさらに手札コストが必要で…と消費が激しいです。
それでも一応このカードと手札コスト1枚で初動になるのでヨシ。
このデッキの妨害は相手ターンに出す"メガ"で行うので、②の送られたターン使えないのはなんとかなります。もちろん送られたターンに使えた方が良かったですけどね。

《ベアルクティ・スライダー》

このミクポーラのポーズ好き

除外か墓地のベアルクティを蘇生する効果。ディパーチャー初動に必須なので採用しています。
相手ターンに使ってコスト無しで"メガ"を出したり、ビッグディッパーの肩代わりで除外したモンスターを戻せたり便利ではあります。

《ベアルクティ・ラディエーション》

このカードだけみんな知ってる

このカードは新規情報が出たとき話題になっていたので、知っている方も多いのではないでしょうか?言わなくてもわかると思いますがめちゃくちゃ強いです。これにアクセス出来ている試合、出来ていない試合だと戦いやすさが天と地の差ほどあります。自分エンドフェイズにはポラリィを戻したり、相手エンドフェイズにはスライダーを戻したりして次のターンに繋ぎます。

《ベアルクティ-ポラリィ》

お、レベル1シンクロか~なになに…?「このカードはS召喚できず、」

このデッキはまずこのカードを出すことを考えます。前述したビッグディッパーを持ってこられますし、もし”メガ”にアクセス出来ていたならビッグディッパーの肩代わりでポラリィ効果、”メガ”を出して更なる展開ができます。
召喚には素材を墓地に送る必要があるため、トークンを使用することはできず、アトラクターや裂け目などが適用されている場合は出せません。
かわいいからぬいぐるみ出してほしい。

《ベアルクティ-ポーラ=スター》

ポラリィがいろいろ装備して守備力1000アップ!

ラディエーションやビッグディッパーにアクセス出来ているときに出します。このカードの効果で出す《ベアルクティ-セプテン=トリオン》がこのデッキのエースです。
①の効果はビッグディッパーやディパーチャーの肩代わりを使うと消費0でレベル7ベアルクティSモンスターを出せます。しかもターン1が無いため、そのまま普通に発動して2体のベアルクティSを並べることもできます(滅多にやらない)。

《ベアルクティ-セプテン=トリオン》

うおおかっけえ!強そう!「このカードはS召喚できず、」

先攻盤面はこのカードを目指し、①の効果で相手を縛りつつ②の効果でリソースや妨害を確保します。ポーラスターの効果で出せば、EXから出たレベルを持たないモンスターの効果無効と、EXから出たレベルを持つモンスターの効果が発動できなくなるという全てのモンスターを封じることができます。ただ最近はEXから出ていなくても強いモンスターが多いので(例:フランベルジュ、ローガーディアンなど)、それらはメガタナスで無力化したいところです。

《ベアルクティ-グラン=シャリオ》

最初ベアルクティで気に入ったのはこのカードのイラスト

対象を取る破壊ですが、ベアルクティの中で除去を持っているだけでもえらい。②の効果のリリースは何でもいいので、手札で腐ってる星遺物星杯とかディアノートとかをリリースしたり、ビッグディッパーなどの肩代わりを適用したりしましょう。余裕があるときはセプテントリオンと一緒に先攻で出しておくことで、反逆の罪宝やフランベルジュからセプテントリオンを守ることができます。

外部ギミックの採用

先ほども書きましたが、このデッキの先攻でやりたいことは
1、《ベアルクティ-ポラリィ》を出す(ビッグディッパーにアクセスする)
2、《ベアルクティ-セプテン=トリオン》を出す
3、手札に”メガ”とそのコストを用意する

大体この3点なのですが、2はポラリィかポーラスターを出さないと出ない。3は用意できていても場にベアルクティがいないと妨害効果を使えない。
ということでポラリィを出すのが最優先だと考えました。
ただベアルクティの動きだけだと”ミク”と”メガ”を並べないといけないため手札が減りに減ります。
なのでその消費を減らすため、手札1枚からポラリィになれるギミックを入れよう!となりました。

手札1枚からポラリィになれるギミック自体は割とたくさんありましたが、良さそうなのを2種類採用しました。

氷結界ギミック

鏡魔師か鬼ガエル1枚から、ベアルクティの手札コストを用意と1枚ドローしつつポラリィを出せます。展開途中にコーラルドラゴンを挟むので後攻で盤面に触ることもできます。
鬼ガエルが水属性のこのデッキと相性が良く、手札に隠しやすいので妨害の貫通がしやすいほか、手札に戻す効果も盤面に余ったベアルクティの再利用ができめちゃくちゃ嚙み合っています。
展開方法はこちら


P.U.N.K.ギミック

セアミンと手札コストから、1枚ドローしつつポラリィを出せます。後攻の時にはスカーライトやサイコエンドを出してまくりに行くという選択肢もあるギミックです。セアミンがレベル3チューナーなため、”ミク”と合わせてバロネスになれて誘発をケアしながら展開もできます。さらにセアミンと鬼ガエルでそのままポラリィになることもできるので柔軟な動きをすることができます。
展開方法はこちら


1枚でポラリィになれるギミックは他にもたくさんありますが、もしベアルクティと相性の良いギミックがあればぜひ教えてください!

デッキ枚数・採用枚数の話

採用カードやギミックの動きが分かったところで、なんであのカードはこの枚数なの?というところをお話していきます。

まずはベアルクティカード
《ベアルクティ-ミクポーラ》2枚
モンスターサーチは強いですが、やはりコストがかさみます。
単純にポラリィになろうとすると、”メガ”をサーチして出して…となるのでレベル7以上のコストとなるモンスターが2枚必要です。
初手に来ても困りがちだったので減らしました。
ただディパーチャー初動の場合1枚は必須なので0枚にはしないようにしましょう。

《ベアルクティ-ミクタナス》1枚
サルベージ効果は初手だと活きないことが多いですが、展開終盤や2ターン目には欲しいことがあるし、ビッグディッパーにカウンターを貯めるために特殊召喚回数を増やしたいときがあるしで1枚採用です。1枚採用でしっかり仕事をしてくれるカードっていいですよね。

《天極輝士-熊斗竜巧α》3枚
特殊召喚するには条件がありますが、ベアルクティモンスターと、ポラリィになれるギミックがたくさん入っているので問題はなく、コスト無しで場に出てサーチもしてくれるので最大枚数採用です。ラディエーションを持ってきたい

《ベアルクティ-メガタナス》2枚
《ベアルクティ-メガポーラ》2枚
《ベアルクティ-メガビリス》1枚
前述したとおり、ポラリィ+”メガ”でセプテン=トリオンを出したいため、1枚は引きたいです。”メガ”5枚とディパーチャー3枚で8枚、ミクポーラも入れると10枚、本来ラディエーションを持ってきたいですがどうしようもないときはベアトロンでディパーチャーをサーチするとしたら13枚、”メガ”にアクセスできるカードがあります。
セプテン=トリオンを出せないと大会環境は戦っていけないと思ったので、この枚数にしています。
メガビリスだけ1枚なのは、特殊召喚する効果→成功時の効果という性質上、DDクロウみたいにチェーンで相手の妨害をすることが難しいので、他の”メガ”より使いにくいからです。ただ効果が弱いわけではないのと、ベアルクティメインモンスターの中で攻撃力が一番高いし、セプテン=トリオンからもサーチできるので0枚にはしたくないです。

《ベアルクティ・ビッグディッパー》1枚
重要なカードですがポラリィからアクセスできるので1枚でいいでしょう。

《ベアルクティ・ディパーチャー》3枚
シンクロデッキはチューナーと非チューナーを用意しないといけないので、どちらも用意できるこのカードは最大枚数必須かなと思います。墓地効果も強いですしね。
このカードと手札1枚でセプテン=トリオンになれます。
展開方法はこちら

《ベアルクティ・スライダー》1枚
ディパーチャー初動で使うので1枚採用。

《ベアルクティ・ラディエーション》2枚
めちゃくちゃ強いカードではありますが、サーチ可能、被りが弱い、このデッキの性質上レベル7以上モンスターが手札にいてくれた方がいいという理由から、初手にはなくて良いので2枚採用です。レベル7以上モンスター、ベアルクティモンスターを増やすなら3枚に増やしてもいいと思います。

《ベアルクティ-ポラリィ》2枚
《ベアルクティ-ポーラ=スター》1枚
《ベアルクティ-セプテン=トリオン》1枚
《ベアルクティ-グラン=シャリオ》1枚
基本的にラディエーションのエンドフェイズ効果で戻せるので1枚でいいですが、ポラリィは氷結界ギミック、P.U.N.K.ギミック、ベアルクティで3種類の出し方があり、1枚目のポラリィが無効にされたら2体目を出しに行くことがあるため2枚です。

氷結界ギミック
《鬼ガエル》3枚
《氷結界の鏡魔師》2枚
《氷結界の晶壁》1枚
《星遺物-星杯》1枚
《星遺物-星鎧》1枚
《星杯の神子イヴ》1枚
《瑚之龍》1枚
《転生炎獣アルミラージ》1枚
鏡魔師は鏡魔師自身よりも鬼ガエルを引いた方が強いので鬼ガエルが最大枚数なのと、P.U.N.K.ギミックの初動と合わせて9枚になるので、期待値的には初手で1枚は引けるだろうということで鏡魔師は2枚にしています。

P.U.N.K.ギミック
《No-P.U.N.K.セアミン》1枚
《No-P.U.N.K.ディア・ノート》1枚
《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》1枚
《No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー》1枚
《グローアップ・バルブ》1枚
《緊急テレポート》2枚
《魔螂ディアボランティス》1枚
《飢鰐竜アーケティス》1枚
セアミンから動くのでセアミン、オーガナンバー、緊急テレポートの4枚が初動になります。
セアミンを増やしてもいいですが、このデッキは増殖するGを重く受けてしまうのでなるべくデッキ枚数を減らし、うららや指名者を引ける確率を増やしたいため枚数を抑えてます。
氷結界ギミックもP.U.N.K.ギミックも、他の1枚ポラリィギミックより召喚して動くだけではなく、特殊召喚することができるカードがあるのも強みですね。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。
ベアルクティ、考えてみると本当に楽しいデッキでした。
ぼくは昔ジャンドを使っていたことがあるのですが、展開中にドローできるところがとてもしっくりきました笑
「ベアルクティデッキ」としては完成度の高いものにできたのではないかと思っており、とても満足しています。

なにか質問があればリプやDMで受け付けますので気軽にどうぞ!

ベアルクティに限らず、またマイナーデッキを考えた際には構築など共有していきたいと思いますので、その時そのデッキに興味があれば見ていただけたらと思います。

この下の有料部分にはニューロンの初手5枚ドローを使って、その手札でどう動くのかというのを5回やってみたいと思います。

ギミックの動きは解説したので、それ以外の動き、ギミックを重ね引きした時の動きを知りたい方。参考になったよ!って方は購入していただけると嬉しいです。次の記事のモチベーションにもつながります。
ベアルクティを使ってCSで入賞したとか実績があるわけではないことだけ、ご了承ください。

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