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ようこそ出口のない森へ


みたぞ みたぞ

かびにんげんが ひぃつけた

ぼくらのきょうかい ひぃつけた

かびにんげんが ひぃつけた……


ミュージカル

「ダブリンの鐘つきカビ人間」


しめしずW主演という驚きの情報解禁から早数ヶ月、先日惜しまれながらも無事に幕を降ろしたこの舞台

2024年7月3日〜10日に上演された東京公演、7月20日〜7月29日に上演された大阪公演をそれぞれ観劇してきました

東京国際フォーラム ホールC
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール


いや〜〜〜〜素晴らしかった~~~~!!!!!

当落発表から観劇する日を指折り数えて楽しみにしていましたが本当に本当に素晴らしかった
予習せず完全初見で観に行ったので、どうなるんだろうなという不安が正直あったんですが全くもって杞憂でしかなかった

1観劇1サコッシュと決めてました(計4サコッシュ)

大千穐楽からまもなく1週間なの信じられないくらいまだまだ興奮冷めやらないし冷めたくないので熱いうちに備忘録として書き残しておきます



※以下ストーリー、台詞等ネタバレ注意
※覚えてるとこ抜粋ですが記憶違いあるかも
※感情のまま書いてる(当方閑也担)




第1幕

・冒頭

濃い霧がかかる真っ暗な舞台上、男女の言い争う声が微かに聞こえる
男性の方が明らかに閑也くんの声で開幕即テンションあがる
ラジオの音声と車の音、そのあと暗闇と霧のなか懐中電灯を持って舞台袖から現れる男女
上手から聡、下手から真奈美
こんな初っ端から出てきてくれると思わなくてぶち上がる私
霧の中ですれ違ったり向かい合って首を振ったりして走り回る二人を見下ろすように、階段状のセットの上で左右に揺れながら不気味な歌を歌う大勢のシルエット

ルララ……ルララ……ルールー……
とおく どこかかーらー やーってきたー
ルララ……ルララ……ルールー……
かなしみ よろこびー やってきたー
こーとばは さーかさま おーひめさまー
てをふーれるは くさらせる おうじさまー
さえずーるーひばりー てんしーのうたごえー
めーだまのおやじー かーめこうらー
むしの しらせ みんなー
しんでいるー



みーたーぞ みーたーぞー
かびにんげんが ひぃつけた
ぼくらのきょうかい ひぃつけた
かびにんげんが ひぃつけた
みーたーぞ みーたーぞー
かみにんぎょうが みぃつけた
ぼくらのきょうかい みぃつけた
かみにんぎょうが みぃつけた

♪「預言歌」

一人ずつ姿を消していくシルエットと入れ替わるように真奈美が歌を続ける、けどだんだんアレンジ入って歌詞が物騒になる(↓動画冒頭)

どんどん悪ノリがエスカレートする真奈美にたまらずツッコむ聡
声が違う!!!!!
台詞の第一声で声色がいつもと違うのが分かって正直びっくりした
閑也くんの演技が未知数で正直ちょっと不安だったけどちゃんと聡だ……になった

・老人の家

迷い込んだ先で見つけた家にお邪魔してる二人、家の壁には剣とか鳥かごとか額縁とかいろんな飾りがある
ずっと小競り合いしてる聡と真奈美(かわいい)
真奈美がまた「みーたぞみたぞー」を歌い出すと、飾ってあった剣が突然赤く光る。気になって勝手に剣を手にとってみる聡
老人「その剣が気に入ったかね?」
奥の部屋から急に家主の老人が現れて焦る聡
聡「あっ……いやっすみません勝手に」
真奈美「バーカwwww」←かわいい
聡「うるっさいよ!」←かわいい

その剣はポーグマホーンという名で奇跡の剣と呼ばれていて、冒頭の歌(見たぞ見たぞ)も元々は違う歌詞だったはずと話す老人
持ってきたお酒(ウィスキー?ブランデー?)を聡に勧める
老人「奥さんの方は本当にいいのかね?」
聡「えっ?」
真奈美「……ああ、いいです。どうせあたし飲めないし」
それは残念、ということで二人で歓迎の乾杯する聡と老人。飲んだ直後に聡が吐きそうな反応してたので結構きつめのお酒っぽい
真奈美「……夫婦じゃないよ」
聡「おい、真奈美っ…!」
真奈美「(無視)夫婦じゃないよ、あたしたち」
聡「いいじゃんかそんなんどうでも!!」
その後老人に夫婦みたいに喧嘩してたからてっきり、みたいに言われても笑って流すだけで否定しない聡
ここだけで聡と真奈美の意識の違いが出てて面白い 真奈美大好きだな聡(笑顔)

今は荒れ地だが昔はここに町があって、自分はそこの市長だったと語る老人
直後に鐘の鳴る音が響く
老人「おかしいな……鐘なんかもう無いのに」
ここからの老人の独唱

ずっと 鳴り続けるんだ
誰だ 誰が ついてるんだ
鐘 ここにかつてあった大きな鐘
その鐘は 人々に 時を伝える

♪「ダブリンの鐘つきカビ人間のテーマ」

老人「聞きたいか?鐘のこと、あの剣のこと」
さとまな「……!!」(目が輝く)(かわいい)
真奈美「ぜひ!!」
老人「……よろしい」
ここで銅鑼の音を機に場面転換、キャストが続々と登場し総勢でテーマソング歌唱

生と死を 伝える おそれを 悲しみを
鐘 ding dong ding dong ding  dong ding dong
聞こえるか

(鐘を衝くカビ人間)
~バグパイプの間奏・踊る市民たち~

森の奥にある この街の名はダブリン
Ah あのダブリンとは違う
壁に囲まれた 小さな街ダブリン
Ah このダブリンは普通
美しい街 森と水 それだけで
ダブリン!

♪「ダブリンの鐘つきカビ人間のテーマ」

ここで舞台上部に「ダブリンの鐘つきカビ人間」のタイトルが出てくる(↓の舞台写真1段目中央)

この物語へ導入する流れが秀逸で鳥肌、何より曲が良い

・ダブリンの市民たち

ある日突然流行ってしまった奇病の紹介(♪「流行病の歌」)、市民の大半が罹患して見た目がおかしくなったり特殊な性質が発現したり性格が変わったりと様々だけど幸いにも命に係わる症状の人はいなかったという
市民たちは病気に困惑しながらも悪いことばかりじゃないようでなんだかんだ上手く付き合ってる様子
ダブリンの町は奇病のせいで封鎖されているらしく、この状況を打開するためには閉ざされた森の奥のどこかにある魔法の剣「ポーグマホーン」を探し出して奇跡を起こすしかない、と街を警備してる親衛隊長(未発症)が演説する(♪「ポーグマホーン」)
ポーグマホーンは1000人の血を流した時に奇跡を起こす伝説がある剣
上手側で遠巻きにその様子を見ている現代軸の3人、あの剣!?ってジェスチャーしててかわいい
そこで魔物や怪獣が出るという森に行って剣を探す立候補者を募る
ここの歌(♪「病は霧から なんなんだ?なんなんだ?」)の聡と真奈美、奇病にかかった市民たちのビジュアルに戸惑いながらも興味深々でリアクションしててかわいい 
止まり木の鳥にビビる聡、電池のビリビリを一緒にくらう(と同時に天使に股間を押さえられる)聡、目玉の親父を見て真奈美と一緒に顔の前で目玉👌👌のポーズしてる聡 全部かわいい
でも逃げ回るとき大体真奈美を盾にしてて草
そして市民の皆さんもれなく歌が上手い、歌い終わりで必ず拍手起きてた

結局剣探しには誰も名乗り出ず、むしろお前が行けと詰められる親衛隊長
でも親衛隊長は虫一匹殺せない臆病だと天使に揶揄されて、笑う市民達に便乗して一緒に指差して笑う聡(かわいい)
すると突如、真奈美が皆の前に躍り出る

真奈美「私が行こう!!!!!」
聡「真奈美!!!入っちゃ駄目!!!!!」

いきなり乱入してきた真奈美(と慌てて止めに入る聡)に驚く住人達、どうやら二人の姿は普通に見えている様子
ノリノリな真奈美を必死で止めるも全然相手にしてもらえない聡(かわいそう)

親衛隊長「あなたは!?」
真奈美「ふらりと立ち寄った旅の者。そしてこいつ(聡)は……下男だ
聡「下男!?」←ここめっちゃテンポ良くて好き
ノリノリの真奈美を必死で止める聡
聡「真奈美、悪いとこ出てるよ!!」
でも全然真奈美に聞いてもらえない聡(かわいそう)
親衛隊長「命が惜しくないのか!?」
真奈美「惜しいからこそ賭けて楽しい命だ!!」
しかも流れで勝手に記憶喪失の設定にされかける聡(かわいそう)
天使に頭撫でられて「やめろ!」って振り払ってたのかわいい
親衛隊長に剣探しを託されかけて聡がギリギリで制止するけど結局押し切られる聡(かわいそう)

話がまとまりかけたところでヤギに乗って登場する市長
市長=道に迷った聡と真奈美を家に迎え入れてくれた老人
ただこの市長には現代軸の老人の記憶はないらしく、二人の事はわからない様子
おまえら旅行者のくせに税金を払ってない!と市長に咎められる二人
聡「VISA使えますか!?」
市長「使えません!」草
挙句に剣を手に入れても町の為に使うかわからないとかなんとか市長に難癖をつけられ、不貞腐れて剣探しから降りようとする真奈美
焦った親衛隊長が市長に食って掛かってなんだかんだで親衛隊長から奇跡の剣探しの大役を仰せつかる二人
ノリノリで「必ず戻る!!」と市民に宣言する真奈美に対して、とりあえず大使館に行こうと提案して無視される聡(かわいそう)

・カビ人間登場

話がまとまったところで、お昼10分前のお知らせをしにカビ人間が登場する

こんにちはー!市民の皆さん!
ただいまお昼の10分前!
10分後にこの町はお昼に入ります!
このお昼を逃せば次のお昼までお昼は抜き!
みなさん、決してお昼を逃さないようお気をつけてー!!

カビちゃんのテンション感(イメージ)(個人の感想)

ハットパフォーマンスでご挨拶するカビ人間、でもカビ人間が現れた途端に一斉に帰りだす市民たち
テーマソングと同じメロディラインでカビ人間の説明

森の奥にある この町の名はダブリン
Ah あのダブリンとは違う
町の中央には 大きな鐘と教会
このダブリンの名物
その鐘を鳴らすのは あの男
嫌われ者の あの男

♪「ダブリンの鐘つきカビ人間のテーマ」

カビ人間は鐘つきを生業としていて、元々は非常に美しい外見に対して内面が悪辣で醜かったが奇病で外見と内面が入れ替わって非常に清らかな心を持つも体中カビだらけの醜悪な見た目になった

男が一人 生粋の嘘つき
生まれながら容姿端麗
だが心は醜く 歪んでいた

自業自得 病のせいで
醜い姿に 目を背けたくなる
カビ人間 カビ人間
カビ人間 カビ人間……

♪「ダブリンの鐘つきカビ人間のテーマ」


カビ人間紹介ソングの間ずっとスローモーションになってるカビちゃん、笑顔が素敵すぎてかわいい
町中の人間から疎まれ嫌われているがそれでも楽しそうに鐘を衝くカビ人間
ここからカビ人間のソロ曲

ここから見える景色は 僕だけのもの
病気になる前はただの 景色
今はなぜか 愛している 心が なぜ
なぜ 心が 晴れ渡ってるんだろう

みんな 僕を見て 怖いという
僕も 鏡を見て 怖いという
泣いた 泣いた 毎晩 泣いた
でも今は 心から 感謝だって しているんだ

ここから見える景色は みんなのもの
鐘を鳴らして伝えるのさ お昼ご飯はもうすぐだ
みんなで美味しい ごはんを食べよう

今はなぜか 愛している
心と身体 変えたこの病気
みんなで美味しい ご飯を食べよう

♪「運命を愛せよ」

カビちゃんめっっっちゃ歌が上手い
特に「泣いた 泣いた⤴」の高音が素晴らしくて震えた
しめちゃんご本人が歌上手いのは勿論存じてましたが想像を超えてた、声量もあるし声も音程も全くブレなくて恐れ入った

・カビ人間とおさえ①

鐘を衝き終わってカビ人間が一息ついてるところで、鐘つき塔の下の草むらに四葉のクローバーを探しに来るおさえ
おさえちゃんは思ってることと逆の言葉が出てしまう奇病にかかっている子、顔も服装も動きもかわいい(私情)
クローバー探しを遠巻きに手伝った流れでおさえの前に出ていくカビ人間、おさえは突然目の前に現れたカビ人間に怯える
カビ人間は帽子パフォでご挨拶するけど怯えたおさえは走って逃げていく
その様子を建物の影から見ていた聡、ちょっと落ち込んでるカビ人間に話しかけようとするけどおさえの婚約者の戦士が怒鳴り込んできたので慌ててまた隠れる
ここのひょっこりはんスタイル聡が非常にかわいい
カビ人間がおさえを襲っていると思い込み、剣を抜いてカビ人間を威嚇する戦士
戦士「お前のような奴に話しかけられて喜ぶ奴など一人もいない、次に私のフィアンセに話しかけたら命はないと思え」
脅された上に辛辣な言葉をぶつけられてショックそうなカビ人間、ここ本当に辛そうで心が痛む

戦士が立ち去った後、改めてカビ人間に話しかける聡
カビ「……誰?」
聡「旅人の……、〜〜下男です!」(やけくそ)
とりあえずその設定でいくことにしてる聡に草
聡「ここから出たいんですけど、どうしたら?」
カビ「この先に町の唯一の出入口があって、そこにいる門番に話せば……」
聡「そうじゃなくて、この世界からどうやって出たら?」
カビ「……大変な病気なんですね」←まことに草
メタ発言混じりの聡に戸惑いながらも、せっかくなら楽しんでみたら?と提案してくれるカビ人間
真奈美みたいだな、とつぶやく聡
ふと足元を見て花を摘もうとするカビ人間
聡「それ、さっきの子に?」
カビ「……このままじゃ無理なんだ」
カビ人間が花に触れると、花が瞬く間に枯れ落ちて驚いて後ずさる聡
カビ「……ぼくはカビ人間、だから」
悲しそうな顔でそう言って、お昼ごはん食べなきゃ、と立ち去るカビ人間
一人になった聡は、枯れた花をまじまじと確認して怖気づいて走り去る
下手に向かって走る聡のフォームが綺麗すぎてメロい(私情)
ここが本編唯一のしめしず二人きりのシーンだったけど、しめちゃんと閑也くんじゃなくて完全に「カビ人間」と「聡」の会話でなんか感動してしまった

・おさえの家

カビ人間を威嚇した後におさえの家にやってくる戦士
おさえの父親のジジイ(奇病のせいで著しく老化しているが、発病以前から目が見えない)におさえの様子を尋ねるも、相変わらず部屋から出てこないと言われる
ジジイと戦士の騒ぐ声が聞こえたのか部屋から出てきたおさえ
戦士「おさえちゃん、私だよ!フィアンセの…………私だよ
おさえ「(勢いよく頷く)」
ここのくだりシュールでなんか毎回笑ってしまった
戦士に病状を聞かれると首を振って俯くおさえ
戦士「あの頃のように【愛してる】と言ってくれ」
おさえ「……うるせぇよバーカ!」「うぜぇよ!」「あっち行け!」
ジジイ「悪化しておるようじゃ…」
なんとかおさえの意思と言葉を一致させようと試行錯誤する3人
見えてるものと逆の言葉を言う訓練を提案する戦士だがおさえの答えは「楽勝」=無理
3人でわちゃわちゃしているとそこに神父が訪ねてくる
ジジイ「おさえ、お茶を」
神父「いえいえ、礼には及びません」
ジジイ「いえ、なーんにも感謝しておりませんのでお茶だけでも」
神父「……ああそうですか」
この会話で笑ってしまった ジジイ毒舌
神父の用件は戦士に奇跡の剣を探し出してほしいとの依頼
さっきの旅人(真奈美と聡)は邪教団の密使だから奇跡の剣を渡すわけにはいかないという神父の大嘘にあっさり乗せられる戦士、早速出発の体勢に
戦士「来い!馬!!」
呼びかけに応えて下手から颯爽と登場する二足歩行の馬(↓の0:35あたり)

衝撃のビジュアルすぎて初見爆笑してしまったwwww
どの回でも笑いが起きてたポイントその1
戦士が出立した後、神父にお茶を持ってくるおさえ
おさえ「早く持ってきて損したー」「早く帰れよ!」
神父「えぇ帰りますよ!(怒)」
怒って立ち去る神父、しょげるおさえ親子
おさえ「あの人、いい人そうね」
ジジイ「そりゃあ神父様だから……ん?」
セット回転しながらのこのやり取り笑った

路地裏のような場所で市長と落ち合う神父
実はこの物語の悪役コンビである二人、戦士への依頼も実は市長の発案であったことが明かされる
神父「さすが悪知恵太郎と呼ばれていただけはある」
市長「そんなあだ名で呼ばれた覚えはない」草
金儲けしか頭にない神父と権力にこだわる市長、群馬水産高校黄金のバッテリーだった二人(草)
群馬水産高校の校歌(草)を歌ったりとかコミカルなシーンだけど、発病した市民からもれなく病税を徴収してるから奇跡の剣で病気が治ってもらったら困るとか、金と権力のために奇跡の剣を自分たちの手にしたいとか言ってることが悪代官の会話すぎるシンプル畜生コンビで草

・さとまな痴話喧嘩

剣を探す聡と真奈美、手掛かりがなく痴話喧嘩が始まる
聡「そうだ夢だ、これは夢なんだ!」→セルフビンタ(いい音)
悪い夢を見たらどうする?の話
聡「起きるよ!泣きながら起きる!」
真奈美「あたしは泣き寝入りなんて嫌、悪いの倒してから起きる!」
真奈美「ね、信じて(๑•̀ㅂ•́)و✧」
嫌そうな顔する聡にムッとする真奈美
真奈美「何?」
聡「同じだよ、霧の中と!俺は何回も帰ろうって言った!」
聡「お前はいっつもそうだよ、信じて、って!その結果がこれだよ!」
聡「こんな旅行、来るんじゃなかったよ!!!」
不満が爆発する聡に、傷付いた顔で無言になって先を行く真奈美
ここの真奈美、ぐっと堪えた顔で言い返しもしないから胸がキュッとなる
聡「……門番!!」
焦り顔でさっきカビ人間に教えてもらった町の出入口のことを伝える聡
真奈美「ふーん……」
聡「……悪かったよ」
真奈美「謝んなら言わなきゃいいのに(嘲笑)で?どーすんの?続けんの?」
聡「……やだけどね!」
真奈美「さあ行くぞ!」←うれしそう(かわいい)
聡「~~はい!お供いたします!!」(やけくそ)
回によって腕クロスだったりグータッチだったりを交わして走っていく二人
ここ本当にかわいい

・教会

市民総出の奇病快癒祈願ミサ、荘厳なミサかと思いきや途中から献金しろソングに変わって草(♪「祈り(ROLLIN)と不安(FUNK)」)
ロック調の献金しろソングでベースやってるジジイ(梅雀さん)がかっこよすぎた
ミサ後の神父「ミズノのバットを持った何をするかわからない男が表で献金箱を持っています。金属の音を聞くと暴れだすので献金は紙のお金で」草
献金を呼びかける神父に、おさえの病気のことを告げて家での非礼を詫びるジジイ
おさえ「くだらない説法を聞いて心がやさぐれました。もう二度と来ません」ここ本当に草
心の中でだけ本当のことが言えるおさえのために懺悔室を貸してほしいと申し出るジジイ。神父も快諾し一人で懺悔室に入るおさえ。その後皆が帰り神父が一息ついたところでカビ人間が教会にやってくる
神父「神はどこでもお前を見守ってくださる、献金することが大事だが」
それ聞いて小銭と紙幣出したカビ人間からしっかり紙幣だけ巻き上げる神父えぐい
神父「神から与えられた仕事(鐘つき)を忘れるな、仕事をさぼらなければ神は救ってくださる」その言葉に喜ぶカビ人間
良いこと言っててちょっと感動した 金の亡者だけど

外に出る神父と入れ替わりで聖歌隊としてミサに参加してた市民(天使、膝爆弾姉さん、止まり木)が教会に戻ってくるも、中にカビ人間がいたので慌てて出ていく。帰り際に嫌がらせでカビ人間を残したまま扉を施錠し、嫌な笑い方しながら去っていく3人
カビ「あれ……?」「わかった、参ったから!開けてよお!!」「なぁ!おーーーい!!!」
結局扉は開かず途方に暮れるカビ人間
さんざん叫んでからの力ない「なんでかな……」って言い方がかなり心にくる

・カビ人間とおさえ②

ちょうど懺悔室から出てきたおさえはカビ人間と鉢合わせになり、驚いてすぐ外に出ようとする
でも扉が開かず二人きりで閉じ込められてしまったと分かり、怯えたおさえは逃げ回りながらカビ人間に「こっちに来て」「近づいて」「私に触って」と叫び散らす
カビ人間は驚いて戸惑いながらも言葉通り近づいていき、逃げ場がなくなって縮こまったおさえの頭をそっと撫でる。その瞬間に髪の毛の一部が腐り落ちてしまい、泣き出してしまうおさえ
触れた人肌の温かさに感激した様子だったが、おさえが泣いてるのに気付いて困惑した様子のカビ人間
カビ「どうしてみんな遠ざかっていくのか、本当のことを知りたい」
おさえ「……それは、あなたが素敵だから、あなたが薔薇のように美しいから!」
ここから二人のデュエット(♪「四葉のクローバー」)
二人ともべらぼうに歌が上手くて毎回鳥肌

四葉のクローバー 君のために
今日も 探してもいい?
花言葉 幸運 クローバー
ねえ 君を 信じたい
四葉のクローバー 私/僕を見て
胸の奥に触れて
このクローバー 今もここに
抱きしめて あなたを思い出す Ah

♪「四葉のクローバー」

同じ言葉なのに嬉しそうに歌うカビ人間に対してどんどん辛そうな顔に変わっていくおさえ
歌い終わりにようやく神父が戻ってきて、教会の扉を開錠しカビ人間とおさえを見つける。二人の様子を見て神父はすぐおさえを庇う
カビ「ねえ!また会いたいな、会える!?」
おさえ「……ええ」
ここのカビ人間の無邪気な反応と、おさえの絶望したような対応のギャップが心苦しい 二人とも悪くないだけにしんどいすれ違い
カビ人間に出ていけと怒鳴る神父
おさえの返事を聞いて、嬉しそうに去っていくカビ人間
神父「知らないのか、あいつが病気になる前のことを」
神父「あいつはお前の親父を……!」
ジジイとカビ人間の過去については梅雀さんの見解がパンフに載ってたけど、実際どうだったんだろう スピンオフが欲しい

・一方その頃

奇跡の剣を探す戦士と馬(二足歩行)は森の中で賢者に出会う
止まっている時計と1時間に1分ずつ遅れる時計、より正確な時を刻むのはどちらか?という謎かけをされ、悩みながらも前者を選び見事正解する戦士
馬の挙動が異常すぎてずっと面白い(誉めてる)
東京公演は普通の老人口調だったけど大阪公演ではエセ中国人みたいな喋り方してて草だった賢者
でも結局このくだりで特に何か貰うわけでもなくそのまま先を急ぐ戦士と馬
このシーンまるごとストプレ版にあったくだりの踏襲と風の噂できいたんですが実は何かの伏線だったりするんだろうか 正直未だにわからない

去っていく賢者とすれ違う聡と真奈美
すれ違いざまに「さる系の女」とか「たぬき顔」呼ばわりされる真奈美
私?お前?みたいに指差ししてる聡と真奈美(かわいい)
こちらも剣が見つからずついに叫び始める真奈美
真奈美「ポーーーグマホーーーーン!!!」
やまびこするポーグマホーン、回によってエコー変わってて面白い
(ポークソテー)(ポークシチュー)(ポップコーン)(ポッカレモン)
↑私が観測したやまびこたち
手掛かりがなく苛立つ真奈美をなだめる聡、そこにカビ人間がやってくるのを見かけて遠くからこっそり様子を見る二人
スコップで花を掬って植木鉢に入れるカビ人間 うれしそうでかわいい
おさえに好意を持たれてるとカビ人間が勘違いしてるんでは、と気になってカビ人間の後を追う聡、慌ててついていく真奈美

・親衛隊長の恋

おさえの家に訪ねてくる親衛隊長、宝箱みたいなでかい箱を持ってくる
ジジイに触られた箇所を手持ちのスプレーで念入りに除菌する親衛隊長(草)
教会でおさえ親子と隣り合わせた親衛隊長、そこでおさえちゃんに一目ぼれした模様
箱を渡して速やかに立ち去る親衛隊長、ジジイは2階にいるおさえちゃんに頂き物を報告する
箱の中身はお芋(じゃがいも?)
ジジイ「おお、これはお芋だ!お前たしか…」
おさえ「だいっきらい!」=大好き
ジジイ「お、おお、そうだったな」
おさえ「さっさと捨てちゃって!」=後で取りに行く?
ジジイ「わかったわかった」
実は帰ったふりして外でこっそり様子を窺ってた親衛隊長、おさえの返事を聞いてとんでもなくショック受けてて可哀相だけど草

続けざまにおさえ家にやってくるカビ人間
同時に下に降りてきてたおさえちゃん、カビ人間に気付き慌てて戸を閉めて隠れる
花を持って会いにきた!と嬉しそうなカビ人間をなんとか帰らせようとするジジイ、でもおさえちゃんが声を出してしまう
おさえ「上がってきて!」
喜んでその通り上がっていくカビ人間、焦って止めようとするジジイ、外でさらにショック受けてる親衛隊長
おさえ「早く、私のいるところに、上がってきて!」
カビ「うん、今行くよー!」
カビ人間がどんどん近づいてきて泣き出すおさえ、おさえの反応に戸惑うカビ人間
「(おさえは)今日は調子が悪い」と言うジジイの言葉を受けて、持っていた花の植木鉢をジジイに預けてすごすご帰っていくカビ人間
セットの回転に合わせて鉢をおさえに渡すジジイ、その下で壁に頭こすりつけて落ち込みまくる親衛隊長(草)
いつものお昼10分前のお知らせをするけど声にやや元気がないカビ人間、ここの感情の演じ分けがすごい
そしてカビ人間がおさえのフィアンセだと勘違いする親衛隊長
直後に癇癪を起したおさえが貰った鉢を窓から投げ落とし、運悪く真下にいた親衛隊長の頭に直撃してしまう

自警団による親衛隊長に怪我をさせた犯人捜し(♪「植木鉢を落とした犯人を探せ!」)
怪我きっかけなのかついに奇病を発症してしまった親衛隊長、昆虫博士を名乗って見えない虫が視界に映る言動が危ない人になってしまう
犯人は相応の罰を受けると聞いて頭を抱えるジジイと怯えるおさえ
懸賞金が出ると聞いて目撃情報を語りだす市民たち、語られる内容はおさえにつながりそうなもの
犯人の名は、というところで突然自分が犯人だと名乗り出るカビ人間
すぐ自警団に取り囲まれて、さす股で持ち上げられて連れていかれる
さす股2本の交点に座らされる形で持ち上げられてたけどあれで持ち上がるカビちゃん軽い……(別観点の衝撃)
犯人捜しの様子を見ていた聡と真奈美、「違う、カビ人間は犯人じゃない!!」と声を上げて自警団を追いかけようとしたその瞬間に二人は現代軸に戻ってくる

・現代軸

ロッキングチェアでくつろぐ老人
「お二人とも実に熱心に聞いてくださる」
話はこれぐらいに、と切り上げようとした老人に尻切れすぎると食い下がる真奈美
やっぱり作り話なんだ!と一人で盛り上がって真奈美に呆れられる聡
その後のカビ人間、酷い目には遭ったが処刑人も葬儀屋もカビ人間に触りたがらなかったので命は助かったとのこと
話変わって聡と真奈美の関係について尋ねる老人
老人「夫婦でないなら、恋人?」
真奈美「“元”ね」
聡「いつ別れたの!!?
真奈美「この旅行終わったら別れるんだから一緒でしょ」
聡「一緒じゃないよ!!
必死すぎる聡(生暖かい目)
老人「付き合いは長い?」
真奈美「5年目」聡「5年半!!!」(食い気味)(大声)
めんどくさそうな真奈美とめちゃめちゃ必死な聡(生暖かい目)
だいぶ前に切符を取っちゃったから仕方なく一緒に旅行に来たけど、今は完全な倦怠期で旅行後に別れる予定の聡と真奈美
老人「時間を共にしてお互いへの気持ちが蘇る、ということも」
聡「!」
真奈美「ない!!!絶っっ対ないwwww
聡「……こっちだって!」
聡「今回の旅行でますますこいつの嫌なとこ発見してるって感じです、絶対に別れてやりますよ(囁き)」
明らかに本心じゃなくて意地になってるだけなのこんなにバレバレなのもかわいい 素直になれよ…(生暖かい目)
真奈美「嫌なとこ見せてんのはあんたでしょ!?」
いや真奈美!聡!絶対真奈美!絶対聡!とガンつけ合って言い争う二人、ヒートアップしたところで老人が二人を窘める

老人「バターになりますよ」

仲裁されてクールダウンした二人、一呼吸置いて真奈美が話の続きを催促
真奈美「最後まで聞かないと寝らんない」
老人「ほう……最後まで?」
真奈美「そう、最後まで!」
聡「……俺もお願いします、どうしても続きが気になっちゃって」
老人「……わかりました。では少し休憩しましょう、20分きっかり
さとまな「こんな休憩の入り方あんの!?やだ~~!!!

― 舞台暗転、実際に休憩入り(20分間) ―

この休憩入りの流れ本当に秀逸だった 大拍手


第2幕

・ジジイとカビ人間

2幕始まってすぐに、階段に座るジジイと、黄色い防護服を着た刑務官?2人に連れてこられるカビ人間が登場
さんざん殴る蹴るされても最後は「またねー…!」と明るく声掛けするカビ人間、背中や腕に1幕では無かった赤い傷が見えるのが痛々しい
ボコボコにされたカビ人間に話しかけるジジイ、自分が殺されてたかもしれないのにそれでもおさえを助けたかったのか、と問われ真っ直ぐな目で助けたかったと答えるカビ人間
ジジイ「……一雨きそうだな」
カビ「ほんと?目が見えないのにわかるの?」
ジジイ「だから見えないものが見える」
並んで腰かけるカビ人間とジジイ(↓舞台写真の4段目右)

自分を避けないどころか嫌う理由がないとまで言うジジイを不思議がるカビ人間、昔からの友達かと聞く
ジジイ「……病気が流行る前は、いつも一緒にいた」
その言葉を聞いて複雑そうな顔のカビ人間、病気の影響で記憶が抜けていってるらしくその頃の記憶がない様子
それでいい、とそれ以上追求しないジジイ
カビ「みんなは僕のこと、醜いって」
カビ「でも一人だけ、僕をカッコいいって言ってくれた人がいる」
ジジイ「……おさえか?お前、あの子の病気のことは」
カビ「聞いたよ!全然知らなかった、けどすっきりした」
僕がカッコいいわけないもんね!と明るく自虐するカビ人間に、さあな?とおどけるジジイ
飄々としてるジジイをじっと見つめるカビちゃん(かわいい)
自分を全く否定しないジジイに、逡巡してから口を開くカビ人間
カビ「……あのさ、どうして、目が見えないの?」
ジジイ「悪い奴に騙されて、偽の薬を飲まされちまった」
カビ「その悪い奴って……僕?」
ジジイ「…………いや?」
不安そうなカビ人間に、さっきと同じ調子でおどけて返すジジイ
ジジイ「もっともっと……、醜いやつだったよ」
教会の神父の話からするとおそらく発病前のカビ人間に原因があるんだろうけど、それを言わないジジイの懐の深さたるや
ここで雨が降り始めて(プロジェクションマッピングで雨の描写)、ジジイはおもむろに着ていた上着を脱いでカビ人間に渡す
ジジイ「ほら、雨が傷に障るぞ」
カビ「……ありがとう!!」
片手上げてそれに応えてそのまま立ち去るジジイと、渡された上着を嬉しそうに着るカビ人間
作中屈指のほっこりシーン そしてジジイがイケオジすぎて恋

・カビ人間とおさえ③

ジジイと入れ替わるように、カビ人間のところに駆け寄ってくるおさえ
おさえ「さようなら!」
カビ「はい、さようなら!」
おさえ「……!(首を振る) さようなら!!」
カビ「??……!!こんにちは!!」
意図が伝わって嬉しそうな顔で大きく頷くおさえ
雨に濡れちゃうから、と建物の陰に入る二人
おさえ「すごく良い天気ね」
カビ「?…あっ!そうだね、ピクニックに行きたくなるような大雨だ!」
おさえ「(ニコニコ)つまらない人ね」
ここのギャップ好きすぎる 鋭角
本題に入り、どうして自分を見殺しにしたのか、罪をなすりつけたのかと聞くおさえ
完全に困惑してるカビ人間、でもちゃんと考えて正解にたどり着く
カビ「なんで罪をかぶったのか、ってことだよね?」(頷くおさえ)
カビ「……君の病気を知らなかったから」
おさえが自分を褒めてくれたことが嬉しかった、というカビ人間の言葉を聞いて俯いてしまうおさえ
それを見て慌てるカビ人間
カビ「大丈夫、まだ嬉しいままだから」
朗らかなカビ人間に再び俯くおさえ、それからカビ人間にそっと花を差し出す
それを受取ろうするカビ人間、でも触れた途端に茎が枯れてしまう
受け取るのを諦めて悲しそうに離れようとするカビ人間に「悪党にもほどがある、ぶん殴ってやるから覚悟しろ」と宣言するおさえ
意味が分からずとりあえず身構えるカビ人間、だがおさえはカビ人間の帽子にそっと花を挿してくれる。花が挿された帽子を見て感動してるカビ人間
カビ「ねえ!また会える!?」
おさえ「ぜったい嫌!(ニコニコ)」
カビ「ほんと!?会いたいなぁ」
おさえ「金輪際ごめん!(ニコニコ)」草
顔を見合わせて微笑みあう二人 こちらも😊の顔になる
おさえ「……こんにちは」
カビ「こんに……違うね、さようなら」
すごく嬉しそうに頷くおさえ、手を振ってそのまま立ち去ろうとして、カビ人間の方を振り向く
何か言おうとして躊躇してるおさえに対して、「君と話すのに慣れてきたから大丈夫、そのまま言って」と伝えるカビ人間
おさえ「しんじまえ♪
カビ「」←ここのぎょっとしてるカビちゃん草
カビ「なんだろうな今の……ま、いっか!」
ここからカビ人間とおさえのデュエット

まるでピクニックに 行きたくなるような 大雨
こんな日は一人きりで 死んじゃいたいよ
誰にも愛されずに いたんだ
誰にも本当のこと言えなかった
これからもずっと これからもずっと
あなたのいない一瞬 雨の中

♪「ピクニックに行きたくなるような大雨」

遠くにおさえの姿を見つけて名前を呼ぶカビ人間、おさえも嬉しそう
カビ「おさえちゃーーん!!!」
おさえ「地獄に落ちろー!!!」(いい笑顔)
カビ「」 (観客「wwwwww」)
とりあえずいい意味なのは分かるから微笑ましい

デュエットしながらカビ人間とおさえが心を通わせていくのを途中から見守ってる聡と真奈美、☺️😊←こんな感じの顔しててこちらも笑顔
ここから聡と真奈美のデュエット

まるで 私たちは 霧の中
あなたは一人きりで 何を夢見ているの
まるで 僕たちは 霧の中
君を探しているよ
私はここにいる
声に出しても
言葉なんて 君に/あなたに 届かない
あなたのいない一瞬 雨の中

♪「ピクニックに行きたくなるような大雨」

記念すべき聡の初歌唱
本当に聡の歌パートあるんか?と思うくらい1幕全く歌わなかったので感動
「霧の中~」の伸ばすところから感じる色気が好きすぎた夏
そしてまじで聞いてて清々しいくらいバチバチに歌が上手い真奈美姉さん
歌いながらすれ違う聡と真奈美、直前のカビ人間とおさえの微笑ましさを見てるだけにもどかしい距離感

歌い終わると旅人モードに切り替わって元気に走っていく真奈美
聡「やっぱ俺だけなんか…普通なんだよなぁ……」 ←盛大なフラグすぎて草

・市長の病気

鐘つき塔の下で密会する市長と神父、鐘つき終わりのカビ人間を待ち伏せる
鐘つき塔から下りてきたカビ人間の帽子に挿さった花に気付く神父、献金のおかげで良いことがあったと嬉しそうなカビ人間
あの献金(カツアゲ)もこういう形でちゃんと機能してるの感心した
建物の奥に市長がいるのに気付くカビ人間、ハンカチで口を押さえながらカビ人間と話す市長
市長「おまえに聞きたいことがある」
カビ「僕はあんまり賢くないから……」(帰ろうとする)
市長「(焦)おまえにしかわからんことだ!」
近々の“セント・スティーブンスデー”の日にもお昼10分前の鐘を衝くのか聞く市長、「衝くよ?」と普通に答えるカビ人間
市長「それを、衝かないことにしないか?」
ここだけ声色がマジな市長
カビ「……無理かな、だって鐘が鳴らなきゃみんなお昼が来ることがわかんない」
カビ「この町で鐘つきは僕だけ、だから僕は鐘を衝かなきゃ」
カビ「神父さん言ってたよね?神に与えられた仕事を忘れるなって」
市長「そんなこと言ったのか神父」神父「言いましたぁー」
ここテンポよくて草
市長「じゃあ、お昼10分前じゃなくてお昼ちょうどに衝くのは?」
カビ「それじゃみんなの前をお昼が通り過ぎちゃう、お昼の準備をするための鐘だから」
カビ人間の言い分が理解できない市長にカビちゃん「じゃあ考えて?」草
結局そのまま帰っていくカビ人間
項垂れる市長、市長の罹った病の説明(♪「死に至る病」)

この町の偉い人 髭をたくわえた眼鏡の男
聖なるスティーブンを 二分せしめし
時にやや早く 打たれし鐘
その時 天に召されるだろう

♪「死に至る病」

神父の占いで死を預言され、やたら具体的な内容にツッコむ市長
預言は自分ではなく【変な人形】と【妙な笛】が受けた神託であり絶対だと豪語する神父に納得できない市長
市長「今ここでもう一回占え」
神父「わかった」
(笛を一吹きして人形に耳をあてる)
神父「なるほど」
市長「早すぎるだろ!!!」 ←ここほんと草

聖なるスティーブンを 二分せしめし
時にやや早く 打たれし鐘
その時 天に召されるだろう

♪「死に至る病」

神父が歌ってる間にとぼとぼ歩いていなくなる市長
気付いたら一人になってたから自分も帰る神父
この二人のテンポ感ほんと好き あとお二人のダンディーな歌声好きすぎる

・ポーグマホーン探索組

下男(聡)を呼びながら森の中を走る真奈美
真奈美「うっそ、あいつはぐれた?」
聡「真奈美〜まなみぃ〜!(情けない声)」
この情けない声の情けなさが本当にすごい(誉めてる)
真奈美「どこいんの?出てきてよ!」
聡「どうしよう~真奈美ぃ~(泣)」
泣き声で現れるザリガニ化した聡(↓舞台写真の6段目左)

ザリガニ登場した瞬間クッソ笑ってしまったwwwwwwww
さすがに予想外すぎてずるいwwwwwどの回でも笑いが起きてたポイントその2
俺なりにカッコいいのを願ったらこうなった(by聡)
ドン引きの真奈美に追いすがるザリガニ聡
真奈美「それ何なの!?一緒に旅する仲間ってキャラじゃない」
ザリ「頼むよ~~置いて行かないでよぉ〜(ほふく前進)ザリガニと一緒に旅してくれよぉ〜!(両手のハサミで真奈美の足をはさむ)」ガチ爆笑
真奈美「やだって!ザリガニでもないしそれ!」wwwwww
二人がやいやいやってるところに突然戦士の声がする
戦士「動くな!!武器を捨てろ」
ザリ「真奈美!それ!(腰の剣)」
真奈美「あんたも!(ハサミ)」
ザリ「これも!?」 ここのテンポ良すぎて爆笑
草陰で大の方を済ませてから出てきた戦士(www)、改めて二人に勝負を挑む
戦士「なるほど、物の怪をも従えるとは」
ザリ「物の怪!?どこ!!?」
戦士「物の怪(ザリガニ)は中村さんに任せた!」
ザリ「中村さん誰!?」
颯爽と前に出てくる馬(二足歩行)
ザリ「中村さんこれぇ!?!?」草すぎる
真奈美「上段に上段は不利だぞ?」
戦士「ならば貴様が下段に構えよ!」
真奈美「やだね!!」
地上で繰り広げられる戦士と真奈美のガチガチの殺陣、一方でザリガニと中村さん(馬)の戯れ
途中から階段の方に移動する中村さんとザリガニ、踊り場で中村さんの毛並みを整えたりあごさわさわしたりして手懐けるザリガニの図
どの回でも笑いが起きてたポイントその3
やがて戦士と真奈美、お互いに戦う理由がないと悟り剣を収める
真奈美たちが邪教団の密使とは思えないという戦士、「邪教団」のワードに引っかかる二人
ここで初めて神父が戦士をけしかけたことが分かり、ブチ切れて戦士に詰め寄る真奈美の腕をハサミでロックしながら必死に止めるザリガニ(草)
神父に騙されていたと分かり逆上する戦士、とばっちりで戦士にのしかかられて襲われれるザリガニ(草)(大阪公演)
すると突然町の方から大きな音がして火の手が上がっていることに気付く
剣の探索は戦士に任せて、中村さんの先導で急いで町に戻るザリガニと真奈美
(セット転換中に「5分前」の表示 プロジェクションマッピングの使い方が上手い)

・教会の火災

教会にわざと火を放っていく神父と市長、カビ人間に鐘を衝かせたくない市長と教会を立て直したい神父の思惑が一致したゆえの犯行とのこと
そこに市長に呼ばれた天使がやってくる
噂話は聞く専門だから広めるのは…とあまり乗り気じゃなさそうな天使
市長「おまえは町一番の歌い手らしいな」
天使「まあ歌は得意っすけど」
市長「私の頼みを成功させればお前は役所の広報部長だ」
そうと聞いて俄然やる気になる天使
絶対しくじるなと念押しされ、市長から渡された紙を見て歌い始める天使

見たぞ 見たぞ
カビ人間が 火つけた
僕らの教会 火つけた

見たぞ 見たぞ
カビ人間が 火つけた
僕らの教会 火つけた

♪「預言歌」

火災に気付いてパニックになる市民たち、みんなで必死に火を消そうとするけど尽力むなしく教会はどんどん焼け落ちていく(プロジェクションマッピングで焼け落ちる教会の描写)
混乱の中で帰ってくるポーグマホーン組、町中で歌われる歌が霧の中で聴こえてきたあの歌だと気付く真奈美と聡(ザリガニ)
「以前はこういう歌詞だった」とここで唐突に登場する現代軸の老人
犯人はカビ人間ではなく神父と自分だと語る老人、カビ人間の冤罪を訴えて市民に真実を伝えようと必死になる二人だが「あなたたちの声は届かない」という老人
老人「どれだけ物語にのめり込もうが、結末を変えることはできない!
老人「どうかこの町の哀れな過去を見届けてください」
カビ人間が教会に火を付けたという噂話が広まり切っている町、異を唱えるジジイの言葉は無視され「カビ人間は悪魔だ」と市民たちが口々に言う
天使「あんた(おさえ)、カビ人間に付きまとわれてたよなぁ?」
カビ人間と二人きりのシーンが多かったのがこんな形で作用するとは……
膝姐「どうする……殺すかい?」
目を見開いて大きく首を横に振るおさえ
おさえ「……殺して!!カビ人間を、殺して!!!
その言葉に端を発し、団結してカビ人間を殺せと一斉蜂起する市民たち
口を押えてその場で泣き崩れるおさえ、おさえを抱きしめて項垂れるジジイ

ルララ……ルララ……ルールー……
遠く どこかから やってきた
ルララ……ルララ……ルールー……
悲しみ 喜び やってきた

言葉は逆さま お姫様
手を触れるは 腐らせる 王子様

♪「預言歌」

殺せと盛り上がる市民たちと預言歌の中でおさえちゃんの泣き崩れる声が響いててここ本当にきつい

ここで行動に出る聡
聡「真奈美!森に戻ろう!」
真奈美「……え!?」
聡「剣だよ!奇跡の剣で結末を変えるんだ!

いいぞ聡!(ただしザリガニ)

市民たちの合間を縫って森に向かって走り出す聡と真奈美
ここずっとシリアス展開なのに聡がずっとザリガニなせいで脳がバグる(好き)

・No exit forest showtime!!

一人で森に残った戦士の独唱(♪「戦士の歌」)
歌がめちゃめちゃ上手い
気持ちよく歌いあげてたところをちょうど戻ってきた真奈美に見つかってしまい、剣はどうしたとガン詰めされる戦士(かわいい)(かわいそう)
町の状況が良くないことを伝えて剣の捜索を急ぐもまた聡がいない
聡「まなみぃ~~!またやっちゃったよぉ~~!(情けない声)」
今度はエルヴィス化した姿で登場する聡(ギター付き)

格好はエルヴィス
頭は氣志團(ガチ)

コスプレすぎるwwwwwwどの回でも笑いが起きてたポイントその3
ただ非常にスタイルが良くて誠にありがとうございます(私情)(いら情)
真奈美「バカだこいつ……(膝から崩れ落ちる)」
聡「お前が言ったんだろ!?カッコいいのになれるよう念じろって!」
真奈美「じゃあエルヴィスは何をしてくれるの?監獄ロックでも歌う?」
聡「ラブミーテンダーがいいな!」(真っすぐな目)(草)
わちゃわちゃしてたら戦士が何かの気配を察知し身構える3人、するといきなり始まる軽快な音楽
舞台が回転しながら「No exit forest showtime!!」の看板とバニーちゃん2人が現れる

「ようこそ出口のない森へ!」「それでは拍手でお迎えください!」
「この森の司会者の、登場ですっ!!」

そして扉から現れるタキシード姿の司会者(梅雀さん)
昭和とか平成初期のクイズ番組みたいな雰囲気
状況が全く飲みこめない3人との温度差すごすぎて草
戦士「何奴!?」
司会者「司会です」
真奈美「じゃなくて、司会者がこんなとこで何してんの!?」
司会者「ここで何をしているか?司会です」草
3人にはゲームに挑戦してもらう、ゲームに勝てば景品として「ポーグマホーン」を差し上げるという司会者
「ポーグマホーン」と聞いてざわつく3人
司会「第1ステージは怪獣と戦ってもらいます」
聡「……降りた!(挙手)」
そのまま上手に捌けていこうするエルヴィス聡を慌てて止める真奈美
真奈美「やる!やるから!!」(司会者にアピール)
聡「何言ってんだ怪獣だぞ!?」
戦士「おさえちゃんのためなら命など惜しくはない!」
聡「惜しいです!!僕は惜しいです!!!」草
結局そのまま始まる第1ステージ
剣を抜いて怪獣の姿を探す戦士と真奈美、上手の建物の陰で隠れるエルヴィス聡(草)
司会者「申し訳ありません、怪獣は目には見えないんです」
動揺する3人、直後に何もないところから一方的に攻撃される戦士と真奈美
真奈美がやられると助けに行こうとする聡に愛(なお戦力外)
こんなの勝てないと弱音を吐く聡に、あんたも何かしろと激を飛ばす真奈美
聡「なんかって、おれエルヴィスだよ!?」草
真奈美「じゃあ歌いなさいよ、ラブミーテンダー!」
結局そのまま一方的にボコボコにされ続ける真奈美と戦士、二人共もうだめか……!!というところで唐突にギターカットインする聡(ピンスポ有)

Love me tender, love me sweet
Never let me go
You have made my life complete
And I love you so…

♪「Love Me Tender」

聡ソロの「Love Me Tender」、しかもピチピチエルヴィス衣装でギター生弾き語りというオタクの夢叶えたろか欲張りセットで大歓喜の私 歌が上手い(号泣)
聡が歌ってる間はなぜか大人しかった怪獣、“ And I love you so… ”でメロってる鳴き声が聞こえる 同担?
聡が歌うのを止めた途端にまた暴れだす怪獣、「歌を止めるな」「早く歌え」と必死に訴える戦士と真奈美、慌ててまた歌い出す聡
聡が歌い出すとすぐ大人しくなる怪獣、メロってる鳴き声もまたする
やっぱ同担だろこいつ(確信)

Love me tender, love me true
All my dreams fulfilled
For my darling, I love you…
And I always will

♪「Love Me Tender」

エルヴィス聡、歌が上手い(号泣)(号泣)(号泣)
この歌い上げるラブミーテンダー聞けたの幸せすぎて涙、ここだけでも十分チケ代の元とれた(号泣)
なお“ For my darling, I love you… ”でエルヴィス聡からゼロズレ確定濃厚指差しファンサを受ける見えない怪獣くん おいそこ代われ(私情)
エルヴィス聡にメロって聡の膝元でごろにゃんしてるらしい怪獣、“ And I always will ”で怪獣なでなでしながら真奈美と戦士に居場所を指し示してそっとその場を離れる聡、歌い終わりと同時に剣を突き立てて怪獣を倒す2人

司会者「おめでとうございま~~~す!!」(ファンファーレ)

第1ステージを無事クリアして二人にもみくちゃにされる聡(かわいい)
続いてのセカンドステージは逆黒ひげ危機一髪
穴に全部剣が刺さってる状態で樽に入ってる海賊が出てくる
司会者「この中のどれかが奇跡の剣!一発で当てたらプレゼント!」
制限時間は1分!と宣言されていきなり始まるセカンドステージ
焦りまくる3人、わかんない!見たことない!とパニックの戦士と真奈美
一方でふと何かに思い当たる聡
聡「真奈美!」
真奈美「何よ!あんたも探しなさいよ!」
聡「見たことある!俺は見たことあるぞ!」
→物語冒頭で老人(市長)の部屋の装飾を物色して例の剣を触っていた聡
ここの伏線回収が上手すぎて唸った
そのおかげで一発で奇跡の剣を引き当てて、無事チャレンジ成功
剣は戦士が手にして即街に走っていく
戦士「おさえちゃん今行くよー!!!」
戦士を追っかけるエルヴィス聡と真奈美、残された司会者たち
自力で上手に捌けていく樽(途中ちょっと躓いてる回あったの草)
司会者「それでは皆さん、ごきげんよう~~!!」
(会場大拍手)
最後まで昭和とか平成初期の番組みたいで草だった

・カビ人間とおさえ④

皆がカビ人間を殺そうと武器を手にして動いている中、密かにカビ人間に接触して鐘つき塔へ行かないよう説得を試みるおさえ
町の様子を知らないカビ人間は教会の火事の消火活動を手伝いに行くと言い出し、必死で止めるおさえ
おさえ「みんなが、あなたから逃げてる!」
カビ「みんなが僕を、追ってる?……どうして?」
おさえ「あなたが、教会の火を消したから!」
カビ「僕が、教会に火を付けた?違うよ、僕じゃない!」
ここで殺気立った市民たちが通りがかり、状況を理解するカビ人間だがそのまま鐘つき塔に行こうとする
カビ「神父様も言ってた、仕事をしっかりやれば神様は守ってくださるって」
だから大丈夫だと言うカビ人間だが、納得しないおさえ
おさえ「行って、さっさと行って!!ここから消えて!!」
力づくで制止しようとカビ人間に触れて怪我してしまうおさえ、それでも近づいてこようとするおさえを慌てて止めるカビ人間
おさえ「鐘つき塔には誰もいない、皆が鐘つき塔から遠ざかってる!」
おさえ「あなたに命を与えるために、武器を捨てて!!」
その必死な訴えの意味を正確に理解したうえで、鐘つきを止めることはできないと優しく語るカビ人間

「この街で鐘つきは僕だけ、鐘を衝かない僕は街にいる必要がないから」
「僕はこの街の…“ 鐘つきカビ人間 ”だから」
「僕はとっても、おさえちゃんのこと……好きだな」

そう言い残してカビ人間は鐘つき塔に向かってしまい、何も言えず涙するおさえ
どちらの気持ちもわかるだけにやるせなくて涙
こんな悲しいタイトル回収あるかよ……涙涙

・戦士合流

一人泣いているおさえの元に、ちょうど戦士が到着する
自分を待っていてくれたのかとおさえを抱きしめる戦士、一方で心ここにあらずで棒立ちのままのおさえ
最初のおさえ家のシーンの時とおさえの反応が明らかに違いすぎて苦しい
戦士「この剣は1000人の血を流した時に奇跡を起こす、今刻まれてるのは996人」
戦士「まず先に俺に斬られるべきやつがいる」
神父「それはわたしのことかな?」
階段の上から神父と手下2人が登場(フラグ)
まずは手下2人が戦士に襲い掛かる、この手下2人とも金属バット持ってるの芸が細かくて草 金属の音を聞くと暴れ出す何をするかわからない輩絶対にこいつら
余裕で手下2人を倒す戦士、奇跡の剣で人を斬ると剣に人数が刻まれるエフェクトが発生(重要な伏線)
手下二人を斬った後、銃を持った神父に反撃されて深手を負いながらもなんとか神父を斬り伏せる戦士、あと一人斬れば奇跡が起こる状態に
瀕死の戦士に代わってその剣を手にすると、そのまま剣を持って鐘つき塔へ走るおさえ
そしておさえの為にここまでやってきたのにここで置いて行かれる戦士(非常にかわいそう)

・鐘つき塔

“ St. Stephen's Day ”の横断幕が掲げられた鐘つき塔で市長の演説、カビ人間への憎悪を煽るような内容に盛り上がる市民たち
唯一異を唱えるジジイの悲痛な叫びを聞き入れるものは誰もおらず、天使に殴られたうえ市長の命によって他の市民たちに縛り上げられてしまうジジイ
そんな中で帰還する聡と真奈美
聡「悪事はそこまで!」
真奈美「残念だったね、ポーグマホーンを手に入れてきたよ!」
聡「これで話の結末はハッピーエンドだ!」
肩を組んで自信満々に市長に宣言するさとまな、剣はあの戦士が持ってると伝えるが戦士は先ほど誰かに殺されたと言う市長
市長「悪いが話は後だ、さあ準備だ諸君」
カビ人間を処刑する準備が進んでいることに気付いて市民に必死に呼びかける聡と真奈美、ここでまた現代軸の老人が登場
老人「楽しんでいただけましたか?」
真奈美「……楽しい訳ないじゃない!!!」
聡「ごめんなさい、お願いします、止めてくださいこんな話!!」
ここで真っ先にごめんなさいが出る聡、性格が出てる
老人「貴方達だ、私にこの話を最後までしろと言ったのは!!」
老人「私は自らの愚かな過ちを語らずに、この話を終える訳にいかない!」

この展開を知ってから2回目以降の観劇時に休憩前のやり取り意識して聞いたんですが、確かに最後まで聞くことを望んだのは二人ともで、市長は市長で最後まで話すことに対して含みがある言い方してて唸った……伏線……

ここで姿を現したカビ人間、皆に武器を向けられて取り囲まれる中でも鐘を衝くために階段を昇ろうとする
ここから始まるギターリフ(♪「たった一つの願い」)
この音が美しいだけにこっからの展開が本当にきつい

カビ人間が階段を昇りはじめところで、ポーグマホーンを持って鐘つき塔に到着するおさえ、歌い始める二人

私には夢がない 願いもない
何もない

♪「たった一つの願い」

たった一つの願い “ 鐘を鳴らすこと ”

♪「たった一つの願い」

「彼を殺して」というおさえの叫びに応える親衛隊長、階段を昇るカビ人間を銃で撃ち見事命中
倒れるカビ人間、目を見開く聡と真奈美、喜ぶ市民たち
おさえが「殺して」と叫ぶたびに親衛隊長が反応してカビ人間を銃撃する
おさえちゃんが必死になって叫ぶたびに状況が悪くなるのが辛くて仕方ない
2発目を受けて階段から滑り落ちるカビ人間、歓声を上げる市民たちと顔を背ける真奈美、真奈美の肩をしっかり抱く聡

ここで戦士が現場に到着して、生きていたことに驚く市長と聡・真奈美
戦士「おさえちゃん!!どうしたんだ、話をしてくれ!」
何も語らないおさえに状況が理解できない戦士、それでもカビ人間の処刑を止めようとする

たった一つの願い “ 誰だって生きるんだ ”
たった一つの願い “ 平和な町 ”
たった一つの願い “ 永遠の力 ”
たった一つの願い “ みんな幸せに ”
たった一つの願い “ 死んじゃ駄目 ”

♪「たった一つの願い」

戦士、市民たち、市長、ジジイ、聡と真奈美が順番に歌った後で、おさえの「殺して」にまた反応した親衛隊長がカビ人間に3発目を浴びせる
階段の中腹くらいから下に転げ落ちるカビ人間、この階段落ち色んな意味で肝が冷える
けどカビちゃんのやられ演技が本当に上手い(冷静な感想)
倒れ込んだカビ人間に殺せコールが巻き起こって熱狂する市民たち、何もできず立ち尽くす聡と真奈美、おさえちゃんの悲痛な泣き声が合わさって地獄すぎる場面

それでも鐘をつくために必死で鐘の元へ向かうカビ人間
ギターリフとバイオリンの美しい音が響く中で、階段を這いつくばりながら昇るカビ人間の姿を見るうち、持っていた武器を手放していく市民たち
このくらいからもうずっと涙腺やばい
ようやく塔の頂上にたどり着いたカビ人間、息絶え絶えで最初の登場と同じ歌(♪「運命を愛せよ」)を歌う
ここでその歌はずるいて……泣
カビ人間が歌い終わった後、おさえが奇跡の剣を振りかざして階段に向かう

「死んじまえ、カビ人間!地獄に堕ちろ、カビ人間!」
「あたしは、このあたしだけは!おまえを心から憎む!!!」
「あたしは、あたしだけは、お前が大っっ嫌いなの!!!」

死ね、憎む、地獄に落ちろと最上級の罵倒語をカビ人間に向けて浴びせるおさえ、涙声で叫ぶおさえちゃん本当にだめ(涙腺が)
それを聞くカビ人間の顔が本当に優しくて嬉しそうでさらに涙

たった一つの願い 
“ 奇跡なんて クソ食らえ ”

♪「たった一つの願い」

歌い上げて思いっきり剣を振りかざすおさえ
周りがざわついた瞬間、カビ人間とおさえ2人だけの世界になってデュエット(♪「運命を愛せよ」)
穏やかな顔して歌う二人に涙腺が崩壊し続けるオタク(私)
二人が歌ってる間は周りのみんなが驚いた瞬間のポーズで静止してるけど、歌が終わるまで誰一人微動だにしないのが見事

歌い終わって時間が動き出し、大声で叫ぶおさえ
「奇跡なんて、クソ食らえ!!ポーグマホーン!!!」
おさえが奇跡の剣を自らに突き刺すと同時に、親衛隊長に撃たれて塔の頂上から落下するカビ人間
悲鳴を上げておさえに駆け寄る戦士と、取り乱しながらカビ人間の落ちた先へと向かうジジイ

すると直後に町全体が光に包まれて、皆の奇病がどんどん治っていく
奇病が癒えたことに「奇跡だ」と喜びあう市民たちに対して、力なく俯いてへたり込む真奈美と聡
どうしてこうなった……涙

・奇跡が起きた後

泣き崩れて起き上がれない真奈美を支える聡
聡「泣くなよ……泣くなよ、なあ」
聡「ずっとそばに、いてあげるから……泣くなよ」
ここめちゃめちゃ優しい言い方だけど涙声で本当に苦しい(私が)
真奈美「……霧の中で、手を握っててほしかったの」←かわいい
聡「何回もそうしようとしたけど、できなかった」
真奈美「……うん」←かわいい
真奈美の手を片方ずつそっと握る聡
聡「もう絶対離さない」

聡…!!!(心の声)(大号泣)

真奈美「絶対とか言わなくていいから」
照れ隠しなのかすねた感じの真奈美(かわいい)
真奈美「何も、言わなくていいから」
聡「(頷く)(優しい顔)」
ここから二人のデュエット(♪「愛はいつも間違う」)
ここで目合わせて優しい声で歌う二人が思いの通じ合った初々しい恋人そのもので全私が悶絶

その後の街の姿、楽しそうな市民たちの中で息絶えたおさえを抱きかかえて俯いたまま階段を降りてくる戦士と、ジジイの上着を着たまま倒れ伏したカビ人間の傍らで慟哭するジジイの姿が本当に苦しい……特にジジイの慟哭が本当に胸抉られるつらさ

それら全てを見届けた後、光が降り注ぐ階段を手を繋いで登っていくカビ人間とおさえを階段の一番下から見上げてる聡と真奈美
階段の一番上で見つめあうカビちゃんおさえちゃんが二人ともすごく嬉しそうな笑顔なのがもう本当にだめ(号泣)
生きているものは腐らせてしまうカビ人間と触れ合えるおさえちゃんが何を意味するのか、ここで改めて分からせられる苦しさ

反対の言葉で お別れしましょう
こんにちは ありがとう
早く 消えて 嫌い 大嫌い
あなたのことは もう覚えてない
覚えてない 覚えてない
今 覚えて いない

♪「愛はいつも間違う」

ここのカルテットが美し過ぎて毎公演鳥肌
バイオリンのアウトロの中、光あふれる階段の上と下で抱き合う二組
ここの音と映像の美しさが秀逸すぎて今思い出しても結構涙腺がやばい
そして階段を降りていき、姿が見えなくなるカビ人間とおさえ
二人がいなくなった後、真奈美を優しくしっかりとハグしてからの聡の一言

「奇跡なんて……クソ食らえだ」

この台詞、回を重ねるごとに涙声に変わっていってて号泣不可避
その後、光が降り注ぐ階段を聡と真奈美も並んで登っていく
ここでセットが回転して登っていく二人が見えなくなるけど、東京は3階席だったので階段をゆっくり登っていく聡と真奈美の顔が暗転ぎりぎりまで見えてて、客席正面にきた二人の表情が本当にすっきりしたような晴れやかで良い顔しててもうね……(涙)(涙)(涙)
ちなみに客席もすすり泣きの声が毎回あちこちから聞こえる 美しすぎる幕切れ……(思い出し号泣)

・エピローグ

階段部分が暗転したあと舞台が現代軸の部屋に戻り、ロッキングチェアで一人くつろぐ老人(市長)の独白
おさえの願いは、自分とカビ人間が幸せになること。そのために街も人々も幸せになってほしい→みんなにも奇跡が起きて奇病が治った
老人「私にも奇跡が起きた。驚くべき奇跡です」
神父に預言された死を回避しようと躍起になっていた市長、奇跡の結果どれだけ時が経とうと死ねなくなった模様
老人「あなた達お二人には心から申し訳ないと思うが、私もいずれ後を追うので……」

「次の奇跡が起これば、ね……」

そう言うと例の剣が赤く光り、刻印される音が2回
直後、扉の奥から並んで部屋に倒れ込んでくる聡と真奈美
服にはがっつり線状の血痕、倒れたまま動かない二人……

えっ????????????
待てまてまてちょっとまって
嘘………だろ………………?

初見でこれ浴びて情緒がぐちゃぐちゃになった私

その後、二人の死体と椅子に掛けられたままの荷物を淡々と片づける老人
カビ人間とおさえに続いて聡と真奈美もあの階段を登っていった理由がここで明らかになるのエグすぎる
そのうち冒頭でもあったラジオ音声がここでも流れてくるけど最初よりクリアに聞こえる(体感)
私のリスニング力の問題で全文は聞き取れなかったけど
「Dublin's forest …… nine hundred people …… already disappear」は聞き取れた
ただこれだけでも伝わるというか既に900人行方不明になってるの衝撃
そして霧が濃くなり、冒頭の歌(♪「預言歌」)が聞こえ始める
階段の上にはまたダブリンの街の皆のシルエット、そして老人の家に新たな迷い人が訪ねてくる声……

ルララ……ルララ……ルールー……
遠く どこかから やってきた
ルララ……ルララ……ルールー……
悲しみ 喜び やってきた

言葉は 逆さま お姫様
手を触れるは 腐らせる 王子様
囀る雲雀 天使の歌声
目玉の親父 亀甲羅
虫の知らせ みんな
“ 死んでいる ”

♪「預言歌」

― ステージ暗転・終幕 ―

・カテコ

再度幕が上がって主演4人が笑顔で客席に礼するのを見て、おしまいになった情緒がやや回復するのを感じた 本当にニッコニコでかわいい
主題歌のケルト音楽に合わせて踊るキャストのみなさん
「森の奥にある この町の名はダブリン♪」(両手を外向きに2回くるくる)この振り付けみんなでやってるの非常にかわいい
しめちゃんの帽子芸→閑也くんにパス→閑也くん小技後にしめちゃんにパス
基本的に綺麗に成功してたけど、7/6夜で閑也くん→しめちゃんへのパスが距離足りなくて若干トスしてぎりぎりパス成功してた しめしず笑っちゃってて草だった
ペアダンスとかマイムマイムみたいなのもあって非常に楽しかった 幸せな光景はメンタルに効く

最後にしめちゃんがご挨拶、からのカビ人間の鐘つきのポーズをみんなでやる恒例行事に伴いポーズのレクチャー
「左手が下で右手が上、重いものを持つので一回ぐっと膝を下げてからまっすぐ腰を落とす」
これは市長役の松尾さんが教えてくださったとのこと(物語冒頭の「もうすっごい霧なんです」で聡がカーテンを開ける仕草も松尾さんレクチャーとのこと、ベテランの技術力に感謝)
最後にキャストと観客みんなで鐘を衝いて(ちゃんと舞台上でも鐘を鳴らしてくれるサービス)、しめしずの挨拶「本日は、ありがとうございました!!」
最後に残ったしめしず、閑也くんは下手でしめちゃんが上手に捌けていく
まず閑也くんが礼して捌けて、最後にしめちゃんがハットパフォーマンスしてから捌ける
7/26夜で高く上げた帽子のキャッチ失敗しちゃってアチャー顔するしめちゃん(激かわ)
7/27夜だと投げる高さが低くなっててちょっと面白かった

・感想

いや~~~~~~~お見事(大の字)
本編のあのオチを浴びて、予習なしで観劇して正解だったと心底思いました
いやほんとまさか物語の最後の最後でこの作品が「ダークファンタジー」だと改めて刻みつけられるとは………
終盤の展開からカビ人間とおさえが死亡エンドなのはまだ予想できてたんですけど、まさか聡と真奈美まで死亡エンドだとは思わんじゃん……本当に最後まで予想裏切られて見事としか言えない 脱帽

主役二組の恋模様は美しく幕引きされたのにけしてハピエンではない、二組とも完全なるメリバなんて全く想像してなかった
カビ人間とおさえのストーリーと並行して聡の成長譚でもあるんだな、真奈美と本音で打ち解けたことだしこれで二人の方もより戻してハピエンだな!とか安易に考えてたお気楽オタクをあざ笑うような衝撃のラスト
しかも二人寄り添ったような形で最期を迎えたことで聡の「ずっとそばに」も真奈美の「何も言わなくてもいい」もしっかり叶ってるという皮肉
人の心とかないんか????(誉め言葉)

全体としてこの作品まず曲と歌が本当に良いし、オチももちろんだけど状況を楽しむマインドが共通してるカビ人間と真奈美、病気と性格の違いはあれど本心と逆の発言をしてしまうおさえと聡とか、カビ人間にとどめを刺すのが虫も殺せなかった親衛隊長とか対比関係が分かりやすいけど綺麗で、小物や発言の伏線の張り方と回収の鮮やかさとか作品としての完成度が高いなあと感じるところが随所にあった
ラブミーテンダーとか観劇中は怪獣よろしく爆裂メロ倒れしてたけど、歌詞考えたら「Never let me go.You have made my life complete,And I love you so(僕をずっと放さないで、僕の人生を完全なものにしてくれた君を愛してる)」とかどう考えてもラストの聡だよね???となるし、そもそも我々は聡の活躍でポーグマホーンを手に入れてる物語を見てるけど街の視点で言えばポーグマホーンを手に入れて街に戻ってきたのは戦士で996~999は戦士が斬って1000人目はおさえの自害だから聡と真奈美がいなくても奇跡が起きる下地は成立していて、だからあの司会者の部分は語り手(市長)の裁量なだけで実際のところは結局聡と真奈美はダブリンの街の物語には関与できない存在でしかなかったのかとか考えだすと止まらない
本当になんでもう上演終了したの???もっと浴びさせてくれ見たいとこいっぱいある頼む

いや~~~本当に本当に素晴らしい舞台で良すぎた……現在進行形でロス
去年の閑也くん誕生日インライで「演技仕事が見たい」というコメントに対して、「お兄ちゃんガチャくらいしか出たことないからな~笑、『お兄ちゃんガチャ2』とか『お兄ちゃんガチャTheMovie』があれば笑」とか、「オファーをいただけたら全力でお応えはするけど、演技得意じゃないからな~笑」って言ってたの思い出すと本当に何があるかわからん
以前の発言からしていきなり主演に抜擢されることはご本人も想像してなかったんだろうなと思うし、稽古期間中は不安そうなことも言ってたけどいざ始まってみたら「演技で俺泣けることが発覚しました笑」なもんだからポテンシャル開花してる瞬間を目の当たりにさせていただいてる今が幸せでしかない

あとしめちゃんのポテンシャルの高さがとんでもなかった
歌も演技も想像以上にハイレベルで毎回感動してた、バチバチに歌上手いし演技の感情の入れ方がプロで凄すぎた
階段を必死に這い上がってからの息絶え絶えの「運命を愛せよ」で泣かなかったことない

それと共演者の方々で一番びっくりしたのおさえちゃん役の伊原六花さんだった
バブリーダンスのことと女優さんであることは存じてたけど、恥ずかしながら歌の印象を持っていなかったのでべらぼうに上手くて恐れ入った
「四葉のクローバー」と「愛はいつも間違う」で鳥肌立たなかったことない
おさえちゃんの苦しみとか泣く演技の表現が良すぎてラストシーン毎回泣いてた

真奈美役の加藤梨里香さんはパンフ読んで以降「姐さん」と呼ばせていただくことが私の中で確定している 今回相手役でいてくださって感謝しかない頼もしすぎた方
歌も演技もとんでもなく上手いのにかわいいのずるい 旅人モードのイケイケ真奈美とラストの弱さ見せる現実の真奈美のギャップ良すぎたし本当に歌が上手くてずっと聞いていたかった、しかもめっちゃアクロできるんですね(殺陣のシーン)あそこ馬とザリガニ追うのに必死すぎて戦士と真奈美の方ちゃんと見れてないので今からでも本当に映像売ってほしい

てか閑也くんあなた演技上手いね?????正直想像以上で驚いてる
もちろん今回の役柄が素のご本人にかなり近いとか共演したベテランの方々の力が大きかったことも大いにあるんだろうけど、にしても本当に初めて?????上演期間中にパブサした時にトラジャ担じゃない方の感想でも同意見をわりと見かけたのでオタクの贔屓目じゃないと信じてる
これを機に新しく役に生きる閑也くんの道も開けたと確信してるので割と本当に色んな各位の方よろしくお願いします(深々)

自担の初めての主演舞台がこの素晴らしい作品で、カンパニーの皆さんとも仲がよさそうで楽しそうにしてるのを随所で感じられて本当に良かったし、実力も可能性も見届けられたことが本当に幸せで今年の7月は幸せでしかなかった
お金は飛びましたが()それを上回るものを得られたのでしばらくは幸福感と名残惜しさに浸らせていただく所存です
言霊男こと閑也くんが「絶対に再演したい」と仰っていたので(7/27夜)、こちらもきっと叶うと信じています
紙のお金で献金する準備はできてます!!献金箱待ってるよ!!!

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