あれからもう1週間

2022年7月19日、推しの活動休止が発表された。

一週間経ってもまだ私の中で空虚感が埋められないでいるので、気持ちの整理をするために今の思いを綴る。


「吉澤閑也の活動についてお知らせがございます」の文言を見た瞬間、血の気が引いた。手が震えた。本文を読むのが怖かった。

結果として最も恐れていたお知らせではなかったけど、それでもすぐに受け入れるのは難しかった。活動休止に至った詳細、本人のコメント、メンバーのコメントを読むうちに涙が出てきて止まらなかった。

正直ずっと気がかりではあった。

5月中旬以降ブログでダンスレッスンの話が出てこなくなった。6月の定期更新でドクターストップによるRJMフェス出演見合わせを発表してから、ほぼ毎日更新してくれていたブログの更新頻度が急激に下がった。しめちゃんのバースデーインライも(精密検査のためという説明があったけど)欠席だった。

アニメエキスポで久しぶりに姿を見せてくれた閑也くんは明らかに様子がおかしかった。表情がこわばっていて笑顔がなかった。公開インタビューだから緊張してるのでは?英語を聞き取れてないのでは?など色々な憶測があったけど、後日公開された別室での日本語インタビュー映像でも同様に顔が硬かった。

そして何より、閑也くんがドクターストップを公表した後も、あれだけ仲間思いのメンバーが誰も彼の現状について触れなかった。

「元気」「大丈夫」「心配ない」「すぐ戻ってくる」

とらまるが更新されるたび、誰かがそういう前向きな言葉を出してくれるんじゃないかと願っていた。杞憂であってほしかった。でも結局そうはならなかった。

ブログや映像での様子から心の不調についてはなんとなく察していた。でも、足の怪我の詳細が想像以上だった。まさか「両足」すねの疲労骨折、しかも「悪化」して腱鞘炎まで併発しているとは思わなかった。

去年の虎者以降にジャニフェスもカウコンも+81も、EP4も少クラもCDTVもロゼットのCMも、WOD予選のリハだってあったはずなのに足を痛めていたなんて分からなかった。それだけこちらに一切怪我を悟らせなかった人が、少し踊るだけでも痛くてドクターストップがかかるほどの状態というのがどれだけのものかもはや想像もつかない。

「勉強やレッスンが楽しい」

「ボイトレで褒められて嬉しかった」

「人見知りの性格が変化してきている」

5月上旬までの閑也くんは本当に楽しそうだったし意欲的だった。少なくともブログ上ではそう見えた。パフォーマンスで恩返しをしたい、結果で応えたいと言っていた彼に何が起きたのか、ほんの一面しか見ていない私に知る由はない。ただこうなってしまったことが悲しいし寂しい。


原点回顧

2020年のステイホーム期間にトラジャを知り、パフォーマンスのすごさと穏やかな雰囲気に惹かれてあっという間に沼落ちして人生で初めて三次元アイドルの推し活を始めた。

体格の良さに対して踊りが丁寧で、よく見たらものすごい長距離移動をしれっとこなしていて、意外にも高音パート担当で、周りをよく見ていて、なぜかいつもどこか自信がなさそうな閑也くんをいつの間にか目で追うようになった。やたら自己評価が低い人だとは感じていた。けど笑った顔がかわいいなと思った。だから私の応援が少しでも彼の自信に繋がればいいなと思った。

応援しようと決めてからここまでに起こったことを思うと、アイドルオタク初心者にはハードすぎる展開が連続しまくってる気がする。けど、なんだかんだで応援したい気持ちは今も変わっていない。

コロナ禍により現実世界で色々あったとき、とらつべの誰も否定しない、感謝と敬意が飛び交う世界を見て元気をもらった。気持ちが不安定になったとき、閑也くんが語ってくれる日常の話と文末に添えてくれる「好き」「愛してる」を支えにして日々を乗り切ったこともあった。事あるごとに私のモチベーションであり続けてくれた彼らには一方的に感謝しているしそれはこれからも変わらない。


スーパーエンタテインメント

AGTで彼らのパフォーマンスはこう評された。

私は新規だから過去の彼らのことは伝聞でしか知らない。去年の賛成コンも虎者も当たらなかったから紙面と画面越しの姿しか見たことがない。でも、私が多少なりとも知っている姿のまま勝負し、目の肥えた審査員と観客からスタンディングオベーションを勝ち取った7人はあまりにも格好良かった。

3,000のYESと大喝采を浴び、涙を拭ってから飛び跳ねて歓声に応えていた閑也くんを見て、素直にああ良かったなぁと思った。あなたも6人と同じくそれだけの実力をちゃんと備えた人だと、この体験を積み重ねてもっともっと自分に自信を持ってほしいと僭越ながら思っていた。

でも今現在、その願いは一旦保留するしかない。

休養発表に際して、私が思いつく程度のことはとっくに7人の間で議論され尽くしていると思う。その上で、彼らは何も諦めずに進み続けることを選んだ。彼らの覚悟が、最良の結果に結びつくことを心から祈っている。

Preludeの前日に撮影された+81が今の私の心の支えになっている。明るい日差しのもと満面の笑みで踊り、青空へ向かって駆け出していく7人が。

「誰かの為に 生きたって 君は君だよ 笑って」

この歌詞が、そのまんま今の彼に届くといいなと思っている。見ているだけでこちらも楽しくなるような、そんな7人の姿がまた見られる日が来ることを信じて。必ず戻ってくると言ってくれた彼に、おかえりなさいと言える時がきますように。





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