総合選抜型について
今回は最も対策が立てにくい総合選抜型について書いていこうと思います。総合選抜型は言うなれば「大学にどれだけ自分がマッチしているか」をアピールするものです。第一段階として志望理由書、課題などの一次試験でふるいに掛けられます。この点は社会人の場合と同じですね。
つまり、紙とペンだけで自分を評価してもらうしかありません。(理系で国語なんか「へっ!」と思っている人、脇に汗かいてませんか?)限られた分量で自分のことをアピールするためには国語の力は必要不可欠です。ただ、この時点での高校生が大人の目にかなうレベルの文章を書けることは稀なので先生方に協力を仰ぎましょう。子供の拙さを残しながら大人の文章に仕上げるというのはなかなか難しいものなのですよ。ほんとに……
基本的には数十回書き直して吟味していくということもあります。さっき直した所を元に戻すと言うことも、文章の具合によってよく起こるので怒らないように。
そうして書き上げていくのですが、書く「ネタ」がなければどうにもなりません。よしんば嘘を書いたとしても二次試験の面接でぼろが出て終わりになります。総合を意識している人は高校生の時期に課外活動に参加するという努力は必要です。
私の生徒の例でいくと、看護師になりたい者は何度も職場体験に、保育士を目指す者は放課後に園児の相手をしにいくなどをしていました。そこでの体験は理由書を書くときに非常に役に立ちますし、看護師長、園長から証明書という名の「推薦書」のようなものを書いてもらえ、いかに熱意があるかが書かれていました。(本人はただの証明書をお願いしたのですが、お二方の思いがあふれたようです。)
とまあ、その甲斐もあり二人とも合格することができました。
やはり総合においてはどれほどその分野に関心があり、なぜここでなければだめなのかという明確な意志があることが重要です。目指すのであれば、調べて動くことをしてほしいと思います。